劇場公開日 2009年11月21日

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「元プログラマとしてはめちゃ共感できた」ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない yoneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5元プログラマとしてはめちゃ共感できた

2020年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

やたらと長いタイトル。

ストーリーは実は既に知っていて、以前「2ch」にスレッドが立てられ、その後、スレッド主とコメント返す人達との長いやり取りが続き、結果、小説1冊分くらいの量のスレッドになったのだ。

どこで話聞いたのかは既に忘れたけど、面白い文章があると聞いて、結構前に2chのこのスレの全文を読んだ。そして、すごく感動した。

何というか、スレッド主「マ男」の声が、ほんと息が聞こえるくらい生々しい感じがした。「マ男」に降り掛かる様々な困難。すべて実話。映画化されるのは当たり前だ。ほんとに様々なドラマが起こる。

そして、プログラマという職業。
自分が以前、この「マ男」と同じプログラマの仕事をしていたことも、この話に対する評価&共感につながったんだよな。。

さて、前置きが長くなってしまったが、この作品の監督は佐藤祐市さん。
全く知らない人だが、「キサラギ」作ったの監督さんとのこと。

元々ストーリーが面白いのはわかっているので、後はどう上手く映像化するのか、また、どれだけ役者が上手く演じられるかってのがポイント、と思って映画観た。結果、これは大ヒット。それぞれの役者がぴったり役割にはまってた。

主人公「マ男」役は小池徹平。名前しか知らないのだが、おたくっぽい雰囲気が「マ男」のイメージとぴったり合ってた。そして、「マ男」を助ける「藤田」役には田辺誠一。これがまたぴったり。2chスレ読んでたときは、「藤田」はもっとさわやかなイメージ持ってたのだけど、作中の諸葛亮孔明のイメージだと田辺さんの方がしっくり来る。

「リーダー」役の品川庄司の品川は、まさにぴったり。「井出」役も同様、原文読んだ以上に、かなりうざかった(笑)池田鉄洋っていう役者なのか。。あの「上原」役の人が名前わかんなかったな。これもイメージ通りだった。

かなり満足。
何より「システム業界」という地味な素材を、面白く描いてくれてるのが嬉しい。これは元プログラマとしての視点だけど。題材としてはプログラマってすっげー地味だもんね、本来は。

さて、ストーリーは本来もっと長くて、映画ラストのデスマプロジェクト以降も色々あるんだけど、映画の尺だとここで切るしかないか。。この辺が少し残念だったとこ。仕方ないけどね。

その他、話の終わり方や、スタッフロール後の最後の演出など、諸々上手かった。
うん。良い映画だった。満足満足。

ただし、システム業界はこんな会社ばかりではないからね。
業界外の方が観る際は、あまり変な誤解は受けないように(笑)

yone