「女とはわからない」(500)日のサマー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
女とはわからない
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総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
小粋な演出で男の恋愛を描く。トムではサマーをその気にさせられなかった。恋愛に対して冷めた意見を平然と言い放つサマーにとって、トムは結局のところサマーを変えてしまう運命の人ではなかった。トムに友達といいながら近寄ってきたり突然にデリで会った男に本気になるサマーは、トムからすれば言っている事とやっていることが違うし、女とは理解不能に見える。つかみどころの少ない自分の価値観のままに生きる女に振り回される凡庸な男の等身大な日常と彼のその後に親近感がわくし、ちょっとした心のすれ違いの描き方や動作から心理を表現したりする場面場面の描写には上手さがある。
しかし日付が頻繁に前後するので流れを把握するのに一苦労するし、結末で運命を信じずに自分から行動を起こすトムと相手の名前がオータムというのは面白かったけれど、物語はこじんまりとしていて抑揚に欠ける。それとあまりサマーの役柄にも興味が持てなくて魅力的にうつらなかった。悪くなかったんだけどあと一つ盛り上がりがあればなあ。
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