「圧巻、侍劇。」十三人の刺客 DSWさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻、侍劇。
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やっと見れた「十三人の刺客」。
第一印象に思い浮かべた言葉は、「圧巻」。
終始重圧感が漂う、侍映画らしい映画だったと思う。侍の時代の残酷さとか、汚さとか、美しさとか、いっぺんに見れた気がする。
さすが三池監督というべきか、残酷なところは非情なほどに演出する。大胆で効果的。正義対悪という、爽快感を覚えるシンプルなストーリー。だけど、またしても重圧感たっぷりの演出と撮影と照明。光が火しかない、あの時代の画が目の前に蘇ったと思った。ロウソクの火がちらちらと役所広司の顔を暗闇から浮かび上がらせる。俳優一人一人がよく描き抜かれていたと思う。
ただ、あの山の男(伊勢谷友介)。。。あんまりいた意味がわからなかった。しかも生き返る???喉突かれたし。。。死ねよ!笑
山田孝之はかっこ良かった!妻?(=うぱし?)との別れ際に放つ言葉は鳥肌ものであった。。。
「もし遅かったら、お盆に帰って来る。迎え火を焚いて待っていてくれ。」
かっこよすぎやろーーー!
音楽も合っていて、全体にまたプラスの雰囲気を作り上げていてよかった。
チャンバラシーンは、特に新しいものはないけど、あれこそ侍アクションと思わせるもの。罠の数々は目を見張るものや、サプライズ的なものもあり、考え抜かれていてよかったと思う。「観客を楽しませる」ことは十分成功したと言えるでしょう!
台詞の数々はどこかで聞いたようなものばかりだけど、やはり口にする俳優が違えば、やはり印象も重みも違うと思った。
演技派の俳優がここぞと揃ったばかりに誕生した熱い侍映画になったと思う。
三池監督の「一命」も見てみたい次第です。
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