「すごい…のは分かるんだけど、、、」インセプション めぐ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
すごい…のは分かるんだけど、、、
さまざまな批評でも絶賛されているように、ホントすごい映画です。
これだけ壮大な世界観を構築するなんて、
クリストファー・ノーランの頭の中はどうなっているの???
といぶかしんでしまうほど、、、
やはりどれだけ頑張っても、
今の日本では これだけの深み・厚みのある世界を、
映像技術に頼るだけでなく、がっちりとした哲学、
つまり頭の中の設計図をもって 、実写で描ける監督はいないよなあ、、、と。
と、アタマではここまで「すごい!!!」と思いつつ、
たまたまちょうど本作を観たときに、
キャメロン・クロウがビリー・ワイルダーにインタビューした
『ワイルダーならどうする?』を読んでいたため、つい、こうも思ってしまいました。
「未来を描いたものばかりどうしてこれほど作る必要があるのだ?」
そしてもう一つ、私がこの映画について思っていた点と
関連したことをワイルダーは語っています。
「現代の深刻な問題は主演男優が少ないことだと思う」
そう!!
この作品でのレオ、
『シャッターアイランド』とまったく同じに見える!!
じゃあ、誰がいい??と考えて、
ふと思いついたのが昨年亡くなったヒース・レジャー。
ノーラン監督とは『ダークナイト』で組んでいるし、
華もあって影もあるし。
うーーーーん、この役、ヒースで観たかったかも、、、
そうすれば、学園ものラブコメ『恋のから騒ぎ』で共演した
ジョセフ・ゴードン・レヴィットとの
うるわしい再共演にもなって楽しかったのに、、、
などと、 ついつい妄想してしまいました^^;;
あ、本作での私のイチバンのツボは、
レオにアタマの中を狙われるキリアン・マーフィです☆