「逆風下でも・・・」ゴールデンスランバー(2010) りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
逆風下でも・・・
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何もわからないまま、暗殺犯人に仕立てられてしまった男の逃亡劇。
タイトルの「ゴールデンスランバー」は、皆さんご存じと思いますが、ビートルズの名曲。
その出だしは、
Once there was a way
To get back homeward
Once there was a way
To get back home
homewardとは・・・
homeとは・・・
故郷にいる、息子のことをよく知ってくれて信じてくれる、年老いた両親であったり。
あるいは、学生時代の、一緒にバカやって過ごした気のおけない友人であったり。
ROCKな職場仲間であったり。
今は一児の母となっている、元恋人であったり。
警察や世間の声よりも、自分の人となりを知り、信じてくれる人がいるということ。
また、どんなに逆風下でも、助けてくれる人がいるということ。
温かくて、優しくて、過去のことを思い出すと泣きたくなるような・・・ 笑いたくなるような・・・
とても居心地が良い場所であり、人達。
追いつ追われつの緊迫感が良くて、時々入る過去の思い出の「笑い」もちょうど良い。
えっ?!と思って、ニヤッとして、ホロッとさせられる作品でした。
最後まで、目が離せない。
追う警察側の香川照之さんと、永島敏行さん。
逃げる堺正人さん。
元恋人の竹内結子さん。
配役も良い。
中でも、若い頃の火野正平さんに少し似ている濱田岳さん演じるキルオが、良かった。
原作に「習慣」を生かしたエピソードが、前半にあったと思うのだけど(その頃、伊坂作品を何冊か読んでいたので、ごっちゃになっているかも知れませんが)、それがなかったのが残念。
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