「正直…斉韶が憎めなかった」十三人の刺客 レナカナママさんの映画レビュー(感想・評価)
正直…斉韶が憎めなかった
ゴローちゃんがスマステで自画自賛してたので見たいと思ったんだけど…
正直、斉韶って可哀相な人間だと思ってしまい、そこから彼が残虐なのか?と
思い始め、(実際に両手両足舌を切断するシーンも無いし、
実際に他人の奥さんを犯すシーンも無かった訳で現実味が感じられず)
生まれてからずっと要人ということで
周りの人から常に監視され(食べ物も排泄物も何もかも全て)
まぁ…それは生まれた時からそうなのだから、
私とは違ってそれが当たり前なことなのかもしれないけど…
教育だって皇帝の教育を受けたのならば、下々の人間は自分より劣ってて当然だし
自分が欲しい物は手に入れて当たり前、藩主なのだから明石藩に在籍するものは
皆自分の言うことをきいて当たり前と育ってきたのだから
ワガママになって当たり前なのではないかと…
彼が淡々と刺客から襲われたその日が生まれてきて一番素敵な日だったなどと言うシーンが有ったけど
まさに彼は毎日退屈な日々を過ごして生きてるのか死んでるのか分からなかったのでは無かったか?
そんな風に思っちゃうと…まぁ彼の行ってきたことを聞かされて
暗殺しろと命令された武士としてはその命を受け、
ゴローちゃんを殺すことを武士としての生き様とし、
最後のご奉公と頑張っちゃう気持ちも分からないでは無いけど…
やはり、私は侍という人種がよく分からない。
彼らには命を惜しむとかいう気持ちって無いの?
剣の道一筋に生きてきたんだから平和な世の中より斬り合って死んでいく方が
何倍も素敵な生き方をしたということなのか?
伊勢谷さんと岸部さんのちょっと笑えないシーンがありましたが…
ぶっちゃけ、あんなシーンとか撮るんだったらゴローちゃんも伊勢谷さんが犯すっていうのも面白いんじゃないの?って不謹慎にも思っちゃいました。
決戦のシーン…少々長かった。もっと大量の爆弾でたくさん殺してしまえば楽なのにって思っちゃった。
殺陣のシーンは松方さんに勝てる人無し。
役所さんと市村さんのシーンはへっぴり腰に見えて笑えて仕方なかった。
オリジナルの方も気になって見たくなっちゃいました。