インセプションのレビュー・感想・評価
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【魂が揺さ振られた】
【魂が揺さ振られた】
としか言い様がないほど大好きな作品
エンドロールで涙が 溢れて溢れて・・・
劇場が明るくなっても涙が止まらず
5分くらいは立てなかった ホントに足も震えていた
その日の夜 寝るまで【思い出し涙】が止まらなかった
ストーリー展開で【嬉しくて】とか【悲しくて】とかの涙じゃなく
あまりに大好きな作品だったから という涙
【あの終わらせ方】を選んだクリストファー・ノーラン監督の
脚本は あまりにも素晴らしくて 他に例えようがない
【あの終わらせ方】のおかげで 『インセプション』は
永遠に忘れられない作品となった
『マグノリア』と『バニラスカイ』と『ウォッチメン』で感じた
【心を鷲づかみにされた】感覚と 作品に出逢えた喜びを
再び思い出した
今までで一番泣いた『がんばっていきまっしょい』よりも
何倍も号泣した
【素晴らしい作品に出逢えた喜び】で鑑賞後に友人みんなに
メールやら電話したほど心を打たれた『ムーランルージュ』以上だった
『ダークナイト』でも感じられたように 以前から1度は『007』
シリーズを監督したいと公言していたノーラン監督が【007xマトリックス】
を目指したと言っている
確かにスーツ姿のスパイが 銃を片手に人知れず世界を変える
スピルバーグやらキャメロンやらタランティーノやら あらゆる有名監督たちが
『007』を監督したがっている中で いつかノーラン版『007』が
観れることを心から楽しみにしています
その時の悪役はもちろん マイケル・ケインで
なんということを映画にしようとするのだ
宣伝観てた時はディカプリオとケンさんとの知能戦なのかな?って思ったけど、なんというか、これは夢のなかでオーシャンズ11をやるような映画ですねえ!
きっとこの題材なら、コメディにするともっとわかりやすくて下世話なこともできるんでしょうけど、それをスリル満点のシリアスなアクションドラマに仕上げて、セリフひとつとっても重要なキーワードになるような細かくて強烈なインパクトのある脚本になっていますが、これはノーラン監督の手によるもので、やっぱりすごい人です。
ディカプリオの迫真の演技も、盛り上げすぎというくらいのハンス・ジマーの音楽も、どんどん観客の脳を追いつめてくるので、このトンデモな設定のストーリーも観ている間はのめり込ませてくれるけれど、劇場を出た後、なにがどうすごかったのかがよくわからなくなってきたです。まあ、ありがちなヒーローが世界を救うみたいなカタルシスに逃げなかったのはよかったろうと思います。
でもこれを人に薦めるか?と考えると、これは自分で興味を持って自分で観に行く人だけが観るべき映画だろう、と思いました。
ディカプリオ以外の人たちの個人的感情とかがもっと出るような展開だったら、さらに複雑化して混乱したのだろうけど、そういう部分も小ワザとして入れて欲しかったです。けどよくもまあこんなことを映画にしようと思ったものだと、その意気込みと手腕に喝采を送ります!
インセプション 真実の現実の世界って?
スケールが大きく、見ごたえのある、満足度、充実度も大でした。2時間40分もあるのに、一部の隙も見せずにひきつけられるほど、奇想天外に溢れ、アクションもあり、ハラハラドキドキの、現実と夢の世界との間、時間と空間の中を行き来して、私自身もすっかり連れて行かれて見入りました。時々、思わず何度も自分自身で手に力を入れているのに気付きました。でも、最後に、愛する子供たちに会えたところでほっとしました。やっと主人公も現実の世界で幸せな、これからは平和な毎日を送ることができるのだととても安堵しました。
あっ、でも、一つだけ!!
テーマソングでしょうか?爆破の合図に使われるあの音楽は大変不釣り合いに思えました。あれはEdith Piafの« Non Je ne regrette rien »で、「何も悔いはないわ」という歌ですから、インセプションの内容に合わないように思います。あの場面ではもっと軽快な、あるいは危機感に迫るアップテンポの曲の方が良かったと思います。最後にも流れましたが、あれでは内容の凄さが薄れてしまうように思えて、残念です。
脳トレ
夢中になる難しさ!! 出演者も観客も ずっと緊張しっぱなしの148分。 内容も難しければ、セリフ(英語)も 難しい。。
「これはもう一度観ないといけない」と 席を立った瞬間から考えていました。
日本で 宣伝部長を務めた 渡辺謙さん。 レオ様と並んで 重要ポスト、なんですが イマイチ印象が薄い役どころでした。。 始まりと閉めに ポンっと出てくるという感じで。 なんか もったいないです。。
そして 分かってはいたのですが、やっぱりレオ様のための作品。 いや、レオ様だから できる役。 ますます 演技に磨きがかかった感じです。 途中(ストーリーが) 『シャッターアイランド』とカブったりしたんですが、他の出演者が うまくカバーしてくれてたと思います。
コブ(レオ様)を支える“設計者”・アリアドネに エレン・ペイジ。 彼女がよかった! 幼さが残る顔なのに、芯が通った 頭脳派の学生役。 不安な表情を見せつつ、“仕事”をやってこなすところが カッコよかった☆
“偽造者”・イームス役に (イケメン☆)トム・ハーディ。 『ロックンローラ』でハンサム・ボブを演じてた彼です。 今回 レオ様の近くで活躍する一人。
“ポイントマン(重要な仕事、整理・進行を務める人)”・アーサー役に ジョセフ・ゴードン=レビット。一見頼りない感じでしたが、なかなかどうして大活躍でしたよ。女の子の扱いも分かってるって感じが、キャラクターに いい味加えてました。
その他、エクストラクター(潜在意識から アイデアを抜き取る人)に レオ様、ツーリスト(皆の仕事を傍観する、観光客)に 謙さん、シェード(レオ様の心に
影のように寄り添う妻)に マリオン・コティヤール、マーク(潜在意識を狙われたターゲット)に キリアン・マーフィー。
それぞれの役に 【役割】と【名称】があって、それを覚えることで ストーリーを追えます。 でも、名前はまた別にあって、謙さんは【サイトー】という名の ツーリスト、企業のトップで、この仕事の依頼人 といった具合。 自分でもよく覚えたなと思うくらい、脳トレな内容。
観終わって、頭が良くなったような錯覚。 はやくもう一度観たいです(役を忘れないうちに、笑)
圧倒的な映像で騙し絵的な面白さ
夢に潜り込んで、アイディアを盗んだり
思想を植えつけたりするSFものです。
その夢の映像がとにかく凄い。
実際に起こることをCGにする竜巻や津波の災害映画とは
異なっていて、夢の中の現実をCGで不可思議に表現してます。
CGを天才が使うとこうなるんでしょうかね。よくわからないけど。
それが初めて観る人には衝撃的な体験になると思いますよ。
CMでやっているシーンは極一部で、映画の中ではもっと凄いです。
お金もかかってるでしょうね。
話の内容は、「夢にもぐる」って設定を
理解させるための序盤の長さが少し退屈でしたが
そこを超えて仲間で協力してのミッションに入るあたりから
俄然面白くなってきます。
夢の中の夢の中の夢の中・・・。
しっかりがんばって、理解しながら着いていかないと
振り落とされちゃいますけど、それぞれの夢のシーンは
とても印象的で観るに値するものでした。
ただ、渡辺謙の下手糞な英語と濃すぎる芝居は
なんとかならないのでしょうか。
恥ずかしいくらいダサいです。
最近日本人を使うのがはやりだからなのか
監督が渡辺謙が好きだからなのか・・・。
あの目つきは何なんでしょう、「目でお芝居」って
ヤツですかね。ダサい・・・。
渡辺謙が出ていなければ4点をあげても良かったんですけど
3.0点にします。
下手糞な渡辺謙が気にならない方は観に行っても
良いとは思いますが、結構気合入れて観た方がいいですよ。
いま自分がいる『世界』は、夢?現実?
『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン最新作。ディカプリオと渡辺謙が共演したことでも話題の作品。
話題はそこだけではありません。映画の冒頭のシーンは、新幹線車内。この作品は、東京で撮影が開始されたんですよねぇ。こう言うハリウッド映画でも、もっと東京や日本での撮影が増えると良いと思います。ですが・・・、老いたサイトーが、コブと対峙するシーン。ああいうのが、いまだにアメリカ人の日本感なんですかねぇ。日本人から見ると、どう見ても中国風で、滑稽でしか無いんですが・・・。こう言う様な、誤ったアメリカ人の日本感を払拭する意味でも、日本での撮影を増やしていって欲しいと思います。それでも、近代的な日本の風景は、CGだと思われたりして(苦笑)。
やはり、(日本人にとって)この作品での重要なポイントは、渡辺謙ですよね。今回は、コブに仕事を依頼する役というところで、物語的に重要な位置を占めていて存在感十分。今や、“世界の”と言う冠詞を付けて Ken Watanabe と言う表記でも良いかもしれません。いやぁ、素晴らしいです。彼には、もっと活躍して欲しいですね。
一方、主演のディカプリオ。彼は、『シャッター アイランド』もそうでしたが、この所、心に問題を持つ人物の役が多いですね。そう言えば、『シャッター アイランド』も、妻との関係に問題がある役どころでした。悩んだような、額に皺を寄せる表情の演技が、だんだんとはまり役になってきている気がします(苦笑)。
コブの妻モル役のマリオン・コティヤール。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』以降、最近の彼女は大活躍ですね。過去の彼女の出演作品を調べてみたら、 TAXiのリリー役で有ったことを発見! って言うか、最近彼女は、コケティッシュな雰囲気の役どころが多い気がしますが、TAXiでのリリーは、それとは全く違うので、私は全然気が付いていませんでした。そして今回も、やはりコケティッシュな女性。コブの心の闇と言っても良いかもしれません。そんなポジションを上手く演じています。
意外な存在感を示していたのが、アドリアネを演じたエレン・ペイジ。若いながらも、コブの心の奥に潜む闇を知り、理解するという役割を見事に演じています。相手に共感するという意味では、そう言う役はやはり女性で有るのが良いと思うので、そういう意味でも良かったと思います。。ところで彼女は、カナダ・ハリファクスの出身だそうなんですが、だからパリ在住の学生と言う設定だったんですかね? 気になるところです。
パリの街がロールアップされたり、海岸直ぐ近くにある崩れ落ちるビルがあったり、あるいは、同じような形状の超高層ビルが林立していたりと、夢の世界の不思議な映像が繰り返されます。もちろんCGですが、上手いですねぇ。
全般的には、いい作品ですが、ツッコミどころもあります。ツッコミどころの際たるところは、クライマックスで出てきます。この物語では、夢のなかで死んだら夢から覚めると言う設定です。しかし、クライマックスになると、強力な鎮静剤を使っているので、夢の中で死んだら、深い潜在意識の底に落ちていくと言う設定になってしまいます。まぁ、そこまでは良いです。でも、夢のなかで死んでも、更に一段下の夢の世界に行って戻ってくれば大丈夫という話が突然出てくるというのは、究極の後出しジャンケンじゃないかなぁ。推理小説だったら、徹底的に非難される描き方です。あんまりこの辺りの事をセリフで描くと、説明的になりすぎるという話もありますが、この描き方はちょっと気になりました。
さて、映画の結末ですが、この手の話には有りがちな結末・・・と言ったら、怒られるでしょうか。そう言えば、また例に引いてしまいますが、『シャッター アイランド』も、まぁ、同じ様な感じの結末でした。うーん、ああ言う結末がいいんですかね、やっぱり。でも、と言う事は、サイトーは・・・。
ところ所ツッコミどころはありますが、映像的にも、話的にも面白い作品です。そして、渡辺謙の活躍も見所です。
虚実入り乱れた夢の世界にどっぷり浸かる
まず夢を操って何ができるのか、その道のエキスパートに、新参のメンバーを絡めたセッティングで、話の展開を追っているうちにテクニックの手の内が見えてくる。しかも視覚的に訴える映像がよくできている上に、時間もたっぷりとって、観客が後半の大胆な夢の構築に取り残されることがないよう配慮されている。長めの上映時間2時間28分は、前振りと伏線に時間をかけた結果と言えよう。
だが、夢を操るという発想だけでは、面白い映画にはならなかったはずだ。
メンバーたちが新たに挑んだでっかいヤマは、同時進行する数層の夢のなかで繰り広げられる。この層は、互いにリンクし合い、しかも時間の進行がそれぞれ大きく異なる。この設定が、スリリングな世界を生み出した。
この歪んだ時間軸に現れるコブの妻モル(マリオン・コティヤール)、ふたりの間にいったい何があったのか、サブ・ストーリーの謎も深まるばかりだ。虚実入り乱れた夢の世界にどっぷり浸かってしまう。
「(500)日のサマー」のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、コブの頼れる相棒をクールに好演。渡辺謙も怪しげでいい。
ハンス・ジマーの音楽が効果的。音響も低音たっぷりながら、静と動をよく表現している。
夢から覚醒させるための誘導に使われるエディット・ピアフの「水に流して」。エディット・ピアフといえばコティヤールが演じた「エディット・ピアフ ~愛の賛歌~」。映画もひとつの夢の世界。複数の作品が交錯して、時間感覚が歪んだ虚構の空間に迷い込んだ心地になる。
今年はSFの当たり年だ。
なんという面白さ!
難しい!でも、凄い!
確かに思考は感染する
世界中の映画愛好家が終映後に、一人の男のイマジネーションから生まれた物語について、ああでもない、こうでもない、と考え語り合う。確かに強力な感染力だ。
今時オリジナルな話(色々影響されてるんだろうけど)でここまで勝負できるとは、クリス・ノーランは大物だ。期待に違わず演出は端正かつパワフルで、脚本は知的な気分が匂う。弱点は画にも魂にもセクシーさや愛嬌が無いことだろうか。女優の選択も色気無い。 多重力空間で端正を絵に描いたようなジョー・ゴードン=レヴィットが奮闘するシーンは笑っちゃった。笑わす気はないんだろうけど。後味としては、三層の雪山シーンが騒々しすぎたか。娯楽に寄るのは分かるけど、全体像がシンプルでなくなった。惜しい。
今年一番の目玉っす。
度胆抜かれました。今年見た映画で、一番の映画であることは間違いありません。
下手に3Dとかにしなかった点もよいと思います。
まずは出演者が豪華絢爛。何とかオスカーに近づきたいディカプリオ。すでに受賞のマリオン・コティヤール。ノミネートのエレン・ペイジ。そして、謙さん。他にもヒースの後を引き継ぐのは彼だと勝手に私が思っている「500日のサマー」のジョゼフ・ゴードン=レヴィット。玄人好み、キリアン・マーフィー。あー、幸せ。この面子を見ているだけで映画ファンにはよだれもん。
そして、クリストファー・ノーランのメメントを彷彿とさせる時間軸を使った巧妙なプロット。夢の中の夢では時間経過が遅くなるという「ルール」を作りこれが作品をこれまでにない斬新なものにしております。
ゴードンレヴィットが無重力をくるくる舞いながら試行錯誤するシーンはSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」へのオマージュとか。そして、印象的に登場するコマは、ブレードランナーの折り紙的存在。そして、脳内攻性防御部隊はニューロマンサーかマトリックスか。
難解という人もいますが、小学生の息子でもきちんと理解していました。(G指定)そんなに難しい話ではありません。私は興奮度はダークナイトのほうが上と思っていましたが、息子も妻も断然インセプションを推していました。
アバターに続く、今年度最高の素晴らしいSF映画。今年はオスカー何部門いけるのでしょうか?
おすすめです。家族で見れます。10000円払ってでも見る価値あります。
この夏、絶対に劇場で見てください。
ハードル上げすぎ!?
新しいっちゃ新しい
原作モノやシリーズモノが横行する映画界で、鬼才ノーランのオリジナル脚本というのはそれだけで大きな価値があるのかもしれない。
「潜在意識に侵入」というワンアイデアから生まれたであろう本作。
そのアイデアは確かに面白く、そのアイデアに敷かれたルール設定などのディテールも楽しい。
さらにそこに、主人公の現実世界のドラマ(多少安易)が絡まってくる。
だけど2時間半に詰め込めるだけ詰め込んでくるので、結構疲れる。
そして、複雑な世界観にはたいがい矛盾やほころびが出てしまうが、この作品も例外にもれず。
予定調和なところもあるけど、新しいっちゃ新しい。
何はともあれ、細かいことを気にしないで鑑賞するのが正解かと。
個人的には、そろそろ渡辺謙の毎回同じような芝居に飽きてきました。
何も知らないまま見た方が楽しめます。
クリストファー・ノーラン監督の「バットマンビキンズ」(05)では、重要な役のようで、そうではなかった渡辺謙さんが今回は本当に重要な役を演じていて、嬉しくなりました。
この映画では、他人の夢の中に、複数の人間が入っていく。
夢の中は、夢か現実かがわからなくなる。誰の夢の中なのかも迷う。
夢の中なので、奇妙で荒唐無稽な光景が現れることもある。
ちょっと、マトリックスの世界のようなのだが、マトリックスでは、銃弾を手で受け止めたり空を飛んだり万能になれたりするのだが、インセプションの夢の中では、現実世界と同じで、撃たれれば血を流すし、なかなか思うとおりにはいかず、悪戦苦闘する。
衝撃的な映像と展開は、見て体験した方がいい。何も知らないまま見た方が楽しめます。
「大作観」を覆す超怪作
派手な爆破、美人のヒロイン、「敵をやっつける」の一方的な構図、そして大団円。いつから「娯楽大作」は、僕らのアタマを刺激しない、もっと言えば「映像の進化」の一言で懐柔されるようなものになったのか。「インセプション」を難解だと言って一蹴する前に、考えてみてほしい。先に挙げた「ありがち」なパッケージに、映画の未来や可能性が見えるだろうか?この映画は難しいから、「じゃあ、簡単な映画を」と思いつく作品に、「ここぞ!」と特筆するような瞬間がいくつあるだろう?「インセプション」は確かに複雑で、スケールや映像は明らかに「夏の娯楽大作」仕様なのに、見終わった後はいろんな意味で肩が凝っているような、一筋縄ではいかない作品。ただ、ここにはたくさんの驚きと、それこそ「アイディア」が無限に詰まっている。街ごと折れ曲がる世界、無重力状態でのアクション、入り込んでいく夢を「階層」という仕切りで区切ることで生じるタイムラグがもたらす緊張。ノーラン監督の、他に追随を許さないダントツのファンタジアが炸裂している。前作「ダークナイト」の長さもほとんど感じさせなかったが、140分超えの映画をこれほどたるまずに仕上げられる監督も他にいないと思う。作品世界のルールや設定をすんなりのみこめないかもしれないが、大筋は至ってシンプルで、例えば「オーシャンズ11」のメンバー集め、「m;i;3」のチーム戦、そしてドラゴンボールの「精神と時の部屋」のルールなどにグッとくる人なら、絶対に後悔はしないだろう。全部見終わると、「インセプション=アイディアの植え込み」は夢の中でやるより現実の世界でやった方が簡単じゃないかという気もするが、上映中は余計なことなど考えられないはずだ。大作とはいえこれくらい「置いてきぼり」を食らった方が、映画に対する食いつきが俄然違ってくる。これからは「誰にだって分かってしまう映画」ではなく「誰もが分かりたくなる」映画が増えることを期待しよう。
さすがクリストファー・ノーラン。
INCEPTION
先行上映でみたけれど、満足しました
全531件中、501~520件目を表示