台湾人生のレビュー・感想・評価
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【1895年から1945年までの51年間、日本の統治下にあった台湾で教育を受け、日本語を話すことができる“日本語世代”の人々の生き様を描き出したドキュメンタリー作品。】
■元新聞記者の酒井充子監督が“日本語世代”の老人と出会い、足かけ7年の取材活動を経て完成させた意欲作。近くて遠い台湾の知られざる一面を優しいまなざしで見つめる。
酒井充子監督が“日本語世代”の5人にインタビューを行い、当時や戦後の話を通して、台湾と日本の密接な歴史を振り返る。
◆感想
・当時の日本の思想統制により、日本文化に染まって行った男女5人へのインタビューで綴られる。
・だが、日本敗戦後、台湾では2・28事件により、”白色テロ”が横行し・・。
-この辺りの事件をテーマにした映画は、多数ある。-
<今作は、大日本帝国と中華人民共和区の狭間の中で懸命に生きた人々の実録の声をキチンと拾い上げて映画がした貴重な作品である。>
初めて監督の舞台挨拶のある上映会に行ってきた。 80歳以上の台湾の...
初めて監督の舞台挨拶のある上映会に行ってきた。
80歳以上の台湾の方は日本語が堪能である。
それは日本が統治していたという事実があるからだが、その後中国から国民党が入ってきて日本統治の名残をなくそうとする政策をしていく。
日本の文化をなくしていこうとするが、80歳以上の方々のココロは生粋の日本のココロになっていて、それが染みついている。
その日本に対する忠誠心ともいえるココロを日本政府は日本人ではないということでナイガシロにしてしまう。
そういう複雑な状況の中で、日本人教師の墓参りをしているシーンはインパクトがある。そこまで日本人教育がされて、それが人のココロに受け入れられている。
以前、ソウルのカジノ行ったときに、おばあちゃんから日本語で話しかけられた。それも日本統治の名残だなーとは思ったが、その時は大学のときで、そこまでの深い思いはなかった。
何をもって日本人なのか。
民族をもって日本人?
日本人としての教育されたから日本人?
天皇に忠誠を誓って日本人?
それを考えさせられた。
監督は隣町の出身。上映後の監督のコメントでもっと映画の内容が分かってよかった。最近ドキュメント系も好きになってきた。
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