「設定に難あり」ウィッチマウンテン 地図から消された山 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
設定に難あり
クリックして本文を読む
原作はアレグサンダー・ケイの魔女の山シリーズ、そもそも児童文学だしディズニー映画ですから大人が観て文句を言うのも野暮かもしれない、あしからず感想です。
プロットとしては見せ場を先に決めてから話を創っているようで展開に合理的理由や必然性が薄いのが難点だろう。
そもそもETの兄妹セスとサラは超能力を持っている設定なのだから変に出し惜しみせず使えばよいではないか、しがないタクシー運転手に頼らなくても何とでもなると思う。宇宙船の隠し場所なども妙な博士に聞かなくともハイテク装備を持っているのだから分かりそう、もっと言えばリモコンで呼び寄せるくらいは出来そうだ。無理やりハラハラドキドキの逃亡劇に仕立てている感は拭えないし見せ場がカーチェイス程度のアクションでは物足りない。予算の都合もあったのだろうがスケール感は小さい、逃げ切ったと思わせての怪物サイフォン登場は「エイリアン2」の様でした。ウィッチマウンテン(魔女の山)をやたら強調してますがミステリアス感は皆無で単に軍の秘密研究所くらいの場所でした。それにしても地球の運命がETの兄妹に委ねられている星とはどんな共同体なのでしょう、大人の良識派はいないのでしょうかね、帰還したとしても刺客を送ってきた軍に捕まるのではないかとそちらの方が不安です。
ドウェイン・ジョンソンはジュマンジシリーズなど子供向けの冒険ファンタジーで活躍中ですが本作が先駆けなのでしょうかね。
コメントする