「感慨深い」あの日、欲望の大地で kokkoさんの映画レビュー(感想・評価)
感慨深い
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シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーの圧倒的な演技力と共に
緻密で繊細なストーリーに引き込まれました。シーリーズ・セロンの大胆な役が話題ですが、
やるせない雰囲気が物凄く感じられて、静かに心に沁みてきます。
年齢を重ねても女性はいつでも女なのかと、実感した作品です。
激しい愛ゆえにおかした過ち、その深い闇からの再生を、時を越えて描き出す感動のドラマ。
静々と登場する人物が相手の想いの外で痛んで行き、
葛藤と相克を繰り返した末に再生して行く様は共感出来ずとも目を背ける事は出来ない内容です。
最初は二つのストーリーが交互に映ってるものと思ったのですが、後半になり、
実は現代と過去が交互に映っていることが分かりました。
そこを理解しているともっと面白く観られると思います。
前半はシルビアの行動ばかりが目立ちましたが、終わってみればかなり奥が深い作品だと思います。
時系列が織り交ざって演出されて工夫が凝らされており、心情描写にも長けている作品だと感じました。
女性には必見の作品だと思います。始まってしまえば静々と登場する人物が相手の想いの外で痛んで行き、
葛藤と相克を繰り返した末に再生して行く様は見物。
彼女たちの行動は一言で表せるようなものではありません。
単純な善悪では問えないですが、そんな心の闇の葛藤を深く考えさせられました。
激しい愛ゆえにおかした過ち、人はその深い闇からどうやって再生していくのかを問う作品です。
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