劇場公開日 2009年12月12日

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「料理が持つ不思議な力」ジュリー&ジュリア マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0料理が持つ不思議な力

2009年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

食べることが大好きで負けず嫌い、そして陽気なジュリアをメリル・ストリープが余裕の好演。いっぽう、料理好きで快活、でも日々の仕事に飽き足りない若妻ジュリーをエイミー・アダムスが伸びやかに演じる。ほかの配役も含めて、安心して観ていられる。
片や1949年にフランスの名門料理学校に通うことを決意する主婦。一方は50年後のニューヨークに住む平凡な若妻。料理好きなジュリーが幼い頃から料理の達人ジュリアに憧れていたというだけで、このふたりに接点はまったくない。だが、自分の「人生を変えたい・・・」という思いからジュリアの著書に記された524のレシピに挑戦するうち、キッチンがタイム・トンネルにでもなったように、ふたりの人生がリンクする。過去と現在を並行させた編集がいい。ジュリアの時代は文通で、ジュリーは不特定多数を相手にしたネット社会まっただ中という対比も面白い。
あらためて料理の楽しさを学んだジュリーだったが、いつしかジュリアの屈託のない人生観までも時代を超えて学び取っていく。料理が持つ不思議な力を醸し出した幸せな異色作だ。

やっぱり、仕事が終わった後の美味い料理と酒は至福のときだね。この楽しみを知らない人は、人生の半分を損してる。本作のテーマは「仲良く美味しく」とみた。

マスター@だんだん