「『キサラギ』鑑賞者に迫りくる難行苦行」大洗にも星はふるなり septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
『キサラギ』鑑賞者に迫りくる難行苦行
『キサラギ』(2007年)を観ている人と
観ていない人で、感想がかわりそうだな・・・
もうこの2行に尽きます。
『キサラギ』を意識しているのが
丸わかりの構成になっています。
わたし、
2007年鑑賞作の1位にするくらい
『キサラギ』にのめり込んだ男ですので、
新鮮度の点で、余計にきつかったです。
だからどうしても
『キサラギ』と比較してしまうんです。
ストーリーは、まぁ許せるとしても、
演出面の問題が大きいのでしょうが、
役者の良さを生かしきれていないし、
効果音を入れるタイミングもおかしい。
コメディって、やっぱり
“笑え!”って露骨に行っちゃだめなんです。
それをやられてしまうと、ドン引きしちゃうんですよ。
徐々に慣れてきた
中盤以降は平気でしたが、
序盤は、それがあからさま過ぎたことと、
映像演技を求めたのか、舞台演技を求めたのか、
軸がぶれてしまっていたのもあり、かなりキツカッタです。
うしろのおじさん?
舌打ちしまくってたし・・・
(これはこれでうるさかったけど)。
◇ ◇
とは、言いつつも
劇場の反応はどうかというと、
中盤以降は笑い声の上がる場面が目立ちました。
きついこと書いてきましたが、
わたしも、スクールウォーズネタ、
湘南ネタ。この2箇所では爆笑してしまいました。
この笑い声で興味深かったのが、
たまたまそうなっただけだと思うのですが、
笑いのツボが異なる2グループが存在したんです。
先にあげた2箇所、爆笑したのが
私含め、私の座席左側のみ、右側静寂。
逆に、他の場所で
右側だけ爆笑、私含む左側静寂。
振り返ると、
動きで笑わしに来ているか、
セリフで笑わしに来ているか。
右は動きに笑い、
左はセリフに笑っていたような気がします。
★彡 ★彡
観たときに詰めかけた客層によっては、
どっかんどっかん大笑いしっぱなしのときもありそうな気はします。
ただ、繰り返しになりますが、
『キサラギ』鑑賞済みのかたには、
難行苦行になる可能性が大きいです。
残念ながら私のもとへ、
C評価の星しかふってまいりませんでした(苦笑)