「運命の人?運命じゃない人?」(500)日のサマー 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
運命の人?運命じゃない人?
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”運命の人?運命じゃない人?“
冒頭に、これは恋愛映画では無いとの注釈の字幕が入る。
建築家志望だけれど、カード会社のコピーライターのトムに、ビートルズではリンゴ・スターが好きとゆう変わり者のサマー。このトムが、“サマー効果”の為に日々メロメロになって行く。言わば1人の女の子にどっぷりと嵌ってしまった、男の子のドキュメンタリー風味の作品と言ったところ。
作品中に出て来る映画『卒業』で言えば、トムはラストシーンでほくそ笑むダスティン・ホフマンそのものなら、サマーは一瞬将来への不安感をその顔に浮かべるキャサリン・ロスそのもの。
出逢いから現在何日目と誰でも理解出来る様に、画面には絶えず(○)と入るので、観客が迷う事は無い。但し、500日間の間に似た様なシチュエーションが、時系列をバラバラにした配列で挿入される。でも、この作品。早い話が、トムとサマーが常にイチャイチャしていたと思ったら、同じシチュエーションでは別れ話になっていたりするので、その時々の表情がギャグになる効果が有り、それを更に(○)と入る字幕時の背景が白かったり、暗かったり…と実に丁寧(笑)
終始笑いの絶えない内容なんですが、特に笑ったのはイングマール・ベルイマンをパロった辺りは爆笑してしまった。あ?後、『色即ぜねれいしょん』での《フリー○○○○》に匹敵する3文字の連呼にも(笑)
最後のオチはある程度は予想通りでは有りますが、割と爽やかで良いですね。
使用されている音楽のセレクトも申し分ないと思います。
うん!楽しかったですよ。
(2010年1月12日TOHOシネマズ・シャンテシネ1)
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