「優しい嘘には思えず。」ぼくとママの黄色い自転車 いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい嘘には思えず。
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愛犬のアンを連れて、黄色い自転車で横浜から500km離れた小豆島へ、
小学生が一人で向かう、
少年の成長を描いたロードムービーかと思っていたら、難病モノでした。
夫婦の嘘を子供のためを考えた優しい嘘と捉えることが出来るか、
ただ事実を伝えることを先延ばしにしただけの逃げと捉えてしまうか、
どちらに受け取るかで大きく印象が違うでしょう。
確かに親の方に感情移入できれば泣けてしまうのかもしれない。
実際、もう涙が止まらねぇよって感じで泣いてる方もいました。
少年の方へ感情移入できても、
そのセリフは無理があるだろうと思いながらも、
それなりに泣けるでしょう。
僕はと言えば、どちらも無理でした。
僕としては入りやすいのは童心に帰って少年の方なんでしょうが、
武井証はしっかりとした演技をしていると思うのですが、
僕には子役らしい演技に見えてしまって、子供らしくは見えないので、
感じ方は人それぞれではあるでしょうが、
どうも集中、感情移入させられない。
武井証よりも明石で出会った少女のほうが、セリフが面白いのもあるが、
梅原真子の方が主役の方が、
ただでさえロードムービーとしては無理があるが、
それが少女じゃ余計に成り立たないかもしれないが、
僕としては面白かったかもしれないと思う。
武井証以上に僕には鈴木京香にも、
う~ん、どうでしょうと思ってしまって、
クライマックスも、あ~あ、やっちゃったよ、と思ってしまって、
ちょっと残念でした。僕が捻くれてるのかな。
愛犬のアンは名演。
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