交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10000mの頭脳戦のレビュー・感想・評価
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TVドラマは観ていないが、この作品だけでも楽しめた。 交渉力を発揮...
TVドラマは観ていないが、この作品だけでも楽しめた。
交渉力を発揮する機会はほとんどなかったが、飛行機の中での闘いはなかなかの緊迫感。
反町隆史が完全なる悪役を演じているのも一つの見どころ。
ただ、最初のショッピングセンターに立てこもった事件は目的がさっぱり分からず、何の意味があったのか不明だ。
映画と言うより、TVスペシャル。頑張ったと思います。
EXの人気テレビ番組『交渉人~THE NEGOTIATOR~』の映画化。とは言っても、実は私自身はテレビでのレギュラー放送を見た事は無く、映画が初見です。ネタバレありです。
この手の作品の場合、イメージを考えて日本の航空会社の協力が得られず、海外で撮影することが多いのですが、この作品では交渉が成功し(笑)、北九州空港とスターフライヤーの協力で、実機と実空港での撮影と成っています。その甲斐あって、最後の滑走路が見えてくるシーンやランディングシーンなどは、CGではないリアリティある映像になっています。加えて、冒頭のカーチェイスシーンも大阪の公道を2kmほど封鎖して行ったらしいですし、ホンモノへのこだわりが功を奏したと言って良いと思います。
ストーリー的にも、これまでの日本映画とは違う味付けがされています。ギャレーから床下の貨物室に入り込むとか、あるいは、機体後方下部にある(と言う設定の)貨物積み込み口を飛行中に開けて脱出するとか、あるいは、副操縦士・機長が欠けた状態で主人公が機の着陸を試みるとか・・・。まぁ、何れもどこかの映画で見た様な設定はありますが(苦笑)。
そういう意味では、ツッコミどころは満載です。だって、使っているスターフライヤーのエアバスA320には、機体後方下部のドアは無いし。って言うか、日本の空を飛ぶ商用民間機でパラシュートは装備されてないです。それと、航空用衛星携帯電話って、聞いたことがありません。って言うか、見た目、普通の携帯だし。飛行機も、エアバスなのに、コクピットはボーイング仕様だし・・・。空港に集合している救急車に「航空局」とか書く位であれば、もう少し他のところに気を配った方が良かったのでは?と思います。
そんなツッコミをしていても仕方ないので、他の話を。陣内孝則と筧利夫が出ていると、どうしてもコミカルに見えてしまうんですよね。実際、筧利夫が演じる木崎は、星野真里が演じているフィアンセの堂ノ上由佳とコミカルな演技をしているしね(笑)。それと、まぁ、レギュラーシリーズでも出ているのでここで評してもしょうがないんですが、笹野高史は少しミスキャストに感じましたね。でもこのあたりって、もしかして狙いなんでしょうか?
あ、劇中、米倉涼子がマウントレーニアのダブルエスプレッソ「エスプレッソ」を飲んでいるシーンがシッカリとありました。と言う事は、成宮寛貴が出ているのはマウントレーニア繋がり? でも、成宮寛貴がダブルエスプレッソ「カフェラテ」を飲んでいるシーンはありませんでした。
細かい事を言えばキリがないですが、「LIMIT OF LOVE 海猿」の時も思ったんですが、良い意味で日本映画もここまで来たかと言う感じです。
最後に。所々、いかにもCMが挟めそうな間が有ると感じたのは、気のせいでしょうか?
物語も演技もこの程度ですか
総合:40点
ストーリー: 35
キャスト: 65
演出: 35
ビジュアル: 65
音楽: 65
他の人もレビューで書いていたが、設定や物語にたくさんおかしな部分があり見ていて不自然すぎてつまらない。かなり子供騙しに見える。
そもそも題が交渉人なのに、映画の中で交渉があまりない。しかも陣内孝則演じる交渉チームのチーフは、ハイジャックの犯人が名乗らないからといって「くそ野郎」みたいな名前を勝手につけて相手を呼ぶ。普通訓練を受けた交渉人は人質をとっている犯人を刺激しないのが原則なのでそんなことを言わないだろうし、映画の題と異なり交渉人という職業のことについてまともに調査をしているとも思えない。この程度のことは20世紀末に公開されたハリウッド映画の「交渉人」にも出てくるのに、それから10年以上たった21世紀に公開される邦画はまだこのようなことをしているのは本当に情けなくて悲しくすらなる。
もしかするとテロリスト相手に正義感や怒りの感情をそのままぶつけていれば、映画的にかっこいいし視聴者の共感をよぶとでも考えたのかもしれない。だがこれは逆上した犯人を過激な行動に走らせるかもしれない危険行為である。交渉人の仕事は自分の怒りの感情を相手に示すことではなく、事件を有利に導く交渉を行うことである。人質をとった犯人相手にそのような仕事をする交渉人という仕事の、生命をかけた緊迫感を考えればかなりお粗末である。
それに犯人が刑務所から人を釈放する交渉をするために、わざわざ高い危険を冒して新入りの信頼のおけないズブの素人の兄弟二人と一緒にセキュリティの厳しい飛行機をハイジャックなどする必要があるのか。バスとか学校とか、もっと手近で確実に成功できるところで人質などいくらでもとれるだろうに。それに近年はテロには屈しないというのが世界の潮流であり、人質とったからといって自分の要求どおりに仲間が釈放され物事が進んでいくと考えるなんて今時単純すぎる。
しかも気密の必要な飛行中の飛行機の中で銃を平気で撃ちまくる。他にも飛行機のことについても何も調べていないのだろうと思われることがいくつも出てくる。
役者たちの科白まわしも上記のチーフのように仰々しいというかわざとらしくかっこをつけた部分が多く、こちらのほうも見ていて不自然。このような古い演技や演出が、金をかけてテレビ局でも大きく宣伝している新しい映画で普通に使われてしまっているのが残念でならない。
フィクションをフィクションとして、どこまで許せるかに左右されるな
今作、連ドラから好きで観ています。
先日、献血に行った際も、血を抜かれながら
目の前にあるモニターで、再放送を観ていました(なんかシュールな光景だ)。
絶対、公開初日に行こう!と
勇んで来たのですが、上の満席・残少ラインアップに
作品名が挙がっていないのが示すとおり、座席は半分ほどしか埋まっていませんでした。
コアなファンは、丸の内東映の舞台挨拶に集中したのかもしれませんね。
☆彡 ☆彡
う~ん、
フィクションとして
ドラマなんだから、映画なんだから
許せる許容範囲の広さで感想は変わりそうだな・・・
ドラマファンの感想がこうですから、
ドラマを観ていない人は、どう思ったのか?
上映終了後、いつも通り周りを見渡しましたが、
苦笑いを浮かべている人、無表情な人が大半を占めていました。
これ何作か観てきて行き着いた
私の独断解釈なのですが、テレビドラマを
映画化するとき、映画だからと意識するのではなく、
スタンスは、テレビドラマのままでイイと思うようになったのです。
『のだめカンタービレ・前編』
非常に楽しめて、評価も高くした作品ですが、
映画を意識しつつも、スタンスはドラマのままなんです。
では、今作はというと、
映画を意識するあまり、
設定を仰々しくし過ぎちゃったのかな、と。
ハイジャックシーン、爆破シーンなどなど、
すごく頑張っている様子はヒシヒシと伝わってきます。
それは役者やスタッフだけでなく、
北九州空港もよくここまで協力したなぁ、と
フィルムコミッションも含めて感じさせられます。
だから、中盤から終盤にかけて
かなり、ドキドキハラハラもしました。
でも、ドキドキハラハラが八分だとすると、
残りの二分は「これはありえないよね」と冷静に突っ込んでる(苦笑)
クライマックスの終盤の某シーンも
「いやいや、お客さんには、そのように思い込ませて
サプライズを誘いたいのはわかるけど、そうしたら
ドラマの続編が作れなくなるから、ありえないでしょ」と
頭に思い描いていたところ、やはり思い描いたとおりの展開に。
結局、張られていた伏線をエンドロール中に
ひとつずつ紐解いていくと「なるほどね」との爽快さでなく、
「そこまで大袈裟にせず、○○団とか闇組織を使って静かにやったほうが頭よくない?」と
それを言ってしまったら、映画が成立しないでしょうなんて実も蓋もない結論に達してしまう有様。
頑張っているんだけど、
頑張りどころを間違えちゃったかな、という印象を強く持ちました。
☆彡 ☆彡
と、言いつつも
筧さん、星野さんカップルには、
かなり、笑わしてもらいました(美味しい役だった)。
その一方、
林遣都くんの良さが、
ここまで生かされていない作品も珍しいかと(爆)
他にも
クライマックスでドン引きしかけるなど、
突っ込みどころは満載ですが「そこは映画だから」と
目を瞑っていただければ、かなり楽しめるスリリングな作品になっています。
ドラマファンにはお薦めできますが、
ドラマ未見のかたには微妙かもしれません。
なお、鑑賞後、ハズレだったと悔やんだり怒れたりしても
映画館サイドに鑑賞料金返還についての交渉人はいませんのでご注意下さいませ。
ツッコミどころ満載だけど、上映時間中はしっかり楽しめる。
TVドラマ版は未鑑賞だし、だいいち映画のスクリーンをでかいブラウン管ぐらいにしか考えていない邦画大作の風潮には辟易している僕だが、んな事を言っても今やTV局制作で無ければ邦画でエンタメ大作を撮るのはまず不可能。
どれ今回の場合はどの程度かしらとダメもとで観てみた。
そしたら意外とこれが頑張っているんである。
「邦画にしては面白い」という後ろ向きな誉め言葉はいい加減やめたいが、近年の邦画大作の中では間違いなくダントツで楽しめた。
まあ、緻密な計画の実行グループにドシロートを起用する奴がいるかとか、あのくらいの目的の為ならそこまで大掛かりな事件を起こす必要無いんじゃないかとか、米倉涼子はどうしてやたらと目ン玉を剥くのかとか、その火サスみたいな安いタイトルはどうにかならんのかとか、ツッコミどころは沢山ある。
けど上映時間の間は先読み不能な展開にハラハラされ通しだったのも確かで、特にあの終盤前のどんでん返しにはビビった。本気でビビった。
鑑賞後によく考えるとこのどんでん返しも観客に驚きを与える目的が第一でまるで必然性は無いんだが、鑑賞中は二転三転する物語の勢いに上手く乗せられ、『オイオイどうなっちゃうんだよ、コレ!?』とかなりエキサイト。
娯楽サスペンスとしては悪くない出来だと思う。また、最近の邦画大作には珍しく、ストーリー展開に都合の良いアイテムや人物をなるべく排除しようとする姿勢にも好感が持てる(まあ終盤でその姿勢が一気に崩れるのが物凄く残念な点ではあるが)。
センチメンタルなシーンを長々やって物語のテンポを落とす事も無いし、ドラマの内輪ネタも少なめなのかドラマ未鑑賞者でも割とすんなり話に入れる。
爆破シーンやカーチェイスもそこそこの迫力で、一部CGを除けばCGも頑張っている。
問題は、この映画から『交渉人』のスペシャル版であるという肩書きを外して考えた時、いつかどこかで観たようなサスペンス映画の筋書きと変わらないという点じゃないか。
『交渉人』というタイトルにふさわしい頭脳戦を盛り込むなり、若者を犯罪に加担させた社会の状況をもっと描くなりの独自性が欲しかった。
鑑賞後、特に何も残らない映画だが、細かいこと考えずにポップコーン頬張りながら楽しむ映画としては十分合格点。
けどAランクを付けるには、あと一工夫欲しい。
<2010/2/13鑑賞>
映画をなめてるだろ
映画ならではの醍醐味ってものがどこにもない。
画像の美しさとか、迫力とか、演技の熱のこもりようとか。
米倉のカカトおとしもどきがのんびりとだら~っと動いた瞬間に「これだめじゃん」って。
もっと真面目に映画作ってよ。
TVを映画館で見たいという人はどうぞ
逆噴射忘れてますよ
さて、映画のうさぎさんはどうなんでしょう。
と思いましたが、
まー、それなりです。
ストーリーから、展開、ラストシーンまで、想像通りでした。
なんともうしましょうか、テレビドラマデラックス版そのものです。
やんくみ のときと同様、映画というよりはテレビドラマですね。
金をかけていますけど、生かしきれてない。
辻褄とか、リアル感、とか・・・
そういうのは度外視しないといけません。
いろいろと不満が募る出来ですが、
おじさんが一番むかついたのは、最後のシーン
着地したら、逆噴射するくらいどんな素人でもわかるんだからさ~
ところで、うさぎさん、
いつの季節かわからないですが、二の腕出してがんばってました。
実写版 ルパン3世なら、藤原紀香とともに、峰不二子候補になるでしょう。
さすが連ドラのスタッフで撮っただけのことはある。
☆
冒頭のCGの安っぽさから酷い。
どうして邦画はあのレベルでOKなんだろうか。
米倉涼子自信も上映後の公開収録で一つ例を上げていたが、
突っ込みどころ満載の作品でした。
分かっててやってる所がすごいよな。
最初の事件では、あれだけ警察が包囲してて何やってんだと。
主人公が飛行機に強引に乗り込むのも無理あるだろうし、
ハイジャック犯が用意する拳銃も合計で結構な数で、
一回着替えたのを、おそらくアクションをさせるためにまた着替えてたり、
陣内孝則があの非常事態で行ったり来たりしてたり、
他にも多々あって、アホかと突っ込みながら楽しむ作品ですね。
そもそも論で言えば、目的を達成するために利用したとしても、
黒幕があそこまで大掛かりな事を派手にやる説得力が全くない。
連ドラではそれなりに交渉してたけど、
主人公が映画ではほとんど交渉せずに、交渉人でも何でもない。
僕の去年のワースト“笑う警官”クラスの作品だ。
でも、最低評価じゃないのは爆破シーンは頑張ってたから。
筧利夫と星野真里のカップルが笑わせてくれたから。
連ドラの時と筧利夫のキャラが随分と変わっておりましたが。
☆
スッキリした!
何も考えなくていい!
ストレス解消できそう!
米倉カッコイイ!
ドンパチぶっ壊しやりまくってる!
俳優はみんないい演技!
内容は意外としっかりしてる!
だけど「ありえねー!」ってところもある(笑)!
スタッフがやりたいことをやりたい放題やりました!
って感じの映画。
2時間、飽きさせない。
2時間、ノンストップで飽きさせないハラハラドキドキの手に汗握る面白さ。日本映画のハイジャックもので、ここまで出来るとは、驚いた。感心。日本のエンターテイメント映画として近年最高。
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