「短いので時間つぶしにちょうどいい」50歳の恋愛白書 わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
短いので時間つぶしにちょうどいい
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ロビン・ライト・ペン、モニカ・ベルッチ、ジュリアン・ムーア、ウィノナ・ライダー、アラン・アーキン、キアヌ・リーブス。
これだけの豪華なメンツが揃っていたとしても、名作になるとは限らない。しかし、駄作でもない。
邦画にはほとんどないアラウンド50歳のシニア恋愛映画だが、恋愛に奔放なアメリカ映画だけに退屈することはない。
確かにありがちな展開ではあるが、ピッパ(ロビン・ライト・ペン)の過去はなかなかどうして優等生とは真逆の人生で面白い。
今作は分かりやすいラブコメディ(50代以上部門)代表と言っても良い。
みんながそれなりに歳を重ねているので経験を積んでいて、様々なものを背負っている。
それなのに、何故だか尊敬できない大人たち。それは皆が皆、ちょっとダメなところが目につくからだと思う。
やはりそれなりに欠点はあった方が逆に親しみやすいものだ。
ピッパは旦那(アラン・アーキン)の浮気によって背負っていた重圧から解放される。突然アニメーションが挿入され、妻から旦那を寝取った後ろめたさのバトンがロビン・ライト・ペンからウィノナ・ライダーに手渡されるのだ。そのコメディに徹した描写は観客の笑いを誘う。
そこでピッパは晴れやかな気持ちになり、何の憂いもなく若い男(キアヌ・リーブス)に走れるわけだ。
総じて楽に見れる映画で、何より98分という短い尺は観客に無駄な負担をかけないので気楽さが売りと言っても良い。
見て損はない。だが過剰な期待はしない方が良いのも事実だ。
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