オカルトのレビュー・感想・評価
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面白かった
大勢の人が亡くなる、という設定なので
面白いって書くのは不謹慎かもしれません。
でも神様、と呼んでいいのか分かりませんが、
この映画の、江野さんという、
始まりの通り魔事件で生還した人が
信託のとおり実行してある場所へ行きました。
その最後にいった場所を
支配しているのが「神様」と呼んでもいい存在
か分かりませんが神様だとしたら、
何がしたかったの!?と思ってしまいました笑
誰も幸せにならないエンドかな。
和製クトゥルフのようだ、とどなたかが
言っていた気がしますが、
なんかそんな感じかな笑
邪神のやりたい放題で、
人間は利用されるだけっていう…。
もし、なんか頭の中に変な【声】が聞こえたら
気をつけようね、って話なのかな??
ほとんど宇野祥平。仕事決まったお祝いの時に女性スタッフと喧嘩するシ...
ほとんど宇野祥平。仕事決まったお祝いの時に女性スタッフと喧嘩するシーンや「UFOと幽霊同時に見たことあるし」とか笑いをさそうようなの結構ある。怖くはない。
監督同じだからだけどノロイに似た撮り方。
おバカとシリアスのベストバランス
真面目なモキュメンタリーとクソみたいなオカルトネタが絶妙に絡み合った怪作。ネカフェ難民でどん詰まりの30男が、無差別通り魔殺人に遭遇したのを契機に危ないメンタルを獲得してしまう…って、こちらの筋は宇野祥平のハマりっぷりも手伝ってゾクゾクするくらいのリアリティがある。一方、タイトルにもなっているオカルトの方はびっくりするくらいチープで馬鹿馬鹿しい。これらを混ぜ合わせる匙加減が独特で不思議と惹きつけられる。クライマックスの大惨事とラストの突き放すような喜劇っぷりに監督の素敵なセンスを感じる。
個人的に満足した(^ ^)
3年前の観光地で起きた通り魔殺人事件。女性二人が死亡・男性一人が重傷。そしてホラーの奇才、白石晃士監督のPOV型フェイクドキュメンタリー。やっとのことで探して探して鑑賞しました。白石晃士監督らしさあるストーリー。予算が限りなくあるならいくらでも作り込める。予算が限られている(低予算)中で創意工夫と脚本でいかに作り込めるかを実践されているモキュメントホラーでした(^ ^)
通り魔事件、謎の象形文字、UFO…そして通り魔事件の生き残り江野(宇野祥平)の言う奇跡と神の計画とは?と、なかなか素材は盛り沢山で◯◯ガイなテイストを織り交ぜられたストーリー展開。そして終盤の衝撃的な結末。白石監督作品好きな自分には見応えありました(^ ^)
ただ、幽霊とかA級なホラーを求める人にはオススメできない作品です。そして白石監督作品って人間の不愉快になる描写とかあったりするので、相変わらず万人ウケはしないと思います……。
個人的には登場人物の「江野」が他の白石監督作品とリンクしていることが直に確認できて満足した作品でした。
ラストは好き
白石晃士の作品だと『ノロイ』と全く同じアプローチ。
手持ちカメラ映像で実話をアピール(もちろん作り物)し、
ラストで落とす手法。
ただこの映画、中盤はゆるめの描写が多い。江野くんの微妙なキャラ、この映画は本当は笑わそうとしてるんじゃないか、みたいな(笑)
まぁでも秋葉原のあの事件を彷彿させるラストは個人的には好き。規制規制じゃなく、良くも悪くも自由に映画を作れるような環境は欲しいよね。
キャッチコピーの「見てはいけない、地獄の映画」は言い過ぎだけどね(笑)
オチを大切に練り上げる、手作りの良さ
三年前にある通り魔殺人が起こった。
白石監督はその事件の軌跡を追おうと、
ドキュメントの製作に取り掛かる。
その事件の被害者で、唯一の生き残りである江野と知り合い
徐々にその事件の深みに嵌って行く。
江野は事件の後から、色々なお告げが聞こえ始め、
通り魔から託された次の行動を取ろうとしていたのだ。
そして実は白石の記録に残そうとするその行為も
お告げに関係していたのだ。
こんな風にドキュメント風にこの映画は進行していくのだ。
とこまで本気で、
どこからシャレなのか混沌とさせたまま、
少しづつ、少しづつ、映画はクライマックス
へ登りつめて行く。
実はこの映画にはクライマックスなど来ず、
どこかで肩透かしを喰らわせるのだろうと思っていたのだが、
本当にクライマックスへもって行った。
そして最後の最後に、落として見せた。
人間って奴は、
目の前で自分の身に本当に怪奇現象が起こってしまったら、
きっと盲目的に何でも信じてしまうのだろうと、
妙に感心しながら観ていた。
現実世界に忍び込んだ“オカルト”
「オカルト」というタイトルから「ほんとうにあった〜〜」に代表される一連のVシネマや「リング」や「呪怨」シリーズを念頭に置いた鑑賞をするとド胆を抜かれる。
この「オカルト」はそういった心霊だとか終末思想のある宗教などが実際に人の心に根付いてしまう事を正面から見据えている。
人を妬んだり恨んだりする心の極端な偏狭さ。しかし、その偏狭さを見つめる視線はあくまでもやさしい。だから深く踏み込んでしまう。踏み込めば踏み込むほどに、その深淵は恐ろしい。しかし恐ろしければ恐ろしいほど笑える。
白石監督はいわゆる“Jホラー”ブームの中では後発の監督であるが、エピゴーネン量産に加担する事を避け、先人たちがブームのただ中にいるがゆえに描けなかった領域に踏み込んでいる。
この「オカルト」は「裏ホラー」「グロテスク」「テケテケ」「テケテケ2」と、外れの無い作品を連発している、脂の乗った時期だからこそ出来上がった傑作である。
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