カーズ2のレビュー・感想・評価
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ジャージャー・ビンクスを主役にしちゃあなあ…
今回はメーターが実質的な主役で、まるでジャージャー・ビンクスが主役の映画を見ているような気分。
軽くイラッとすることもしばしば。
まさか良作ばかりのピクサー作品をこういう気持ちで見ることになるとはおもわず、少なからず残念。
こういうキャラは脇でにぎやかしているのがいいのであって…。
唯一例外の「トイ・ストーリー」をのぞいて初の続編となったピクサー作品ですが、次の続編モノ「モンスターズ・ユニバーシティ」ではこういうことがありませんよう。
…まあ、見た時の自分になんか余裕が足らなかったのかも…とも思いますが。本当にいい作品なら、そんなことおかまいなしに突き刺さってくる。
そもそも「カーズ」は前作自体がピクサー作品の中では失敗な部類だったわけで、キャラクター商品の売れ行きがそれなりに広がって認知されているから続編も決行したらしいですが、つまりキャラクターありきで中身が他のオリジナル作品に劣るのは仕方ないとしても。
しかし映像のクオリティは、やはりさすがのピクサー。爆発とかオープニングの海とかレースとかアクションとかもろもろ。
そのへんでおぎなって平均点。
子供より大人の方が、より深く味わえるかもしれませんね。
●『トイ・ストーリー3/ハワイアン・バケーション』
先ずは、おまけの短編が毎作品ごとに豪華にってついに『トイ・ストーリー3』の続編が短編となって帰ってきました。メンバーのなかでラブラブのカップルとなったもの同志の告白顛末がショートストーリーで綴られます。
熱いプロポーズをハワイのワイキキでと熱望しても、人形ゆえにハワイ行きはままなりません。そこで仲間たちは、こぞって居ながらにしてハワイに行った気分を味わえる演出をして二人を祝福します。涙ぐましいその演出アイディアの数々にトイ・ストーリーのメンバーたちの強い絆を感じさせてくれました。
しんし、肝心の二人は仲間たちの用意してくれた、ワイキキのサンセットの舞台よりも屋外を洗濯してしまいます。何と屋外は、雪が降り積もるスノーホワイトでした。
これはこれでなかなかロマンチックと思っていたら、短編ならではのオチがついて、笑い手でお終いとなりました。もうちょっと見たかったなぁ~。
でも、メンバーがその後も幸せに暮らしているようで、何よりです。
●『カーズ2』
人間は登場せず、車を人に見立てた世界を描く、ディズニーとピクサーのアニメーション。「カーズ」の5年ぶりの続編です。
人情たっぷりとホロリとさせられた前作に比べてて、今回は舞台をワールドワイドに拡大させ、スパイアクションも取り入れるなど作品スケールが大きくなっていることが特徴です。
特に、今回はストーリー全体が、「007」シリーズのパロディーになっていて、秘密兵器満載の「ボンドカー」を思わせる車が、英国スパイカー、フィンとして登場。おまけにセクシーなボンドガールらしき車も活躍します。冒頭から本家「007」同様のアクションが、ダイナミックに演じられるのが楽しいところですね。
また背景には、いま注目されている新型燃料と石油を巡る巨大な陰謀が隠されていて、事件を起こす黒幕も、意外な人物だったというドンデン返しがあり、結構ストーリー面でも楽しませてくれました。この面白さは、子供より大人の方が、より深く味わえるかもしれませんね。
とにかく、登場するキャラは漫画チックにデフォルメされた車ばかり。それでいて、結構シリアスで迫力あるスパイアクションに仕立て上げてしまうのは、ものすごい想像力の結晶だなぁと感動しました。
さて、今回の物語でも天才レーサーのマックィーンと、親友でおんぼろレッカー車のメーターとの友情は不滅。
世界最速を決めるワールド・グランプリに参加することになったマックィーンは、ビットチームにメーターも加えて同行することになりました。ところがお決まりのように、お調子者のメーターは、あちこちで失態を繰り返し、マックィーンに恥をかかせ放し。
ついに業を煮やしたマックィーンは、チームからメーターを追放します。しかし、マックィーンに魔の手が及んだとき、メーターが思わぬ活躍を見せて、マックィーンを危機から救います。やはり二人の友情は普遍だったのです。
今回のワールド・グランプリは新型バイオ燃料の普及を目的にしたもの。それを阻もうとする黒幕は、レースで新型燃料を採用した出場車を次々破壊していきます。それでも新型燃料の使用に怯まないマックィーンにも危機が迫っていたのでした。
また、メーターも英国スパイの改造を受けて、スーパーカーに大変身します。前作を見た人なら、その大変身ぶりにぶったまげることでしょう。外観はボロだけど、フィンによって007ポンド仕様となったメーターの活躍シーンがなかなか痛快でした。
最大の見どころは、レースが行われる東京、パリ、イタリアのボルト・コルサ、ロンドンなど、世界の都市を描いた映像です。
光り輝く都心のビル街、改築前の歌舞伎座、赤ちょうちんがともる路地。見慣れた東京の風景が、魔法のように魅力的に映ります。芸子の舞いや相撲の勝負など全部車たちが演じているのに、なかなかリアルティを感じさせてくれました。
その秘訣は、ネオンなど細部が精密に再現されていることでしょう。街の風景など、見慣れた都心のどこかに似ていて、実写よりも実在感を強く感じてしまいます。かつて日本の怪獣映画で見たミニチュアの街や、ジオラマ模型の魅力に似ているかも知れませんね。 パリやポルトーコルサも、見事に別世界として表現されていました。今回は2Dでみましたが、実写では不可能な展望が立体によって奥行き感はなかなかのものでした。これが3Dなら感動ものでしょうね。
ところで、よりスパイアクションとして、シリアスに楽しみたい方は、字幕版がお勧めです。英国のスパイカーのフィンの声をマイケル・ケインが担当しているので、よりそれっぽく聞こえてくるでしょう。フィンのナンバー「314FMCM」の「314」はマイケル・ケインの誕生日「3月14日」が由来なんだそうです。
よりコミカルに楽しみたいムキには日本語吹き替え版がお勧めです。メーターの吹替えを担当するぐっさんの台詞回しがメーターにぴったり。メーターのひょうきんさを台詞回しで倍増していました。
無心でドタバタを楽しもう!
おしゃべり能天気のメーター鬱陶しい。。
妄想膨らましたミニカー遊びをそのまま具現化した印象。
ストーリーそっちのけ。しっちゃかめっちゃか。
ジョン・ラセターの趣味全開!
その暴走に呆れつつも慣れると次第に面白くなってくる。
ドタバタ満載で楽しい。
ボンドカーばりのフィンのアクション最高!
しかし,やっぱり不満だ!
スパイ大冒険は要らんから,
素直に世界を駆け巡るグランツーリスモにしてほしかった。。
車化のスパイアクションを楽しめ!
7月20日、お台場のジャパンプレミア試写会を観ました。
「カーズ」はDVDで字幕・吹き替え版を何度も比べて観てます。
では長文感想を失礼します。
マックイーンがあくまで主人公だけど、メーターがストーリーの中心車。うっとおしいほどにメーターが目立っている。
それと新キャラのフィン・マックミサイルとホリー・シフトウェル、敵の一味がメインでアクションしている印象。
「ラジエーター・スプリングス」のメンバーは、ドック・ハドソン以外は全員出て来てくれるのでまあ良し、かな。ただ前作のキャラのシーンは少ないので、もっと出してくれー。
<前作「カーズ」を知らずに「今回観てみよう!」という方へ>
2で登場(車)がぐっと増えて目まぐるしく、前作キャラと新登場キャラを把握するのが大変かも。
車スパイアクションの派手さやレースシーンの迫力、その世界観を楽しんで下さい。「カーズ」とはストーリーテイストが違っています、ハイ。
<「カーズ」を観た上で、「カーズ2」を観る方へ>
前作の「ラジエーター・スプリングス」シーンの穏やかで広大な良さ、それと対比するレースシーンの迫力といった、メリハリある展開とは違い、最初から最後までアクションが多くノンストップなストーリー。
冒頭からスパイのフィン大活躍、全体的に目まぐるしい。それはそれで面白いので、「ワールドレース&スパイ作戦」ストーリーを旅行気分で楽しんでみてはいかが?
●結論。私は「カーズ2」かなり楽しめました。総評は細かい数値なら3.9つけたい。なぜかって?
1.実写でもスパイアクション大好き
2.メーターと新キャラのフィン、ホリーが気に入っている
3.世界旅行している気分でレースシーンを眺めて楽しんだ
4.細かい背景の作り込みに感心、特にイタリアの風景が気に入った
ストーリーは「世界的レースを巻き込む陰謀とスパイアクション」のまま一本道で進むので、レースシーンは陰謀がらみで、思ったほど迫力がない印象。ファンの一人の希望として、もっとストーリーを練りこんでほしかった。
ライバルのレースカー達は、イタリアのフランチェスコ以外、あまり喋ってくれません。ルイス・ハミルトン、せっかくの登場なのによく分からなかった。
そこは前作の「マリオ・アンドレッティ」や「ミハイル・シューマッハ」の方が良かったな。
あと悪役なのにかわいらしく見えるキャラが多くて、やっている悪事ほど、見た目がワルじゃないかと。ザンダップ教授(国際指名手配の化学者カー)の取り巻きの名前が分かりづらいです。
声のキャスティングは、サイトで字幕版を観ても、試写会で観た吹替版でも文句なし。キャラと声優が合っていると思う。
個人的には、「3D吹替」か「3D字幕」で観るのがいいかな。大半の映画館では「3D」ベースで吹替・字幕を選ぶかという流れになりそうかと。
映像は文句なしでしょう。作り込み、技術、舞台となる国の描写が細かく、「カーリファイド(ピクサー社内では『車化』の世界観をこう言うらしい)」の魅力が楽しめます。冒頭のスパイチェイスも迫力あった〜。
日本のシーンはかなり優遇されている印象。まず東京の夜景の明かりやネオンの細かさ、車体や道路への映像の映り込み、これでもかとデフォルメされた「オクニ」はじめ「日本カー」たち。レインボーブリッジや皇居前(ダートになってた)を走ったり、東銀座にあった「歌舞伎座」もちらりと映っていた。
音楽は全体的に「スパイをイメージ」した曲が多いのと、挿入される各国のアーティストのボーカル曲などが抑え気味です。個人的にどの曲も嫌いではないです。吹替版だとエンディング曲に「ポリリズム」が流れます。
何だかんだ言って、ピクサー映画で「カーズ」が一番好き。だから批判より賞讃。ポール・ニューマン演じる「ドック・ハドソン」がいちばん好きなキャラで今作いなくて残念ですが、「フィン・マックミサイル」が気に入ったので楽しめました。
長文感想失礼しました!
子供を連れて行ったお父さんがハマっちゃう作品
今回の内容は、スパイもののお話にレッカー車メーターが巻き込まれ後々、彼の親友・マックイーンも巻き込まれていく展開。
今回の主人公はどっちかっていうとドジで間抜けなおんぼろ車・メーター寄りの話です。
でも人間でもそうだけど、いくらドジで間抜けでぶちゃいくでも性格が大らかで優しかったら誰からも愛される、半分ピエロ的な要素があっても、それを受け入れて尚、周囲を思いやる気持ちがあれば、ヒーローになれる…そんな「いかにも」なディズニー的要素をきちんと持った内容でした。
イギリス・スパイものを受けてフォルクスワーゲン=空冷式エンジンをネタにした符牒とか、007ばりの改造車とか出てくるのは大人の楽しみドコロ。
ガソリンをやめて環境エネルギーに切り替える流れとか、イマドキな話題が結構散りばめられています。
またレースの場は日本に始まり、フランス、イタリア(思い出だすにモナコ&多少バチカンもあった)、そして最後の舞台はイギリス・ロンドンと舞台が変わるのだけど、それぞれの街並みの美しさが秀逸!
日本も鳴り響くドラ以外はよく表現していたし(なんとウォシュレットまでパロディってネタにしてる!)
やはり「あ”~ヨーロッパ行きてぇ~!」って誘われるものがありました。
一番きれいに感じたのはパリ辺りかな?
実写と相まっていたようなリアル感。。。。これが3Dになることで都市に立体感や奥行を出して、ことさらリアルな表情を描き出していました。
最後の中国の兵馬俑をもじった車版とか本当に一瞬しか映らないところに製作サイドの遊び心を感じてしまったりして…。
ライバルとして今回登場したオープンホイールのキザなプレイボーイ風イタリア男風「フランチェスコ・ベルヌーイ」も最後はマックイーンと
なんとなく仲良くなっていた(?)のも和めた~。
個人的にはマックイーンの懐深さが好きかも…。
あれだけスターになって尚、ダサくて知的レベル低いメーターを大切にできる優しさを持つって、なかなか出来ない。
やっぱりマックイーンが好きって思ってしまいました。
また同時上映の「トイ・ストーリー: ハワイアン・ バケーション」も
映像が綺麗で楽しめました。
トイストーリー3において光の使い方がなんとも叙情的だったピクサー期待の星:アート・ディレクターの堤大介さん、今回でも夕陽のシーンとかを、またディレクションするのかな~?…と期待しましたが、今回のプロジェクトに堤さんは参加されていませんでした。
…と思ったら、後からwikiで見たら堤大介さん、カーズ2ではすし屋の板前さん役??(メーターがピスタチオアイスと間違える)
「ダイスケ・ダイス・ツツミ(堤大介)」ってなってる~!!
ちなみにピクサーもう一人の日本人社員、
小西園子さんも「トイレ音声」役で出られているんですね(笑)
内臓装備にびっくり!前作観てなくても楽しめた!
前作を見ていないし、車・メカニックにも詳しくないのですが、楽しめました
これってアニメーション?実写との合成じゃなくて?っていうぐらいの景色と、カーレース・アクションシーンは迫力ありました
ただ・・・、長い!!(2時間)
最初は感動していた、カーズの動きやアクションも2時間はやや飽きるのと、3Dメガネで疲れた・・・
でも、車の特徴とかいっぱいでてきて、私は全く分からないんだけど、車好きの男子にはたまらないのかと思います。
そして、吹き替えなんて長らくみていなかったのですが、映像の中の手紙も日本語に翻訳されてて感動した。すごい!ディズニー!子どもと行っても楽しめるね。
ま~ったく詳しくないけど、英国スパイのフィンがかっこよかったわ
微笑ましい
アニメで しかも車なのに、感情や 表情の描写が細かくて 感心しました。 私ごとですが(『シュレック』に引き続き、)第一作めを観ずに 『カーズ2』から鑑賞。キャラクターやストーリーなど、無知の状態でしたが 心配をよそにすんなり入っていけました。 たぶん、舞台の一部が “日本だから”というのも 理由かな。
天才レーシングカーのマックィーンと おんぼろレッカー車メーターの珍コンビが、前作の舞台ラジエーター・スプリングスを飛び出し、日本をはじめフランス、イタリア、イギリスと ワールド・グランプリレースを転戦。 その道中で スパイ工作に巻き込まれていく姿を描く(作品情報より抜粋)。
どのキャラクターも 個性的でステキでした。 車だけに 走りの効果音や、レーシング・シーンの臨場感は 本物顔負けで(個人的に)満足。 「もっとリアルに…」と欲張ると、アニメじゃなく 『ワイルド・スピード』を見なさいと 言われそうなので、言及を避けます(笑)
また撮影方法や 舞台だけでなく、ストーリーも “学び”がある部分が『トイ・ストーリー』などと並んで 良かったと思うし(『トイ…』は オープニングのショートフィルムで 観られます)アニメには珍しい サスペンスな部分も楽しかったです。
プレビューにもありましたが、“日本の紹介の仕方が アメリカ・チック”で 面白かったです。 相撲、芸者、お寿司、ネオン(看板)、そしてウォシュレット。 間違ってないけど、ちょっとズレてるところが「お悔やみ申し上げます」でした(笑)
マックィーンの声に オーウェン・ウィルソン(『マーリー世界一おバカな犬…』の彼、英語が聞き取りやすい)、フランチェスコの声に ジョン・タトゥーロ(『トランスフォーマー』のセクター7のおっちゃん、イタリア系アメリカン)、秘密捜査官・フィンの声に マイケル・ケイン(『バットマン』の 執事のおっちゃん)、皆さん 良かったです。
カー・レースがメインのお話なのに、カッコいいと言うより 可愛い☆ ボコボコ・おんぼろのレッカー車・メーターが 一生懸命なところが微笑ましいです。 旅行気分も味わえるので、夏休みにぴったりの作品です☆☆
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