「インセプションされちゃいました♪」インセプション harizoさんの映画レビュー(感想・評価)
インセプションされちゃいました♪
この作品2回鑑賞したのですが、好きすぎて
あと何回観に行こうか悩んでるくらいですw
こんなにイマジネーションの快感に酔いしれ
反芻することに悦びを感じることができる作品も
そうないと思います。
ノーラン監督の緻密に構築された枠組み、軸、ルールが
一貫してブレてないとこが素晴らしい♪
モチーフ的には今まで観た映画にいくらでもあった、
強盗、現実と虚構、夢や洗脳と新しいテーマという訳じゃない
だけに、この斬新なアプローチ!たまら〜んかったのですよ。
「マトリックス」や「パプリカ」なんか似てるのは数知れず
あるけど爽快感がまるで違う。
また、夢だけでなく主役のコブ(ディカプリオ)の
秘められた過去のトラウマの絡み方がただのSFでなく
ミステリー要素ありドラマを熱くしてくれてよかったです。
あと良き相棒でありポイントマン、アーサー
設計士アリアドネ、偽造師イームス、調合師ユスフ
依頼人であり観光客サイトー(謙さん)そして、モル。
キャラクターも個々に必要性があって誰一人
かけることなく魅力的でした。
<基準&ルール>
・夢の世界は現実の世界より時間の進み方が早い
・夢から出る為には自分を殺すor衝撃(キック)してもらう
・夢の主が目覚めると夢の世界は崩壊する
・夢の世界を記憶を元に創ると現実と区別がつかなくなる
・エクストラクション=夢の中でアイデアの抜き取り
・インセプション=アイデアの植え付け
・インセプションする場合、3階層の深い所(潜在意識)に
植え付けないと、自分のアイデアでないとバレてしまう
・薬物で深い睡眠中、夢の中で死んだ時、“虚無”に落ちる
過去に夢の共有者が虚無を構築した場合、形は残る
・夢か現実か確かめる為に、自分だけのトーテムという
アイテム(コブの場合コマ)がある
・ペンローズの階段の理論を応用して設計する
なんつーか、良くできてます。
ノーラン監督はこんなシナリオを作っておいて
ドラマに映像に説得力第一のリアル主義だから徹底してそこもすごい。
今回の話題ではブルーバック合成してないとか。
確かに人物はほとんど現場撮影で、爆破で飛び散る破片にも
工夫がほどこされ、超スーパースローでその様子がじっくり伺える。
それにちょこっと周りをCGでトッピング♪(またここがスゴイんだけどw)
改めて撮影がもたらす臨場感は大事だと思い知らされました〜。
第2階層のぐるぐる回るホテルなんかも30mのオープンセット(毎分8回転)
キューブリック好きな監督の発想らしいけど今でも全然楽しい撮影方法ですよね♪
(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が器用に立ち回ってて、ずっと観てたかったですw
最後にネタバレになるかな?
オチが夢なのか現実なのかで議論あると思います。
散々夢に出てくる子供の衣装が、最後唯一違う衣装を着ています。
さて、あなたはこれをどっちと解釈しますか?
コメントありがとうございます♪
テーマが夢or現実なので、ラストは必要な演出なんだけど、、、
いい意味でいじわるな演出ですよねw
私も希望が持てる現実で合って欲しいと信じてます。
さっき、レイトショーで見てきた後、義妹と私たちと主人で意見が分かれました☆
戻れて良かったね~^^ って言ったら、義妹は、『コマがまわり続けてるから現実やない、まだ夢の中や。現実ではあのコマは全然回ってなかった』って言うんですよ~。
DVDが出たらユックリ検証しよう、って言ってたんですが、服が違うんなら、現実ですよね、良かった~(*^_^*)
コメントありがとうございます♪
私は結局3回見ちゃいましたw
コブの指輪も夢の中だけしてるなぁ〜とか新たな発見が楽しいです。
衣装については、よ〜く見ても微妙な差だと思います。
あと、実は子供たちも若干成長してるんですよ〜。