劇場公開日 2011年5月20日

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パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉 : 映画評論・批評

2011年5月17日更新

2011年5月20日より丸の内ピカデリーほかにてロードショー

新監督の人選は誤ったが、一話完結スタイルへの回帰は評価できる

監督がゴア・バービンスキーからロブ・マーシャルに代わった。プロデューサーのブラッカイマーは、ダンスの振付が出来るマーシャルならチャンバラだってイケると踏んだのかもしれないが、残念ながらアクションに関しては裏目に出たようだ。どんなに派手に動き回っても画面からは高揚感もスリルも感じられない。前作でバービンスキーが見せた凄みのある映像美もなかった。

それでも、監督交代の効果はある。堂々巡りの袋小路に迷い込んでいた前回までのしがらみをバッサリ切って、一話完結シリーズのスタイルを取り戻しているのだ。まだもたついている部分もあるにはあるが、「生命の泉」を巡って争う3つの陣営にそれぞれに違う目的があったという展開はそれなりに楽しめる。

ジョニー・デップが見たくてこのシリーズを見る観客のニーズにも十分すぎるほど応えている。出ずっぱりのおとぼけ演技でファンサービスに徹しているのだ。新登場のアンジェリカ(ペネロペ・クルス)との間に元恋人らしきムードが出なかったのは残念だが、ジェフリー・ラッシュ演じるバルボッサとは息もピッタリ。憎むべき敵なのにブラックパール号に対する愛着は共通の二人。バルボッサの義足に隠した水筒から水を飲むシーンではほのぼのと笑ってしまった。次の作品では二人の海賊魂をもっとフィーチャーしてほしい。

(森山京子)

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