劇場公開日 2011年3月12日

「フリンを追い回す名馬(?)マキシマスがいい」塔の上のラプンツェル マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0フリンを追い回す名馬(?)マキシマスがいい

2012年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

久々にディズニーらしいプリンセスもののアニメだ。
「リトル・マーメイド」(1989)あたりまで回帰した感がある。いわゆるディズニーアニメの王道を行くが決して古臭くはない。伝統的なプリンセス物語を踏襲しながら、画は光沢があり綺羅びやかで今風だ。
とくに、輝く髪や宙を舞う灯籠、溢れ出る水などが美しい。

「リトル・マーメイド」のアリエルが海から陸に揚がることを夢見ていたのに対し、ラプンツェルは空中から地上に降りたいと願望する設定が面白い。
悪役のマザー・ゴーテルはアースラのように圧倒的な存在感がないが、ちょっといい加減な性格の盗賊フリン・ライダーが絡むことによって、ラプンツェルの旅を危険と冒険に満ちたものにしている。

このフリンを執拗に追いかける警護隊長の馬;マキシマスがいい。
犬のような嗅覚と忠誠心を持ち、おまけに剣が達者で頭もキレる。フリンとマキシマスの休戦条約?は、いかにもアニメ的な可笑しさだ。

フリンとマキシマスを伴って、ラプンツェルがいよいよお城のある町へ・・・。
もちろん、歌あり踊りあり、最後にもう一波乱あるのもお約束。
たのしい映画だ。

スクリーンで観たなら、ラプンツェルのたっぷりとした髪のボリューム感が味わえたことだろう。城下町の公園で繰り出されるミュージカル・シーンも3Dで臨場感があったに違いない。
映画館で体感できなかったのが残念だ。

*3・11震災の後、1ヶ月、映画館に行きませんでした。「塔の上のラプンツェル」は震災の翌日が公開日でした。

マスター@だんだん