デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつくのレビュー・感想・評価
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プロも形無し
CIAとMI6のエージェントが産業スパイに転職というのも冷戦後のご時世なのでなんとなく納得。
観終わってみればシンプルな謀略戦、元スパイものといってもサスペンスもアクションも皆無です。
詳しくは書きませんが、プロットに難、不必要に時間を巻き戻すので筋を追うのに一苦労、加えてこの二人仲が良いのか悪いのか、そもそもハニートラップの腐れ縁が始まりだから腹の中が読み切れない。
そのままでは芸がないと監督・脚本のトニー・ギルロイさんは観客だましを思いついたのでしょう。
Duplicityは直訳すれば二枚舌、過度に複雑に偽装したプロットで興が醒めてしまうのでは本末転倒、ミステリーの邪道ですね。
ジュリア・ロバーツが出ているのでなんとか我慢しましたが、ミステリーというより笑えないコメディの部類でした。
頭脳と髪の毛。
冒頭から可笑しくって笑ってしまった^^;
ウィルキンソンVSジアマッティの、取っ組み合いの大ゲンカ。
スローモ~ションはこんな風に使うんですよ?と白鳩監督に
ご提言したくなるような、しつこいまでの冒頭大合戦に唖然。
しかしこれが効いて^^;のちの産業スパイを率いての諜報戦に
弾みがつく。なにがそんなに気に入らないのか?相手を潰す
ためなら、手段を選ばないピリピリCEOジアマッティが笑える。
トイレタリー業界でもこんなことをやってるのか?と目を疑うほど
スパイを用いての互いの諜報戦は激しく、そこへもうひと組の
C・オーウェン(元MI6)VSJ・ロバーツ(元CIA)という面子が加わる。
実はこの二人、過去に何らかの関係があったようなのだが、
冒頭では騙し合いと互いの素性を暴くのに留まるので謎だらけ。
あまりネタばれをしてしまうと面白くないので、
とにかくスパイはスパイに…という多重構造に目を張り耳を傾け、
一体何が起こっているのかを理解していくうちに、なるほど~と
いうことになるのだが、それで終わると思わない方がいいかも^^;
それにしても化学式を用いて発表しようとした新製品とやらが
アレ、だったとは…^^;
これなら日本人も飛びつきそうな製品?ではあるが、総会の前、
メイク係に頭をなでつけられているジアマッティを観ているうちに、
こんなところまで小細工を効かすのか?なんて深読みしたくなる。
オーウェンとロバーツの相性がいいかどうかは分からないが^^;
CEO二人と合わせて、皆気が強く、血気盛んで、目論み上手。
相手をどう欺いて、自分の利益を謀るかに必死になるところが
産業スパイの性質なのかも。と思うほど脚本が巧く出来ている。
ラストの苦々しい爽快感には、あぁ~と溜息と笑いが漏れてくる。
(ボーンシリーズといい、スパイ映画はこのヒトに書かせた方がv)
老けたけど美人だなぁ
状況が飛び飛びで結構疲れる。
お洒落に作りたかったんだろうな、とは思うけど、観客をおいてってはいけないだろう。
映画らしいといえば映画らしい。
しかし、タイトルロールはマジカッコイイ!!
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