「史上最高のクソ女」(500)日のサマー 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
史上最高のクソ女
クリックして本文を読む
字幕、DVDにて観賞
アメイジング・スパイダーマンのマーク・ウェブデビュー作。この人はやっぱりラブコメが上手なんだと思った。
スパイダーマンでは、高校生の比較的青いラブコメを作っていたが、今作は大人っぽいラブコメになっている。本当にこの人って万能だよ・・・。
物語はいきなり「とある出来事」から始まり、そこからの見え見えな結末を追うという独特な形で進んで行く。これが今作の特色だ。
元々独特なストーリーだが、こうやって伏線どころかネタバレをしてしまうことで逆に飽きさせないという方法はとても良い考えだと感じた。
独特な作品に対して、作風は淡々と「とある出来事」の前と後が交互に流れるという、はほどよくシンプルな話だ。しかし、『前』が『後』に追いつくと一気に今作の独特な作風が浮き上がり、見え見えな結末とは違う、この作品ならではの結末となる。
作中の前置きでもわかるが、今作はただの脚本家の、とあるクソ女に対する愚痴や不満をぶつけたようなものだ。
しかし、そんなクソ女が本当にクソッタレな女だったのか。
脚本家は、とあるクソ女を本当にクソ女と思っているのか。
よく考えさせられる。
コメントする