みんな元気(2009)のレビュー・感想・評価
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思ったよりも全然良い作品
本作はロバート・デ・ニーロ主演の割にはあまり知名度は高くなさそうだし、タイトル的にもあまりパッとしない感じだったので、それほど期待せずに鑑賞してみた。
観始めてすぐに、あれっ、映像も結構きれいめだし、構成も全然安っぽくなさそうだぞ、と期待値急上昇。適度なユーモアも日本人の私でもじゅうぶん楽しめる。
そして、中盤にかけて次々と登場する娘・息子達が父親に続きメジャーな役者陣。豪華キャストがさすがの演技を披露してくれる。これでつまらないわけがない。
パパあるある、娘あるある、息子あるあるも実に的を得ていて共感。
ストーリーのタネ明かしの仕方も、なかなかよく練られていて良い観せ場だ。
本作はジャンルとしてはコテコテな家族ドラマだけに、さすがに満点評価とまではいかないが、とても心に残る作品には違いない。ぜひオリジナルのジュゼッペ・トルナトーレ監督ものも観てみたい。
途中デニーロに腹たった
親からしたら子供はいつまでも子供、デニーロからみた子供たちと初めて会った時の姿が子供時代だったのが少し感動
子供に成功ばかりを祈って、父親を落胆させまいと子供達は嘘をつく
デニーロの子供にしては年齢離れすぎじゃない?
子供が幸せだったら良いじゃんと思ってたら最後にデニーロが言っててちょっとスッキリ
お前たち なぜ ウソをついた?
年齢を重ねても親子間の年齢差は変わる事がないのだが、親は老齢となり子供は大人になっていく。
そして、親からしたら子供はいつまでもこどもなんだな……と、しみじみ感じさせられた。
そんな切なさをにじませるデ・ニーロはやっぱり上手いなぁ、と改めて好感。
父と母というのは、辛いけどやっぱり役割が違う。
子供たちの優しさが残酷に感じるすれ違いも、どうしようも無い事だけど、ちゃんと解り合えるモノだとも思う。
悲しいけども温かい作品。
面倒くさい親父
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妻に先立たれたロバートデニーロは、一人で暮らしていた。
帰省する4人の子供達とのバーベキューを楽しみにしていたが、
まさかの全員キャンセルで1人ぼっちになってしまった。
そこでサプライズのつもりで自分から都会へ出て、子供たちの所を回る。
子供たちは突然の訪問に驚いた。みんな父に言えない秘密を持っていた。
と言っても、実は家庭内不和だったとか、実はレズでしたとか、
実はオーケストラの指揮者ではなく太鼓担当とか、大したことのない秘密。
でも3人共通で、どうしても隠し通したい秘密を持っていた。
それは末っ子が直前に薬物中毒で死んだらしいということ。
詳細が明らかになるまでは、父には伏せておくことにしていた。
皆が不自然な感じになっているのをデニーロは感じていた。
そんな中、不良少年を助けたらソイツが最低な奴で、薬を踏み潰された。
薬が切れると命が危ないので、早く帰るため生まれて初めて飛行機に乗った。
医者から止められていたのを無視して乗ったので、発作が起きた。
気がつけば病院で、子供3人に囲まれていた。
もう隠し事はええから話せや、ってことで、末っ子の死を知る。
思えばその末っ子は最も出来が悪く、心配のあまり特に厳しく接して来た。
そもそも厳格すぎて、子供全員が自分に心を開いていなかったが、
特に末っ子は自分の顔色ばかり伺う弱い人間になっていたのかも知れない。
末っ子が夢に現れて言う。親父のせいじゃないよ。
この一言に救われる。何か1つ前に見たNOELと同じ感じやな。
最後は翌年、今度はみんなちゃんと帰省して来て家族で過ごせた。
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あんまり厳格過ぎて子供に自分の考えを押し付けちゃ駄目だよって映画。
映画の中の現在ではデニーロは爺なんで、人が良さそう。
でも回顧シーンを見ると、相当な押し付け親父やったっぽい。
厳格なワンマン親父はハリウッド映画でよく見るパターンなんで、
アメリカにはきっとこういう空気を読めん親父が多いのだろう。
デニーロの演技は相変わらず良かったけど、
でも彼の役をはじめ誰とも共感することができなかったなあ。
怒らせるのが怖いから、真実を語れない、語らないのと、傷つけたくない...
怒らせるのが怖いから、真実を語れない、語らないのと、傷つけたくない、悲しませたくないから語らない、は、同じ嘘をつくと言う行為でも、随分と違う。
悲しませたくないと言う理由は、根底に優しさや、愛があるから生まれた行為なのだろうなぁ。そう言う点では、みんな元気に、父親から愛情を受け取って育ったのだろう。
怒りっぽい人は結局、本人は気がつかないだけで、機嫌を壊さないように大事にされるが、実は孤独の闇の中で生きていると思う。
小津風ロードムービー
小津映画のような家族ドラマ、妻を亡くしニューヨーク州西部の人口3万人ほどの静かな街エルマイラに一人住まいのフランク(ロバート・デ・ニーロ)がニューヨーク、シカゴ、デンバー、ラスベガスと離れ離れに暮らす息子や娘たちを訪ねまわる大陸横断のロードムービー。職業病で肺を患っている設定で飛行機はダメ、只管、列車やバスを乗り継いでの見応えある旅にしています。
東京物語ではありませんがあまり歓迎されないフランク、子育てを母親任せにしたせいかコミュニケーションがうまく取れずに悩みます。
色々ありましたが最後は家族そろってのクリスマスでほっと一息、おっと、長男は訳アリでしたね。
デ・ニーロさんも後に若手俳優の孫(レアンドロ・デ・ニーロ)を薬物の過剰摂取で亡くしていますから、この映画に出演したことは因縁めいていて心境複雑だったでしょう。
「みんな元気だ。」
子供達が住んでいる場所がバラバラで色々な場所に行くのでロード・ムービーとしても楽しめます(^-^) 病室で知らされた息子の死と、最後の電柱(電線)の絵で泣いてしまった・・・。 死んでしまった息子の大人の姿は有名な俳優さんではありませんでしたが、あそこで有名な俳優さんをノンクレジットでサプライズで出しても良かったかも、組んだことのあるマット・デイモンとか(^-^) デ・ニーロの住んでるああいう家で静かに余生を送りたいです。
お父さん。
ドリュー・バリモア観たさに観ましたが、大当たり!
非常に良い映画でした。
ロバート・デニーロって、あくの強いイメージしかなかったのですが、今作品では、佇まいから哀愁?のようなものを感じて、役に凄くはまっています。
日本未公開でしたが、DVDで観れて本当に良かった。
家族映画がお好きな方には、オススメの映画です。
イタい
悲し過ぎるくらいイタいデニーロ。子供は子供のままじゃなく、それぞれに人生を歩んでく。親はいつまでも子供は子供と思いがちだが子供だってひとりの人間なんだよね。電話線のコーティング?の仕事をしてたってのも話のつながりがイイ。淡々と展開して行くが終盤にはやられた。そーくるかと。泣けた泣けた。絵には特に。ラストには救われる。未公開シーンで「赤ん坊が退院する時は新車を迎える気持ちだ。ただ新車は取扱説明書があるが子供にはない。子育ては何が正解かわからないがとにかく愛すること」とあった。未公開じゃもったいない名言。コーヒーショップでの老人との未公開シーンも面白い。
家族愛
親は子供のためを思い育て、子供は親を悲しませたくなくて本当のことが言えずに嘘をついてしまう。そんな日常が丁寧に描かれていて、胸をうたれました。たまたま気になって借りたんだけど、当たりの作品でした。
泣けました。
大好きな作品がまた1つ増えて嬉しかったです。
あまりデニーロの作品を見ていないのですが
父親役がリアルすぎて、本当に演技力がすごい人だなと実感しました。
悲しい話は好きではないのですが
悲しいはずなのにすごくほっこりして、
泣けました。とてもいい映画だと思います。
家族の絆は何処でも同じ
定年退職した初老の男フランクの元に、離れて暮らす子供たちが久々に集まる事に。が、直前になってドタキャン。そこでフランクは、アメリカ各地に住む子供たちを訪ねる旅に出る…。
ジュゼッペ・トルナトーレの1990年の作品をリメイクしたハートフル・ドラマ。
日本未公開ながら、ロバート・デ・ニーロ、ドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセール、サム・ロックウェルら豪華キャストが揃う。
親が子供を訪ねるが、多忙な子供たちと擦れ違うばかり…という展開は、「東京物語」を彷彿させる。
希薄になった家族の関係は何処の国も同じ。
しかし、子供たちが父フランクと距離を置くのは、ある理由から。
父に心配かけさせない為、子供たちは嘘をつく。
父は本当の事を知りたがる。
子供たちは本当の事を話す。それは、姉弟の一人の身に起きた余りにも悲しい出来事。
悲しみを分かち合い、家族は一つになった。
父には隠していた子供たちそれぞれの秘密も話し、ぎこちなかった関係に笑顔が戻った。
何も包み隠す事はない。
家族なのだから。
いい作品なのに日本未公開
総合:80点
ストーリー: 85
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 80
イタリア映画の「みんな元気」という作品の再映画化と思われ、それは元々は「東京物語」に影響されているらしい。デ・ニーロ主演で日本映画に関連している作品なのに、日本では未公開らしい。
最初はもっと親子感情のもつれを描いたぎすぎすしたものか、あるいはもっと軽いものかと思っていた。しかしいい意味で裏切られた。物語もデ・ニーロの演技も申し分ないし、音楽も旅の途中のふとした一場面を写す映像も良くて、均整の取れた総合的な水準の高い良い映画だった。これだけの内容と質で日本公開されていないのが不思議。十分に観る価値がある。
素晴らしいデニーロの傑作。観るべし!
4人の子供を育てあげた工場勤務の父親(ロバート・デ・ニーロ)が妻を亡くした後、知らなかった子供たちとの関係や、思いを知る物語。リメイク作品になった事も理解できる、素晴らしいストーリーです。
特に、リタイヤを考える歳になった自分と同い年齢(40代後半
から50代)の人たちには必ず、共感できるテーマです。
・いつまでも小さいままの子供たちが大人になっている感傷。
・母との会話が殆どで父との仲介役がいなくなった時に
会う事に煩わしさと面倒さを感じる子供たち。
・次々に知らされる事実に困惑し、疎外感を強める父親
キャストがケイト・ベッキンセールやドリュー・バリモアである
必要は全然感じませんが、工場一筋40数年の頑固な父親の
哀愁をうまく演じきっています。流石御大、すばらしい。
地方にいる親と都会に生活圏がある子供達の交流の難しさ。
田舎の親は心に引っかかった棘のような物。
面と向かい合う事が難しいテーマだからこそ、今見つめあう必要が
あると思います、段々と事実をしってゆくこの父親の様に。
最後に病室で家族が集まるシーン、妻の墓に子供達の
話をするシーンには、その愛が胸に沁み渡ります。
頑固だが意外とアクティブなデニーロ。
子供が寄り付かないなら、自分から行ってやる!って
日本の3倍の距離を行っちゃう親父さんの行動力に脱帽です。
オリジナルもぜひ観たくなりました。
キャストも豪華なのに・・・
仕事を引退し、妻が亡くなった後に、4人の子供を訪問することで次々と明らかになる現実。これまで仕事にかまけて、また妻がいたため、子供たちと十分にコミュニケーションが取れていなかったことを痛感する主人公。そうはいってもそこは父親であり、そこから家族の繋がりを取り戻していく。
最後に家族が父親の下で再び纏まるという結末は予定調和的であるけれど、それぞれの子供たちが隠している秘密が明らかになっていく飽きさせない展開で、意外と良かった。
有名なイタリア映画のリメイクだけあって、キャストは、ロバート・デ・ニーロ、ドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセイルなど豪華。
なのに、日本では劇場公開なかったみたい。
泣けるんです!!
タイトル(原題)もありがち、ポスターも “DVDカバーにぴったり、”
そして最近 流行の?豪華キャストという時点で 期待ゼロで観に行きました。
プレビューの軽い感じに だまされないで下さい!
とってもいい映画なんです!!
ケイト・ベッキンセールと ドリュー・バリモアが 姉妹という設定は
画的にムリがありますが(全然似てないし、笑)ストーリーを追えば なぜこのキャスティングなのか 理解できます(演技力でしょう。)
ケイト・ベッキンセールの実娘がケイトの幼少期役で出演してます(そっくり!)
いつもタフ・ガイのロバート・デ・ニーロが、ちょっと疲れた親父を 完璧に演じてくれてます(涙)
日本には結構いるけど、アメリカにも こんな不器用な親父がいるんだなぁと、意外でした。
公開日程が決まったら、もっとレビューを加えたいです。
イチオシの映画です!!
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