「皆さん有難うございます」孤高のメス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
皆さん有難うございます
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シングルマザーで看護師の中村浪子の葬儀で故郷に戻ってきた息子で医師の弘平、残された母の日記を読みはじめ、自分がまだ幼かったころの勤め先の市民病院での出来事を知ることになる、回想ベースの医療ドラマ。
原作者が京大卒で地方医療にも貢献する本物の医師だから、医療現場の描き方も「白い巨塔」や「Dr.コトー診療所」とも一線を画すリアリティ、ただ、手術中に都はるみは必要だったのか?・・・。
大学、地方を問わず同じ医師でも玉石混交、主人公の当麻と比べて、医師以前に人としてどうかと耳を疑う連中も出てきて、こんな医者いるかもなと不安になった。
数々の難手術の助手を務めた看護師の中村浪子が最も尊敬する真の外科医、当麻は、まだ脳死患者からの臓器移植が認められていなかった中で、行った市長の生体肝移植の責任を取って辞職、原作では台湾の病院に渡ったらしいが、本作では地方病院の医院長、弘平はそんな当麻の病院を訪ねていました、脈々と続く志ある医師の系譜、皆さん有難うございます。
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