劇場公開日 2010年5月28日

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「難クセつけながらも愉しんでしまうアクロバット・アクション・アドベンチャー」プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0難クセつけながらも愉しんでしまうアクロバット・アクション・アドベンチャー

2010年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

事件の発端となる、聖なる都アラムートへの侵攻は、アラムートが大量に強力な武器を隠し持ち、それをペルシャの敵国に密売しているという情報によるものだ。これは、アメリカによるイラク侵攻の真相に迫る現在公開中の「グリーン・ゾーン」とまったく同じ骨格の展開だ。古代ペルシャを舞台にしながら、現代アメリカの闇に迫る側面を持っている。「時のダガー」は数分だけ過去に戻れる。これは、取り返しのつかない過去を修正したい願望が込められている。
数分先の未来が見えるニコラス・ケイジの「NEXT」とは逆で、どちらも最後は荒技に出るが、「NEXT」に比べたら本作の方が無理がない。
ダスタンのジェイク・ギレンホールは、ディズニー「アラジン」の間延びしたアニメ顔を連想させるが、意外に堂に入ったアクションを見せる。逆に、アラムートの王女タミーナを演じるジェマ・アータートンは、「タイタンの戦い」のイオほど魅力を引き出せていないのが残念。シャープにし過ぎたのか、それとも色黒が似合わないのか、どうも色気を感じない。主演より助演の方が合うのかもしれない。
また、アクション・シーンで、ややサーカス的なアクロバットが鼻につく・・・と、
あーだこーだ難クセつけておきながら、観ているときは約2時間、理屈抜きで存分に楽しんでしまったことは間違いない。
さて、ドラクエでもお馴染みの<時の砂>、あなたならどう使う?

p.s. プリントの悪さだけはどうにかしてもらいたい。粒子が粗すぎて、前ピンのカットはいっそうピントが甘く感じるし、背景のボケ味も汚い。

マスター@だんだん