半分の月がのぼる空のレビュー・感想・評価
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顔面の謎はさておき。
なぜ池松くんが?と思うと彼の将来が心配になる作品ではあるが、
大泉洋、忽那汐里の主演3人が好演。更に役得を活かした濱田マリ。
オールロケによる伊勢の風景が美しく儚い命と相まって切なくなる。
謎のからくり解明、やや顔面に疑問を呈する後半も穏やかに過ぎる。
難病・不治の病がセカチューを意識した作りではあるものの、人生を
真っ直ぐ見つめる少女の瞳は力強い。銀河鉄道の夜を読みたくなる。
常識も、時間も、飛び越えて
「60歳のラブレター」「白夜行」「洋菓子店コアンドル」と、話題作を次々と発表している深川栄洋監督が、橋本紡のベストセラー小説を映画化。
深川監督は、徹底的に空気を読むことに長けた人物である。「白夜行」では重厚に、ゆったりと物語を引っ張り、「洋菓子店コアンドル」では、女の子が求める甘い空気、柔らかな魅力を物語に持ち込んでくる。さあ、今作ではどう出るか。青春映画に求められる疾走感と、恋愛映画に求められる淡いファンタジー、そして観客を裏切る仕掛け。全ての要素を的確に理解、処理することに成功している。これは、出来そうで、なかなか出来ない。
全体的に落ち着いたムードを基調としている。しかし、前半、主人公の池松扮する裕一と、忽那扮する里香が病院を抜け出す場面。ここに、深川監督の柔軟さが見えてくる。突然にあふれ出すギターの音色。その中を疾走する二人を、ポンポンポーンと警備員、看護師たちを走らせてリズムを作り出す。計算された演出と、遊び心。重い物語はひたすらに重く、甘いものは単純に甘く作りこむ監督が多い中、この縦横無尽の設計は目を見張るものがある。深川監督は分かっている。観客が、どうしたら喜ぶのか。
結果的に、本作のラストは深川監督にとってもやりやすいものとなったはずだ。こうであるはずだという観客の予測を、こうするしかないという常識を軽々と飛び越えて、私達をあざ笑う。2時間近い尺を飽きがこないように料理し、時間を上手に使っていく。ここでそのラストを書くつもりはないが、観て頂いた方には、納得していただけると信じている。
自己満足ではない、観客の空気を的確に読める監督。今度は、どんな演出で私達の期待に応えてくれるのだろう。楽しみが、膨らんでいく作品だ。
原作ファンですが
原作のファンです。このたび映画化されたということで見に行きましたが、
まぁ原作とはほとんど、というよりまったく別のものですね。
原作は全8冊ですから、それを2時間にまとめるとある程度原作を変更する必要があるのは分かります。
ですが、さすがにあれは無いですね。
まさか主人公と夏目先生を同一人物にするとは。
それに原作では里香は「そう遠くない未来」に死ぬ運命にはありますが、
作中では死にません。
映画としては悪くないんですが、「半分の月がのぼる空」としての評価は申し訳ありませんがこの程度です。
ただ、これは原作を知っているからの評価です。
原作を知らない方ならば非常に楽しめるのではないかと思いますし、
感動できると思います。
そして、映画から入った方は是非原作を読んでみてください。
また違った感動を味わえますよ♪
思ったほどではなかった
新聞でも紹介されてて評判も悪くないので見たいと思ってました。
地域で唯一上映してる映画館も、今月いっぱいで終了ということだったので今日見てきました。
期待したほどではなかった、というより普通につまらなかった。
これで泣ける人がいることに驚きます。
1時間20分の関所を通り過ぎると・・・
『真木栗ノ穴』
『60歳のラブレター』の深川栄洋監督。
『ダイブ!!』
『とめはねっ』の池松壮亮くん。
『守護天使』
『小公女セイラ』の忽那汐里さん。
大泉洋さんも含め
大好きな監督、役者さんばかりでした。
また、住み込みで働いていた
大好きな土地、伊勢が舞台に
なっているのもあり、楽しみでした。
全国公開に先駆けて先行上映されていた
伊勢地区では、入場者数が映画館の最高記録を
更新するほどの入りだったそうで、評判も上々。
そんな情報もあって期待は膨らむばかりでした(笑顔)
他の作品との兼ね合いで
公開初日に2度実施された
完売の舞台挨拶には参加できなかったのですが、
舞台挨拶後、公開初日3回目で鑑賞をしてきました。
原作ファンなんでしょうね。
若い層を中心に、座席の7割は埋まっていました。
☆彡 ☆彡
期待してた
楽しみにしていた
そのハードル楽々越えちゃった(笑顔&感涙)
と、なると
毎度恒例、お決まりの行動。
パンフ売場に直行し、
劇場に貼られてある
雑誌などの情報を、
記事に穴が開かんばかりの
眼力でガン見をさせていただきました(苦笑)
その際、たまたま
携帯で、友人と話している
若い男性と遭遇しました。彼は
「原作とは違ったけどさぁ、やばいよ。
超感動しちゃったよ。泣いちゃったよ」
と、電話で興奮しながら伝えていました。
さぁ、クチコミで若者の間に評判が広がるのでしょうか。楽しみです(笑顔)
◇ ◇
〈 一瞬でも長く一緒にいよう 〉
中盤まではストーリーや
伊勢の商店街を含めた景色よりも、
メインを務めた2人の役者の魅力に惹きつけられました。
『とめはねっ』を髣髴とさせる
気弱なんだか気が強いんだか掴みきれない池松くん。
『メイちゃんの執事』『守護天使』『小公女セイラ』とは
またキャラクターが違う、新しい姿を魅せてくれた忽那さん。
この2人を中心に織りなされる
とても切ないラブストーリーに胸をキュンとさせられました。
一応、ジャンル分けすると
難病モノに分類されると思うのですが、
患者が苦しむシーンは極力排除され、そこが
既存の作品とは異なり、切なさに、大林監督の
『ふたり』を思い起こさせるようなファンタジー性が加わっていました。
これ、今回脚本を担当された
西田征史さんの実体験によるもので、
「厳しい過去があった人に(ドラマや映画でも)
つらい時間を見せたくない」(日経エンタテイメント5月号より)
という意向が色濃く反映されていたようです。
悲しいお話のはずなのに、
鑑賞後、幸せな気持ちになれたのは、
そんな、優しい思いやりが作品に溢れていたからかもしれません。
◇ ◇
大泉洋さんに、ほとんど触れていないのは、
触れてしまうと、即ネタバレになる危険が、高すぎるからです。
ただ、大泉さんの名誉のために書いておきますが、
一番、号泣させられたのは、彼の演技のシーンでした。
おもわず、両手で口元を覆い、
スクリーンを凝視したまま、
ポロポロと涙をこぼしてしまいました。
ラストシーンも大好き。
ある種、このシーンが
今作を良い意味で象徴しているのかもしれませんね。
☆彡 ☆彡
『ビバ!カッペ』に続き
幸いにもA+の作品を
連続して鑑賞してしまい、
上映終了後は、感動疲れで
頭の芯がジンジンしてしまいました(苦笑)
A+の映画。
『息もできない』も近くの
映画館で上映されていますからね。
今、本当に、渋谷の映画館は熱いです!!
さあハンカチを御持参の上、
是非、劇場に足をお運び下さいませ(笑顔)
と、気持ちよく帰路につくと、
渋谷の交差点にあるポッキービジョンで
忽那汐里さんが、例のダンスを踊る映像が流れる。
う~ん、とても今作と同じ人とは思えませんなぁ
将来有望な女優さんが、また一人現れましたね(笑顔×2)
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