劇場公開日 2010年2月19日

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「【”現実の忙しい両親と小さな扉の奥のボタンの目をした何でも与えてくれる両親と、どちらが娘を大切にしていたのかな。”スタジオライカが届けてくれたストップモーションアニメによるダークファンタジー。】」コララインとボタンの魔女 3D NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”現実の忙しい両親と小さな扉の奥のボタンの目をした何でも与えてくれる両親と、どちらが娘を大切にしていたのかな。”スタジオライカが届けてくれたストップモーションアニメによるダークファンタジー。】

2023年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■新居で不思議な扉を見つけた少女コラライン。それをくぐった先の世界には、花咲く庭やサーカス、そして彼女の願いを何でも叶える“別の”ママとパパが待っていた。
 だが奇妙なことに、ママもパパも目がボタン。
 やがてそのママの恐ろしい秘密が明かされていく。

◆感想。”<Caition!内容に触れています。>

・コララインの現実世界の両親は、忙しくて彼女を構ってくれない。けれど、小さな扉を辿って行きついた先の別のボタンの目をした両親は彼女に何でも与えてくれる。
 そしてボタンの目をした母は言う。”ずっと、ここに居て良いのよ。”

■スタジオライカのストップモーションアニメは「KUBO?クボ」を劇場で鑑賞し、パンフに書いてあった製作時間やショット数の回数に驚いたものである。その後「ボックストロール」も観たが、矢張り凄かった。

<今作は、娘に甘いボタンの目の母親の正体が、実は魔女だったという、いわゆる飴を与えて、獲物を捕まえるという、子供にとっては箴言に満ちた作品である。
 ストーリー展開も面白いし、何よりも今作がストップモーションアニメであることに、この作品の魅力は尽きると思う。
 今作後、ストップモーションアニメを制作する会社が多く製作されるようになった、嚆矢的作品でもある。>

NOBU