「素晴らしいデニーロの傑作。観るべし!」みんな元気(2009) としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいデニーロの傑作。観るべし!
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4人の子供を育てあげた工場勤務の父親(ロバート・デ・ニーロ)が妻を亡くした後、知らなかった子供たちとの関係や、思いを知る物語。リメイク作品になった事も理解できる、素晴らしいストーリーです。
特に、リタイヤを考える歳になった自分と同い年齢(40代後半
から50代)の人たちには必ず、共感できるテーマです。
・いつまでも小さいままの子供たちが大人になっている感傷。
・母との会話が殆どで父との仲介役がいなくなった時に
会う事に煩わしさと面倒さを感じる子供たち。
・次々に知らされる事実に困惑し、疎外感を強める父親
キャストがケイト・ベッキンセールやドリュー・バリモアである
必要は全然感じませんが、工場一筋40数年の頑固な父親の
哀愁をうまく演じきっています。流石御大、すばらしい。
地方にいる親と都会に生活圏がある子供達の交流の難しさ。
田舎の親は心に引っかかった棘のような物。
面と向かい合う事が難しいテーマだからこそ、今見つめあう必要が
あると思います、段々と事実をしってゆくこの父親の様に。
最後に病室で家族が集まるシーン、妻の墓に子供達の
話をするシーンには、その愛が胸に沁み渡ります。
頑固だが意外とアクティブなデニーロ。
子供が寄り付かないなら、自分から行ってやる!って
日本の3倍の距離を行っちゃう親父さんの行動力に脱帽です。
オリジナルもぜひ観たくなりました。
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