「究極の拷問の行く末!」マーターズ(2007) だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の拷問の行く末!
本作、いきなり冒頭から古びたしい建物から飛び出す、傷だらけの少女のシーンから始まります。はっきり言っていきなり???と疑問ばかりの衝撃的な始まりなのですが、この後見せ付けられる、恐怖の映像へ向けてなんとも不安一杯な予感をさせるには十分なシーンでした。
15年後…
繰り広げられる、惨劇は、前半と後半で質が全く違う恐怖が展開され、"二つの異なるホラー映画"を観ている感覚に陥ります。ただし前後半とも終始救いようが無い展開を見せ続けられるのは共通しています。
【前半】
拷問と監禁の日々のトラウマから抜け出せないリュシーは、犯人を見つけ出し復讐。ほのぼのとした犯人の生活に割って入るように、一家4人を猟銃で撃ち殺すシーンが何とも衝撃的で豪快です。
が、その瞬間モンスター(ガリガリにやせ細った傷だらけの人間)が現れ、リュシーを襲う。この時点でさらにこの映画を観ていて???の疑問だらけいっぱいの展開となります。一体この映画はなんなんだ?何を見せられているんだ!という疑問と度肝を抜かれた展開にびっくりさせられます。
その後も、ぐちゃぐちゃな耐え難いショッキング映像が続く
しかし復讐を果たしても、決して救うことができない、彼女の刻まれた心の傷の深さが、受けた拷問のすさまじさを物語っています。
前半戦は割とスプラッター映画のような展開が繰り広げられました。
【後半】
前半までは、スプラッターホラー好きならなんとか耐えれる展開と言ったところでしょうが、後半は覚悟が必要…。かなり衝撃的な映像が続く。単に驚かせるホラーの展開ではなく、ひたすら拷問、拷問、拷問そして拷問を見せつけられます。精神的にどっしりくること間違いなしです。
アンナが、まさかの絶望的な展開となり自身が監禁され、ここからは、絶望的な拷問がアンナ自身にひたすら続きます。
後半戦は宗教的な何か観てはいけないものを観ている感覚になります。
でも、アンナは行き着いてしまった。
究極の拷問の果てへ・・・