「雑な登場人物処理」タイタンの戦い ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)
雑な登場人物処理
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まず、ギリシャ神話をはじめとする諸神話が教養として存在しない日本の文化では少し価値の下がる作品だと感じた。もちろんこの映画のストーリーは神話を基にしているわけではなく人物(神物?)関係は基本オリジナルになっているが、それでも各々のキャラクターを知っていれば若干のわくわく感はあり。たとえるならば好きな漫画がオリジナルストーリーでアニメ化された時の感覚?
しかし問題はそこではなく、この映画雑に人を殺しすぎる。主人公Perseusが戦士たちと共に冒険に出て間もなく、モブたち皆殺し。きっと主要キャラのみだと「こんな数で遠征行くのかよ」ってなる一方大勢いるとストーリーもわかりにくくなるので都合よく排除したのかと。しかし主要キャラかと思われていた少数精鋭の戦士たちもその後まもなく全滅、ヒロインも一突きでさようなら。結局残るは英雄である主人公のみ。かと思いきや最後にヒロインのみ神の力で復活!ひどすぎる。
さらに主人公は半神半人でありながら人として生きることを選び、それを声高々に宣言し、父Zeusから贈られた武器も使わない。そのせいで仲間を死に追いやる。それに悩み苦しみながら人間として旅を終えるならまだかっこいいものの、最後にあっさり武器もペガサスも使う。お前のエゴで登場人物全滅だよ。
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