劇場公開日 2010年1月30日

「「キルオ」役の濱田岳が素晴らしい」ゴールデンスランバー(2010) みっちゃん777さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「キルオ」役の濱田岳が素晴らしい

2009年12月25日
PCから投稿

笑える

12/10に試写会が当たって、ゴールデンスランバーを見て来ました。
あまりにもリアリティが無さ過ぎるストーリー展開に、これはコメディ映画なのかな?そう思って見たら腹が立たない映画でした。
最初は首相暗殺、ドカーンと首相が爆発されて緊迫感が有るんだけど、その緊迫感は一切続かないストーリーです。
いつの間にか首相暗殺なんて関係なく進んでしまいます。
ストーリー内で足りない部分は見ている側が脳内でツジツマを合わせながら見ないと「うーーーーん怒」となってしまいます。
この映画のチラシに「事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲」とありますが、ちっとも事件のカギを握るものではありません。
警察官が街中でバズーカー砲をぶっ放すし、民間人に発砲してくるし、いろいろとリアリティが無さ過ぎて共感して見ることが出来ない映画でした。
素晴らしい役者さんが沢山出ているにもかかわらず、うまくその良さを引き出せない残念な使い方になんだかなーと思ってしまいました。
こんなにスゴイ役者さんばっかり出てるのだから期待して行ったんだけれどなぁ。
まあ、ニヤニヤしながらバズーカー砲をぶっ放す永島敏行さんの演技は面白くて、アニメのような「そんなあり得ないっしょー」と笑いながら見れば怒りよりコメディ映画として楽しんできました。
最後の下水道を通って逃げて、下水道の筒に花火を仕掛けて町中に打ち上げ花火が上がるシーンも笑って見なければあきれる展開です。
途中で主人公の逃走を助けてくれる「キルオ」くんが出てこなければツマンナイ映画でした。
このキルオ役の濱田岳くんの演技が素晴らしいです。
私は彼を初めて見たのですが、彼の演技がこの映画の足りない部分を救っていると言っても過言ではありません!
「キルオ」だけのストーリーの映画が有ったら見に行きたいな、と思いました。
結論、このゴールデンスランバーは、私の心には響かない残念な映画でした・・・・。

みっちゃん777