「確信犯な悪趣味・曲者っぷりの影に、、、」ブルーノ めぐ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
確信犯な悪趣味・曲者っぷりの影に、、、
今回も『ボラット』みたいな「なりきり騙し系」なのかなーと思い、
エイプリルフールに見に行ったら…違ってました^^;;
この『ブルーノ』ではホントに、
セレブを夢見る、オーストリア人ゲイの
ファッション評論家・ブルーノを“演じて”います。
しかし、命がけの悪ふざけ撮影は、しっかり健在です。
イスラエル原理主義のメッカを、コテコテのゲイ・ファッションで闊歩したり、
超保守的なアメリカ南部で、男同士の濃~い絡みを見せつけたり、、、
さらにはセレブにありがちな人道主義を、
“悪意なき差別”で徹底的におちょくり倒したり、、、
(アフリカの子供をiPodと交換で養子にもらってきてしまう…とか)
カゲキで、お下劣、悪趣味極まりなく不快感満点なので、
生理的にダメ…どころか怒り出す人も多々いると思いますが、
それこそが、確信犯である彼の狙いどころ。
万人受けなんて微塵も考えていない作品なので、
合わない人は「合わないんだなー」と納得して、あきらめてください。
しかし、このラスト。
そんなブルーノが紆余曲折の果てにホントにセレブとなって、
チャリティソングを作るのですが、その面々がすごいです。
スティング、ボノ、エルトン・ジョン…
よく出るよ、この作品に^^
本当にこうゆう毒たっぷりユーモアが大好きなのか、
あるいは「そこうゆう笑いに理解があるんですよー」
という太っ腹さをアピールしたいセレブ根性なのか、、、
ふと、勘ぐってしまうところです。
いずれにしても、サシャ・バロン・コーエン、一筋縄ではいきません。
この曲者っぷり、「マン・オン・ザ・ムーン」を
サシャで見たかったなー…とつい思ってしまいました。
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