「さらば、西崎さん。」宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
さらば、西崎さん。
今も絶大な人気を誇る○ンダムにはまったくハマらず^^;
今作だけにはかなり入れ込んで観ていたファンだった。
多分3歳上の兄貴の影響だったんだと思う…。
なにはともあれ、復活おめでとう!!で、ある。
待ちに待ったというか、○ンダム人気に押されて、こっちは
アッサリと忘れ去られたかのような扱いだったので…まぁ
(パチンコ人気のおかげか)とりあえずファンは嬉しいのだ。
作品の出来如何よりも^^;
面白い、つまらないというより、馴染めるかどうか…(爆)
オールドファンはその一点に絞られる気がする。そもそも
設定は違うし、声は違うし、とりあえず揃えたメンバーは軽い。
センチメンタル・ジャーニーを地でいくような、
つじつまの合わない展開、ご都合主義は元々あったにせよ、
ワープや波動砲にまるで緊張感が漲ることなく簡単に終わる。
時代だな…。仕方ないよね、26年も経っちゃってるんだから。
いちいち突っ込んじゃいけないのは分かっている(爆)…が。
何でアルフィー(恨みはないけど)がテーマを歌ってんだ!とか
(ささきいさお氏、まだご健在。彼の歌声が聴きたい。)
古代雪も声が違うし、攻撃されてなんで服が脱げるんだ?とか
(質に合わない色っぽさも、まぁいいんですが)
サービス精神に則ってるのか、単に若者を獲りこみたいだけか、
共に闘ってきた仲間の「死」に対する描き方などあまりに軽い。
従来のように、クドクド描け…とはいわないが^^;
アッサリ冷たい古代進とヤマトの面々。なんつーのも見たくない。
さらに移動性ブラックホールと、人類移住を阻止する星間国家
連合なんていう二重の危機を用意したもんで、もうグチャグチャ。
押し込み駆け足演出なのでゴルイ将軍の声に浸る暇すらない。
だいたい石原慎太郎が原案にドーンと出て嫌な予感はしたが、
西崎義展は題字よりデカくドーンと出たんで吹き出してしまった。
でもって、第一部。完。…あるのか?やれるのか?第二部。
当たり前なのだが松本零士の色合いなんて、もうどこにもない。
肩幅より長く伸びるまつ毛も、ない!
…言いたいことを言ったらスッキリ(失礼しました)。
それでもやっぱりヤマトは大好き。もうかぶりつきで観ていた。
映像は本当にキレイ。頭でっかちなヤマトがシャープになった♪
重要場面で必ずかかるフルオーケストラ音楽も素晴らしい。
あぁ真田さん、歳を召して更にステキ!徳川の息子も島の弟も。
美雪には今ひとつ魅力を感じなかったが^^;折原真帆イイぞー!
今度は彼女を若手が獲り合うのかしら。昔の古代と島みたいに。
(いや、それをいうとテレサが可哀相だった)
先日深夜枠でTV版寄せ集めの映画第一作目を放映していたが
…ますます富山敬と麻上洋子の声が聞きたいと思ってしまった。
いまはただ、「さらば復活篇」とならぬことを祈りたい。
(西崎さん、アナタはもう偉いのだから、見守っていましょうよ。)