「とても幸せな気分に♪」ジュリー&ジュリア ゆなさんの映画レビュー(感想・評価)
とても幸せな気分に♪
彼女たちがやり遂げた事に拍手を贈りたい気持ちになった!
外交官の夫ポール(スタンリー・トゥッチ)と共に赴任先パリへとやってきたジュリア(メリル・ストリープ)。いろんな事に手を出すことを繰り返していたが、食べる事が大好きだった彼女はやっと自分のやりたい事を見つける。
その当時では珍しいであろう、プロ養成クラスなる名門料理学校への入学。
彼らの中に飛び込む大胆さには驚いてしまいましたね。
玉ねぎのみじん切りを意地になって切り刻む負けん気には大爆笑!!それに目頭押さえるポールの度量の大きい所にナイスカップルと叫びたくなりました。
この物語ではジュリアとジュリーの理解ある夫二人の存在がとても大きい。彼らがいたからこそ、やり遂げられた事だったろうし、彼らの為に料理の腕も振舞えた。
美味しいと言って食べてもらえる喜びは料理人だけじゃあなくても欠かせないものだから。
大らかで天真爛漫、おまけに型破り、出来上がりの見栄えはあんまり気にしない、失敗しても「一番悪い例ね」と笑い飛ばす彼女、陽の部分をめいっぱい押し出してはいるけれど、彼女にも哀しみの暗の部分も。
とても欲してる子供。。。通りすがりの子供を見るだけでも胸を痛めてしまったり、妹が妊娠したと知り、号泣してしまう彼女を見るとその望みの強さがよくわかります。
だからこそ、全身全霊で気持ちをこれ程にも料理へと向かわせたのではと思いました。
一方、911事件の後始末の市職員、29歳。ジュリー(エイミー・アダムス)出世する友人からは置いてけぼり。彼女も自分を探しています。
そんな時夫の何気ない一言で大好きなジュリアのレシピを365日で524レシピを作ってブログに載せるという目標を掲げます。
二人ともきっかけは何かを始めなければという思いから。
ジュリアを演じたメリル・ストリープさんは話し方、高らかな笑い声、料理してるシーンなど本当によく似ていました。
ダン・エイクロイドさんのパロディシーンにも大爆笑!
そして今回とてもエイミー・アダムスさんがメリル以上にすっぽりはまり役でとてもチャーミング。
観終わった後、久しぶりに幸せな気分になりました。
料理が映画の中に組み込まれている作品は私の好みであるけれど
今回は予想を上回るいい気分にさせられました。
そして、牛肉のワイン煮込みを作ってしまったのは私だけではないでしょう。
Bon Appetit!