「夢中になってる人の愛くるしさ」クヒオ大佐 pignonさんの映画レビュー(感想・評価)
夢中になってる人の愛くるしさ
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僕は実際のクヒオという詐欺師は知らなかったし実在してしかも被害者がいたのが信じられない。この映画は冒頭の一悶着からその理由をアメリカへの憧れとしたんだと思っていた。
しかし観た感想では違うように思った。詐欺師は憧れを持っていたようだが被害者はそういうある意味役に没頭している彼に好意をもったからという切り口にしているとお見受けしました。だからこの映画はコミカルな恋愛映画としてとらえられると思う。
しかしそうなると冒頭にあった「日本人は負けたことに気づいていない」という部分が見えてこないかったのが個人的には残念でした。もっと日本人が知らず知らずにもっているアメリカへの憧れを示すエピソードや町の様子などを見せて欲しかったです。
ただ対米の関係をキャバ嬢との関係にみたてたとこや、詐欺師がアメリカへの憧れを持つようになった過程は興味深かったしウルッときました。
監督が言っていたようにこの映画を観てクヒオ大佐のことを好きになればいいと思います。松雪泰子、満島ひかりや小嶋の演技に注目です。あとちょっと対米関係について考えて貰えれば!!
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