インセプションのレビュー・感想・評価
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酔いそうでした
効果を狙ってなのかもしれませんが、アクションシーンで画面が
揺れる感じになるのが苦手でした。
ストーリーの中では、夢の中に進入してアイデアを抜き取るというのが
一般的なこととして認識されているんですよね・・・超フィクション(^^;)。
夢の中では時間が3倍?とか、階層がいくつもあるとか、この映画
独自のルールを「そういうことなんだろう」と納得できれば楽しめる
映画だと思います。
各階層で物語が同時進行し、頭がこんがらかりそうになりますが、
見応えはありました。
でもよく考えたら、ただ単に渡辺謙の(役の)私利私欲を実現させる
のが目的のストーリーって・・・どうなんでしょうね。
ラストは観客の受け取り方に任せるのではなく、きちんと
明らかにしてほしかったです。
渡辺謙は1人の役者として普通に受け入れられているんだなと感じました。
二回行ってしまった
今回の「インセプション」でのクリストファー・ノーランの凄いところは、作品をつくる際に自分で脚本を手掛けたことだと思います。基本的に、自分で考えた作品(納得できる内容)でなければ製作しない人だけに、今回の話作りは本当に圧巻でした。一回見ただけだと
重要なところでの謎ときに必死で、キャラクター1人1人のセリフの意味を理解できぬまま終わってしまうのですが、二回見てみるとその意味がわかるようになっていきます。同時に納得していたはずの夢の中のシステムやルールに疑問を感じ始めてしまい、「もう一回行こうかな」と掻き立てられてしまいます。これだけ脚本にこだわっていて、それでいて作った本人だけが納得しているのでなく、見ているこちら側がこんなにも引き込まれる作品を作りだせるクリストファー・ノーラン監督には1人の映画ファンとして、「イイ映画を作ってくれてありがとう」と心の底から感謝したい気持ちでいっぱいです。
まさに十年に一度の名作だと思います。
ノーラン監督はまた一つ凄い映画を作った
「夢の中に入るストーリーで、ディカプリオと渡辺謙が共演」それだけしか知らずに見に行ったけど、一瞬たりとも目が離せなかった。
メメントのように主人公は奥さんを亡くした傷を負っており、自身の問題を解決するために奔走する。
夢の中でさらにその夢の中に侵入することや、夢の中の時間の概念がうまく作られており、まさに創造的な映画。
渡辺謙の英語もかなりパワーアップ。ラストサムライのときはぎこちなさや、無理にきれいな英語を話そうとしている感じがあったけど、今回はだいぶ自然な英語に聞こえた。
一般的に、カラーの夢を見る人と白黒の夢を見る人がいるって聞いたことあるけど、映画の中でも○○の夢は白黒ってしても面白かったかなって思う。
ラストのシーンは現実か夢か観客任せにしてるけど、私は現実だと思う。コマのスピードが落ちてるように見えたし、夢の中では絶対に振り返らない子供たちが振り返ったからね。
とにかく最後まで目が離せない、瞬きもしたくないような映画でした。
未見の人は活目せよ!
最初のディカプリオ
最初のディカプリオで思わずこれタイタニックの続編?と思ってしまい、それが気になって冒頭の話が頭に入りませんでした。
内容は自分には難しかったです。映像も街がたたむやつは面白いとは思ったんですがそれ以外は…
渡辺謙のおじいちゃんが再登場するシーンでも肩すかし感がありました。老いた二人が手をつないでるシーンは幸せだったということが伝わって良かったです。ディカプリオが執着するほど奥さんのことを好きだったということが分かったので。
あと自分がのれてないせいもありかなり長く感じました。
最後、夢オチじゃないのが(自分の解釈ですが)せめても救いです。あれで夢ならもっとわけがわからない。
この作品は理解力がある方なら十分楽しめると思います。
要らぬ、心配したくなるかも!?…
「夢」の映像化という、
ある意味、映画発祥当初からの夢の視覚化実現か?
荘子の「胡蝶の夢」とか、ユング心理学的(?)精神分析手法あたりから影響を受けたかのような、
夢の中にいるのは、分かっている(?)のに、他人の夢の中だからか(?)、
自由が効かず夢のまた、
夢(本作品では、「夢」を階層風?に、捉えていて、第4層目を最深部のアンタッチャブルな危険領域的に、設定?)
に翻弄されてしまい、
とうとう現実に戻れなくなってしまう、
といったカンジの
作品という名の幻想(「夢」?)を観て(観せられて?)しまっている観客をも巻き込んでしまう、かのようなロシアだかのマトリョーシカ人形的入れ子細工状の内容だったはず…
←たしか、…「コマ(本作中で、主人公が、「夢」と「現実」を判断する為に、考案した「シンボル」的な役割だったから、夢に飲み込まれてしまったのか?夢の中で、夢見ていたのか?…)」
は,回り続けていたはず…
(←要するに、御覧になった方なら、分かる通り、まだ?、「夢」は、続いているんだ、…?という不毛感というか、徒労感というか、脱力感というか、何とも表現するのも難しい—それこそ、観た人によって違った感情を抱くに違いない"シーン"からの感想です…)
でも(?)、
「夢」から戻れ(ら?)なくなってしまった本人(主人公?)が、幸せだったなら、それは、それでイイの(それも、また有り?)かも?…
な〜んて少々、ある意味、危険極まりない(「夢なら、覚めないで、おくれ!」的な?)
思想に、傾倒してしまいそうになりました…
映像は、
実に、いかにも、夢に出てきそうなシーンの連発(中には、日本人の中のある筋?には、お馴染みの"ドリフのコント"風まで、登場!?)
で、本当に他人(ヒト)の夢を見せつけられている気分でした.
にしても、
レオ様は、最近、コノ手(?)の精神的題材を扱った作品にばかり、出演している気がするが、"現実の御本人"の方は、(精神的に?)大丈夫なんだろうか?
表現者が、そういった題材に、惹き付けられてしまう時は、得てして、自身が、病んでしまっている場合も、多いらしいなんて言われるから、ひょっとしたら、ヒョッとするかも?…な〜んて、ネッ!?
監督の知的冒険心が随所に、新しいインテリアプローチの映画!
先週末見た「インセプション」が予想以上に、面白かったです。映画を見ている間も、見終わったあとも静かに興奮していました。
新しい「発想」に触れたときの感動です。
さて、何が面白かったのでしょうか?思いつくことを箇条書きにしてみたら、案外自分の考えがまとまりすっきりしました。
「映画はやっぱり脚本、アプローチとして新しくとにかく面白い」
「監督がクリストファー・ノーラン、あのメメントの!(やはり、と唸る)」
「他人の夢を支配する、などサイエンスで実現できそうな感じがしてしまう」
「夢を共有し、アイディアを盗むのは簡単だが、植え付けは難しい。という概念」
「夢を支配し、他人を支配する、という新しい悪巧み」
「夢と現実の識別のためのメタファーとしての、コマの存在の小技感」
「夢の階層と時間の概念の考え方が、話のロジック、展開として重要なこと」
この在りそうで在り得なさそうなサイエンスなアプローチの脚本は、グイグイ引き込まれてしまいます。
監督のクリストファー・ノーランは、あの「メメント」の監督でもあり、発想、着眼点、構成など随所に知的な冒険心を感じ取ることができます。
(初めて「メメント」を見たときに、こんな発想を映画にしてしまうなんて、と少しだけ呆れて、非常に驚き感動したことを思い出しました。)
あとは、
渡辺謙が格好よかったこと、彼の老いぼれた特殊メイクにショックを受けたこと。
ディカプリオにいい感じのオッサンらしさが出てきたなあ、とか。
CGって年々凄くなるなあ。
スペシャルサンクスにJR東海と書いてあって、「おっ」と思ったことなどなど。
いやー、もう1回見たい映画です。細かいところも確認もしたいです。
建物とか山とかいろいろな空間が出てくるので、映画館の大きなスクリーンでそれを感じられたこともよかったと思います。
合理的に複雑で楽しい。
予告編とかで「他人の夢に入って情報を盗む」話だと思ってました。
たしかにそういうのを本業にしているのですが、本作の中心はその本業とは違う作業を強いられる。
本編が割と複雑なので、もっと本編に立ち入ったストーリー紹介でも良かったんじゃないかと思ったり。
というわけでこのインセプション、難しいとの評判が多かったので気合を入れて観たのですが、単純ではないけれど、幸いにして聞いてたほど難しい作品では無かったです。
「他人の夢に入り込んでアイデアを盗むことを生業にしているコブ。そのコブに与えられた今度の任務は、他人の夢に入り込んでアイデアを『植えつける(インセプション)』こと。薬剤会社の跡取り息子に偽りの開眼を植えつけるためにターゲットの深層心理に深く入っていく。しかし、夢のなかでは具現化したコブのトラウマが邪魔をしてきて…。果たしてコブは『インセプション』に成功するのか、そしてコブはトラウマを乗り越えられるのか!」
といった映画紹介が予め与えられてれば、混乱しなかったのかも?
混乱するとしたら、「夢のまた夢」が計画段階で3層、実行時には4層(+α)まで入り込むこと、その入り込みの目的が、悪意をもってポジティブなアイデアを植えつけようとすることにあるあたりに原因があるかもしれないと思いました。話のいちばん外側の流れをきちんと把握していないと、下の世界の(偽りの)ストーリーに入り込んでしまう。
その意味では、犯行計画についての説明がもっと親切でも良かったかもと思ったり。入り込む前の一言二言で目標ができてしまう上に、そのシーンは割と単調で眠い時間帯なので、観客の注意が逸れやすい。作戦会議をもっと親切にするとか、1段深く入るたびに「その階層での目標」(例えば「側近への不信感を植えつける」)を確認していれば、より親切な作りだったかも?
それでも「夢の中の夢」という設定には最初にチュートリアルを設けているので、いくらかは配慮があったと言えるのかもしれないですね。
冒頭のサイトーへの新入で、2階層の「夢の中の夢」や「キック」(&音楽)といった道具を紹介している。
ラストシーン。夢と現実の交錯を扱う作品では、ラストが夢か現実か判らないようにするのは常套手段であります。ただ、虚無はともかくとして、素晴らしい夢に入るには寝入りが必要だったはずで、虚無から直接に自分の夢へと入りうるという説明がなかったことからすると、あのラストが夢だとするとあまりにそれまでの筋とずれてしまうのですけど。
他方、罪の意識が現実の証という話が終盤に出ており、キリスト教的世界観に通じるものを感じたことはさておき、コブの世界観をそのように描いたならば、あの幸福な世界でのラストは夢っぽさがないとも言えない。
話の筋の複雑さに隠れてしまいますが(その意味ではMATRIXとは逆かも)、アクションシーンもアイディアのあるものがありました。
回転重力格闘(無重力ではない)とでも言うべき第2層の格闘はなかなか不思議。
というわけで。ハリウッドらしからぬ複雑な話で丁寧な鑑賞を要求されますが、基本的に論理的に筋の通ったストーリーなので、不安を感じずに複雑さを楽しめました。
ノーラン先生じゃなければ・・・
世界感は大変面白いし、個人的にも好きなジャンルですが、ノーラン先生でない監督さんでプリオさんじゃない主演で見たかったです。
役者さんのせいじゃないですが「シャッターアイランド」デジャブが・・・
とりあえず長い!!
せっかく「夢」っていう核があるのに「謎の大企業」とか「銃撃戦」に時間とお金をつかうのはもったいないです。 会社の要望かもしれないですけど・・・
列車つっこんでくるのはいいけどありきたりな銃撃戦は・・
夢でちょー面白い殴り合いとかできるんだからそっちでいかないと!
うまいでしょ演出が鼻につく(パラドクスさ)(客にも働け・・)などなど
肝心のインセプションはさりげなくじゃなかったの?
そのまんま「会社つぶせ」いっちゃってるじゃん!
最後の駒のくだりがもっとひねって魅力的になってたらな~
「ダークナイト」の再来ならず
でも、おすすめです!
傑作
ヴィジュアルエフェクト・コンセプト・ストーリー、正直すべて完璧です。
コンセプトや"ルール"がかなり練りこまれているので、あまり破綻がありません。
大抵すべての説明に「なるほど」とうなづけます。
・現実と夢の速度が違う(一炊の夢)
・強い睡眠薬で眠っている場合、夢の中で死ぬと"虚無"に落ちる(夢も消えるし覚醒もできない)
・上階層が下階層に影響を与える(おねしょをすると溺れる夢を見る、とか。)
など、直感的にわかりやすいです。
最後は様々な解釈があると思いますが、
映画を見る前に見つけた記事(「インセプション」に隠された凄すぎる秘密!?)、
現実世界では通常速度、階層が深くなるにつれてどんどんスローになるピアフの曲、
この2点を踏まえて、最後のキッチンのシーン。
BGMはスローな曲。
つまり、コブは結局・・・
実際はどうなんでしょうか。
んー面白い。
難しい内容と思いきや、単純な構造の映画でした。
映画を見終わった後は、インセプションのディカプリオのような気持ちになり、この世界は夢かも、、、みたいな気持ちになっていました。
<内容は>
ディカプリオ扮する人物が夢の中に入り、他人の考えを盗む、という設定で。
渡辺謙扮する人物が、依頼する内容、それがこの映画の物語を展開させてゆくのですが。
その内容は人の夢の中に入り込み、ある考えを植え付ける事、なのです。
最後までハラハラしますが、途中一度や二度もっと早く展開すればいいのに、、という気持ちになった事があります。
<俳優>
いいですね。(ディカプリオが演じる人物は、なんであんなに眉間にしわをよせるのだろう?リラックスした方がいいよ、ディカプリ、、と思わずにいられませんでした。)
<お勧め度>
一度は見てみるといいと思います。意識と無意識、現実と夢の違いが分からなくなって来て、ジェットコースターのように出来事が起こる、という興奮を味わえる、と思います。
二度や三度は、、ちょっと、、嫌だ、という個人的な感想ですが。
渡辺謙、もがんばっていて、面白かったです。
以上、レビュー、初コメントでした。
新感覚
2Dでなくても十分3Dを見ている気分にさせられる今までにないSF映画です。しばらく後遺症がのこると思います…。見終わったあと、まずまっすぐ歩けないです。外にでるとビルが崩れおちる、水が吹き出す、自分が無重力空間にいるなどとおかしな感覚になります。すっごい影響力のある映画です。内容もわかりにくいとこもありますがすごくリアリティがあります。夢からさめたらまた夢で現実と混ざってしまう…。思わず、ほっぺをつねってしまう…。新感覚を味わえる映画です!
脳を刺激
久々にわくわくしたハリウッドの大作でした~。
映像とかすごい「脳」にきます。
ストーリーはわかりやすいです。
何気にレオさまの前作「シャッターアイランド」とかぶってるちっくなところがあったりですが、規模や映像センスが全然違うので。
『マトリックス』の不思議感というか・・・そういう刺激されるモノを感じました。
あと、最後がちょっと個人的な趣味だとちょっと残念だな~と思っちゃいましたが。
そんなちょっぴしがっかしポイントもありますが、でも、それ以上に映像が迫力&説得力があり、インセプションの世界に入り込めます。
まさに誰かの夢に一緒に入り込んでる感じ。
ちょっとキュンっとくるところもあるけれど、感動とかそういうのとはちょっと違うかな~。
とにかく、これは観るというか、イマジネーション刺激される映画です!!
おっきなスクリーンで絶対観ないとです!!!
脳刺激されて下さい~♪
マリオン・コティヤールの場面でピアフが流れるのとか映画好きには超ツボです!!
映像、役者など豪華に堪能
映像の面白みがあるけど、オイシイ場面はだいたい予告編で見せられちゃった感はあり…。
あとは役者が豪華なので、それも楽しい。ジョセフ・ゴードン=レヴィットはやっぱりいいね。線は細いけど芯はある。『(500)日のサマー』の草食系もできれば、今回のようなアクションもこなせる。っていうか、彼ひとりがいればいいのではという突っ込みも多々聞く…。コブ(ディカプリオ)の余計なトラウマがなければ全部スムーズにいくわけで(笑
基本的に夢の何階層目にいまいるかだけをちゃんと把握してれば、まあ、大筋は分かるのでよいかな。細かいところでおっかけるのが大変ではありますが…。いま誰の夢の中?とか。まあ、そのへんはまたDVDで見る時にじっくりと。
ワンアイディアでここまで作れちゃうってところは、やっぱりノーランってすごいねと思うところ。
駄作?秀作?とにかく長い!
キャスト・スタッフの仕事はすばらしいものがある。
画面に映るアクション・CGは見るに値すると思います。
一方台本の詰めの甘さには閉口する場面も
台本理論武装が崩壊気味です。
第一層で車が揺れると第二層に影響しているのに
第三層以降には影響しない???
一層分しか影響しないのなら
第三層でホテルの部屋からエレベータに移動しているとき等
第四層で影響が出ない?
エンディングもコマが回り続けるのか止まるのか
バランスが??
次作を作れるよう終わるあたりが悲しい。。。
観客がインセプトされる
映画「インセプション」を観た。原題「INCEPTION」
監督:クリストファー ノーラン
キャスト
コブ:レオナルド デカプリオ
サイトウ:渡辺謙
妻マル:マリオン コテイアード
ロバート:キリアン マーフィ
アーサー:ジョセフ ゴードンレヴィ
アリアドネ:エレン ペイジ
(なお、アリアドネとは、ギリシャ神話で迷宮から脱出することを教える神様の名前)
ストーリーは
眠っている人の無意識の頭の中に潜入して その人のアイデアや情報を盗み出す という特殊な能力を持つ企業スパイ、コブ(レオナルド デカプリオ)は 重要犯罪人としてインターポールから 国際指名手配されていて、子供達の居るアメリカに帰ることが出来ないで居る。
妻、マルも、同じ仕事をしていたが、仕事のストレスによって、夢の世界と現実の世界の境界がわからなくなって 自ら命を絶ってしまっていた。子供達は コブの 大学教授をしている父親と母親が 世話をしていてくれている。自分がこのような仕事をしているために 自殺してしまった妻に対しても また会えなくなった子供達にも コブは深い罪悪感を持っている。
ビジネスマン サイトウから仕事の依頼があった。成功したらアメリカに帰国して子供達に会えるように手配してくれるという。それは サイトウのライバル会社の社長ロバートの潜在意識の中に入りこみ、情報を盗みだすのではなく、自分で自分の会社を潰すという考えを植え込む「インセプション」という仕事だった。それは夢の中からアイデアを盗むよりも はるかに難しい仕事だった。
コブは 仕事を請け負うに当たって、心理学者の父親の助言を得てアリアドネ(エレン ペイジ)という女子学生を 仲間として協力を得ることにする。彼女は夢をデザインすることができる。また「泥棒」という名の情報をスリとって それをコピーすることができる男や、「薬屋」という夢に導入するための薬を調合できる男をチームのメンバーに入れる。
世界のオイルを一手に収める大富豪の息子ロバートが 死の床にある父親に会いに行く為に 乗っている飛行機の搭乗時間は10時間。その間にロバートを眠らせて チーム全員が同じ機械に取り付けて 眠ったロバートをチームのデザインした夢の中におびき寄せる。そこまでは 守備よく成功する。
しかし予想外に、ロバートは自分の潜在意識の世界を守る訓練を受けていた。彼の夢のなかには それを読み取ろうとするものを攻撃する敵や戦士達が沢山居る。ロバートの無意識の意識を守ろうとする無数の敵と、コブたちチームは激しい戦闘をしなければならなかった。運の悪いことに、サイトウが銃で撃たれて大怪我をする。強い催眠薬で 夢に導入された場合 夢に中で殺されると無意識の虚無に陥り 廃人になってしまう。一時もはやく、チームは仕事を済ませなければならなくなった。
コブは現実世界と夢の世界の境界がわからなくならないように ポケットにコマを入れてる。コマを回して 永遠に回り続ける世界は夢の世界で コマが止まるのが現実世界だ。
夢の世界では重力も距離も時間もない。数秒の眠りの中で人は何十年も年をとる。眠りのなかで死ぬと目が覚める。催眠薬を使って夢に導入されて 夢に中で殺されると潜在意識の無に陥り現実世界で廃人になってしまうので、そうならないように、チームの仲間は、睡眠中の仲間に水をかけて強制的に起こさなければならない。
チームは 激しい戦闘の末、ロバートの心の奥底に仕舞われていた金庫を開ける。ロバートは大富豪で偉大な事業家の父親に育てられて 父に「期待はずれだった」と言われたことで、深く傷ついている。父の期待に答えて 仕事を継ぐことだけを念じて生きてきた。しかし、こじ開けられた夢に中で再会した死の床にある父は、「おまえが自分の生きたいように生きなかったことが期待はずれだった。」という意味だったのだということがわかる。そして、父に愛された子供の時の写真とともに、父が作って 彼が大事にしていたカザグルマが 父の金庫に しまわれていた。ロバートを苛んでいた長年の心の傷が癒された。父との心からの和解。
こうして しっかりロバートはチームの思惑通りに 無意識の中で自分に会社を潰す考えを植え付けられていたのだった。
夢の中で銃撃を受けたサイトウを 救うことができるだろうか。彼は戦闘の途中で死んでしまう。
また、コブの夢の中には、死んだ妻マルが いつも出てきてコブの仕事の邪魔をする。コブはマルから開放されることが できるのだろうか。
以前、コブとマルは二人で共通の夢を共有していた。二人でデザインした夢の世界を作って 50年先まで二人が仲良く暮らせる世界を作っていた。そこでは コマはいつまでも回り続け、二人の子供達はいつも背を向けている。マルが心変わりしないように、、実はコブは二人の夢をデザインするだけでなく、モルに「インセプション」を実験したのだった。そのために、マルは現実の世界と夢の世界の境界線がわからなくなって、自殺してしまった。その罪が余りに深いゆえに、コブが仕事で 無意識の世界に入るたびに マルが必ず出てきて邪魔をする。
チームの面々は 航空機の中だ。
10時間の長い眠りから一人一人と、目を覚ます。着いたところはアメリカ。荷物受け取りのところで それぞれは自分の荷物を受け取り 笑顔で別れ別れになっていく。
コブが出口を出ると 父親が迎えに来てくれている。そして、父親と共に着いた家に足を踏み入れると 二人の子供達が待ち構えていた。飛びついてくる子供達。しっかり子供達を抱きしめて 喜びにふるえるコブ。幸せすぎて コブは思わずコマを回してみる。しかし、それは いつまでもいつまでも回り続ける止まらないコマではなかったか、、、、。
というストーリー。
画面を見ていて それが現実世界のお話なのか、夢の中かわからない。嘘か真か わからないまま 激しいアクションシーンが続いていく。とてもわかりにくくて、何かだまされたみたい。同じ デカプリオ主演の映画「シャッターアイランド」のほうが分かりやすかった。「シャッター、、」では 精神病患者の頭の中で起こっていることと、現実との2極に別れた世界だった。
今回の無意識の意識、潜在意識の世界は、現実世界に限りなく近いため、どこにいるのかが、とてもわかりにくい。
それだけに それぞれの人の解釈がちがってくるだろう。難しい映画というのは 自己流の解釈ができて、それが他の人と全然ちがう おもしろさがある。私の書いた解釈を これは違う!と言う人も多いだろう。これは私の解釈したストーリーであって、他に人と違って それで良い。
ハッピーエンドだった と思っている人も多い。
コブの心の傷が余りに大きくて 子供たちにも会えない姿が可哀想で可哀想で 何とか子供達に会わせてあげたい、、映画の観客の無意識の願望が 最後をハッピーエンドにするのだろう。ここで すでに観ている人は「インセプト」されているのだ。
目覚めてスッキリかグッタリか。
この監督の作品はいつ観てもこんな感じだと思った。
アウトラインはシンプルな話でも、監督の手で
複雑な方向へ芸術的方向へと進化させていくような
上手く言えないが、簡単な話を複雑化させることが
好きなヒトなんだろうな、という感じだ。
やや神経症(すいません^^;)みたいな印象を受けるが
作りだす作品もそんな感じのものが多い気がする。
すべてに先行するのは独特な映像センスで、これは
どの作品を観ても本当に見事。観たことのない世界を
ここまで具現化できるというのは技術の進歩もあれど
やはり作り手側の才能としか言いようがない。
監督自身が誰かにインセプションされてたりして^^;
ディカプリオ主演で、というのもあるんだろうが
どうしてもあの「シャッターアイランド」で彼が演じた
男とダブって見えて仕方ない。今回もまた神経症の
ごとくトラウマを抱えており、それでもこのミッションの
リーダーだから其処其処で指示を与えねばならない。
今回の相棒というかドリームチームの一員の中では
紅一点のE・ペイジが実に分かりやすく彼の心根と
計画を砕いて説明してくれるのでものすごく助かった^^;
彼女あってのインセプション計画。更に無重力階層で
敵と闘い、皆を纏めてグルグルする(爆)J・G=レヴィット
は、あ!「500日のサマー」の彼!うわ♪どうしたの?
と思うくらい印象が違う^^;オールバックにしちゃってぇ。
彼らが現実に戻る時にかかる曲がE・ピアフというのは
M・コティヤールが出ているからなんだろうな^^;などと
探せばけっこう遊び心に溢れ(るとこまではいかないか)
てもいたのだが、この物語にはドキドキワクワクという
荒唐無稽な面白さは皆無。どこまでも知的で色がない。
感動できるシーンも共感できるシーンもあるのだけど、
監督独自の整合性というか、整頓された知的空間から
ググーッと心情がはみ出てしまうことのない映像世界。
私がのれないのは、多分ここなんだろうと思う^^;
そんな空間に唯一色を挿してくれたのがC・マーフィ。
インセプションされる予定の標的役だ。
短い出番ながら、父親との確執、経営面での不安、
すべての感情を色のついた演技で構築してくれた。
チーム員との毛色が違う、ここだけ普通?の感覚を
彼を観て取り戻せたことが個人的に嬉しい気がした。
とはいえ、話を牽引するレオの元へ何度も出現する
夢オチ奥さん、モル。彼女が出る度、もういいよ~x
と何度も溜息をついてしまった。そこが重要なのかも
しれないが、しつこい。(爆)どうも中盤以降はダレて、
勿体ない作りになっている。更にもっと勿体ないのは
我らが謙さん。どうなのよ!?サイトー。彼にあの役の
必要性があったのか?(冒頭こそカッコ良かったのに)
監督に聞いてみたい。ケータイCMの彼は面白いぞ~。
(朝起きてアイディアが浮かんでいたら気をつけよう^^;)
絆と約束の映画
テレビや雑誌の映画紹介などでは、撮影手法や斬新な映像について注目される本作だが、意外にも本筋は人間ドラマで、時代劇等昭和の映画を好んで見る自分にも十分楽しめた。作品全体にスピード感があり、ともすればおいてけぼりになってしまう可能性もあるが、人物一人一人の目的や考え方に注意してみれば、場面毎の理解も苦ではない。
何より嬉しかったのは、渡辺謙さんが確かな存在感で物語の中心にどっしりと居たこと。謙さん抜きではこの映画はありえません。
最先端の技術と手の込んだ撮影方法で紡ぎだされる夫と妻、親と子、友情、敵と味方・・・色々な形の絆を堪能して欲しい。
最後の機内のシーンでは涙が出そうになり、観終わった後、何とも言えない奇妙な清々しさが文字通り頭に植えつけられた。
面白かった!
とにかく面白かった!
企業のお偉いさんっぽい渡辺謙さんが危険な所に独りできたり一緒に仕事したりというくだりとか、
標的の企業の利益を阻害して自分の所の会社が市場を独占したいだけなんじゃ・・・とか、
は少々 いただけないが・・・(´Д`)
それ以外は最高!
ストーリーも映像もドキドキして良かったのですが、
特に好きだったシーンが
最後の嫁との会話。
嫁「ずっと一緒に年をとろうって言ったじゃないの」
ディカプリオ「いっしょに年をとったじゃないか。忘れたのか?」
そして2人で作った世界でシワシワの手をつないで歩く2人・・・。
というシーン!
この最後の会話の嫁はディカプリオの創造した嫁なので、
実際は自分自身に言ってるよな~。。。って思うとさらに泣けたっ(T△T)
割り切れないでいたのも自分。説得してるのも自分やないか~!
ってちょっとつっこみ入れたい感じではありましたが。(関西人ではありません)
それと「夢に入ると時間の流れが違う」っていう設定も好きでした。
実際、自分が夢を見てもそういうふうに感じるので共感しやすかった。
そしてかなり奥の階層で渡辺謙さんがいきなり年をとっててビックリ。Σ(゜д゜;
いったいそこまでどんな人生をそこで過ごしちゃったんだろう?なんて気になりました。
ダークナイトも見てみたくなりました(*^▽^*)
映像は良いんだけれど??
レッドカ-ペットのチケット当って行ったのだけれど、レオのサインも貰えたのだけれど、それを無くした自分に腹が立った。映画の方は映像は素晴らしかったんですが、お坊ちゃま社長にインセプションするだけで、こんな大掛かりで、命がけの仕事する人居るのかなと思っちゃいます。私って現実的ですね。
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