「まだ、終わらんよ!!」宇宙戦艦ヤマト 復活篇 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
まだ、終わらんよ!!
“ヤマト復活!”「完結篇」から26年の時を経て、ヤマトが帰ってきた。とは言っても、いまどきの若い人たちには『何のこっちゃ?』って感じじゃないでしょうか?
『納得できる話が、何一つ無い!』何なのだ?この脚本??≪ネタバレ!≫満開で、ツッコマせていただきますと…、
①何で、ヤマトがあの形(=元の形)で復活したのか?何ら説明がない!
②何故に雪は行方不明になる直前、ブリッジで半裸になっちゃったのか?意味不明!
③真田さんだけが、恐ろしく老けてしまった…(泣)&徳川太助、若過ぎ!
④移民受け入れ先の星から『君等がいると、迷惑…出て行ってくれ!』みたいなこと言われてましたが、ひょっとして地球人類は、先住民族の許可も得ず、勝手にやって来たのだろうか(だとしたら、スッゲ~大迷惑!)?
⑤エトス星の軍人さん!『人間、最期の死に方は…』みたいなこと言ってましたね。あなた人間?
⑥オイオイ古代!救命艇には娘(美雪)以外にも、いっぱい人が乗ってたぞ!放置プレイか(^^;?
⑦土壇場になって『あのブラックホールは、人が作った物…』って、そんなんもっと早くに気付くやろうに!地球の総力を挙げた科学力って、そんなもんかい??
etc,etc…こんなモンじゃない。他にもイッパイ(^^;!!
確かにヤマトが飛び立つシーンには、『おおお~!!』と、感動してしまいましたが、その時に流れる『さらば~♪地球よ~♪』も、何故かささきいさおさんではなく、THE ALFEEの新録Ver.。あの歌を桜井さんのハイ・トーンでやられても…(>_<)。
まあね、昔のヤマトを見ていた頃も、吾輩や友だちは『何回やる(復活する)ねんな?もうええわ!』ってツッコミまくって、よりリアル路線な「ガンダム」なんかに移って行った世代なわけでして(「完結篇」が公開された、中学3年の春休みには「完結篇」を見ずに、同時期に公開されていた「幻魔大戦」や「クラッシャージョウ」を見に行っちゃいましたから)、今回のも半分くらいは『何を今さら?』って感じを持ちつつの鑑賞ではあったわけです。そう吾輩のなかでのヤマトは、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」で、完結しちゃっているのです。公開当時、小学生だった吾輩は、映画館でそのラストシーンに震えておりました。然るにその後にテレビ「宇宙戦艦ヤマト2」以降に作られた、モチベーションが下がる一方のヤマトと、その終焉となる「完結篇」を、吾輩は当時どうしても受け入れられませんでした。そんな終わってしまった作品でも、やはり子供の頃に見ていた懐かしさから今回『復活するらしい』って聞いただけで、何かドキドキしてしまった自分が、今となっては少々恥ずかしくもあります。何せ見に行った作品が、この体たらくでは…(>_<)。
何かラスト近くには、『これは“宗教映画”か?』って思っちゃうようなノリのテイストまで感じられ、挙げ句に“第一部・完”ですから(そりゃ、あれで終わっちゃったら雪はどうなるのさ?ってのは、わかりますが)…。でも、この先どうする気??
まあこんなにグダグダでも、復活させちゃったからには、キチンと責任もって最後まで(たとえ興行成績が惨敗でも)描き切っていただきたいですね。何だかんだ言っても吾輩も、ヤマトは好きですから、乗り掛かった船には最後まで付き合おうと思います。