「10年越し?の思い」半分の月がのぼる空 なおさんの映画レビュー(感想・評価)
10年越し?の思い
どうしてもラストの大泉洋さんの「(ヒロイン)の命令ですから」が理解出来ずにいて、2025年にようやく自分なりの答えを出すことが出来ました。
大泉洋さんは妻との未来がないので、過去のヒロインを想うことしかできません。塞ぎ込んで担当を変わり、頼ってきた女の子を見捨てるまでになります。
しかし、物語のメインは心臓病の女の子を愛するストーリーをメインに進みます。
大泉洋さんは、もはや過去に触れることでしか自分の未来を見出すことができません。
僅かな時間かもしれませんが、同じ境遇の男女に出会うことで、そのストーリーは進んでいきます。
もはや彼には妻との未来はないので、同じ境遇の男女に自分を重ねることでしか今を生きる術がないのです。
そのような限界な環境に追い込まれますが、彼氏の想いも当時の自分と同じであることを聞かされます。ヒロインを重ねた女の子を救いたいという気持ちと、ヒロインからの直接の頑張れとの言葉から、女の子=ヒロインを救うことで過去の自分とヒロイン、ひきいては今の女の子を救うことを決意します。
大泉洋さんも医者で頭が良いので、その構図に気が付き、全力で女の子を救うことが自分の見なかったストーリーを進めること、今の自分を奮い立たせ進める道であることに気が付きます。
私を愛するならば、同じ境遇の人を救え。それが時を経てヒロインから命令された大泉洋さんの使命になります。
大泉洋さんは生きる道を得たことで、作品としては幸せな瞬間のクライマックスを迎えます。
・・・これで伝わりましたでしょうか。これが答えでしょうか。
監督、紡先生。
頭の悪い自分には月日が必要でした(笑)
またどこかでお会いできることを心から希望して終わります。