「笑って考えさせられる傑作」ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない yururi74さんの映画レビュー(感想・評価)
笑って考えさせられる傑作
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ブラック会社ではなくとも、働いている人ならどこかしら「あるある」と思う部分があるのでは。
かなり過酷な労働環境の会社が舞台だが、見ている側が辛くならないような笑いの匙加減が良い。リーダーや上原さんのキャラなど、「こういう人いるよな~」という部分を損なわない程度に上手くデフォルメされている。個人的にはマイコ演じる派遣社員の、女子特有の空気読めなさと無神経さ、「分かる~」と思った。
過酷な労働条件、下請けの苦悩、低学歴やニートに冷たい就職戦線、人間関係が希薄になってきている職場環境…どんな人が見ても何かしら考えさせられる、実はかなりの社会派作品だと思う。
生活のために働かなければならないが、働くことに何か意味を見出せなければ明日へのエネルギーが沸いて来ない。キレイごとは言っていられないが、キレイごともなければ生きていけない。
最後に少しの希望を持たせる、救いのあるラストが清々しかった。
それにしても小池徹平はイジメられ役が嵌るよなぁ。
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