劇場公開日 2009年8月22日

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96時間のレビュー・感想・評価

全206件中、21~40件目を表示

4.5ジャンル映画の作り方を変えた傑作

2024年4月2日
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昨今の、ちょっと病的なオヤジが悪漢を蹴散らす痛快アクション映画の流行りは、ここから生まれたと言っても過言ではありません。
粗製濫造とは言いませんし、出来の良い作品も多々ありますが、各製作会社がこうした「狼よさらば」シリーズのような古風な作品でも企画にGO出ししやすい流れを作ってくれたことは、大変喜ばしいことです。

本作は公開当時はただの“よく出来たアクション映画”という範囲での評価でしたが、今振り返れば本作がジャンル映画全体の作り方に大きな影響を与えた作品であるのは間違いないでしょう。それだけ面白かった!

ではなぜ本作は面白く出来上がったのか。
この作品はそれまでと違い、尺数が短く、展開が早いのが特徴です。たとえば、普通であれば冒頭につかみと呼ばれるアクションシーケンスがあり、鍵や脅威となる存在の示唆だったりその後の展開を観客に予感させる映画全体のミニチュアのような大切な部分なのですが、それが本作にはまるっと無い。敵や主人公の素性は物語の中で分かっていく形になります。
そうした定型化された脚本展開を省略し、各所構成の展開を前倒しさせています。

それに、この企画にリーアム・ニーソンというキャストをツモれたことも大きかったかと思います。
オスカー俳優でありながら、アマチュアボクサーとしての経歴を持ち、若い頃はアクション映画に主演もしていた彼はまさに適役。その演技と卓越したアクションで説得力をこの作品にもたらしてくれました。
リーアム・ニーソンの演技力や、監督の演出力で、シナリオ上で省略された部分を補い、映画の厚みを担保しているわけですね。

思えば、アクション映画の流れは本作の7年前に大きく変わっていました。
2001年9月11日以降、アメリカのエンターテイメントは一度死にました。誰でも気軽に楽しめるはずのアクションやサスペンスは一気に身近で生々しいものになったからです。
多くの企画が延期、整理され、淘汰されました。そんな中アクション映画の先鋒を切ったのは、公開延期されていた『ボーン・アイデンティティ』でした。
“ボーン”シリーズは、アクションからケレン味を排除し、2作目以降のポール・グリーングラス監督のドキュメンタリーのような演出が話に迫真性を醸し出すことで、暗澹たる気持ちだった当時の観客に合わせてチューニングされ、これが見事に刺さりました。
以降は“ボーン”シリーズがアクション映画のお手本として、様々なフォロワーを生むことになります。

実は本作も“ボーン”フォロワーの一作でした。カーチェイスや格闘シーンの撮影と編集の手法は非常似通っています。『96時間2』のカーチェイスシーンの曲など『ボーン・スプレマシー』のそれとそっくりです(もっとも“ボーン”の方はゴーモービルを使って撮影しているので臨場感という意味ではそちらに軍配が上がりますが)。

『96時間』はそうした“ボーン”からの流れで生ましたが、この作品もまた前述したように分水嶺となりました。
“ボーン”シリーズは撮影や演出の面での流行りを作りましたが、『96時間』はシナリオの作りから変えたと言えます。
本作が無ければ『イコライザー』シリーズも『ジョン・ウィック』シリーズも無かったでしょう。
(『イコライザー』はかなり『デンジャラス・ラン』が下敷きになっている企画ですが、これは“ボーン”の作り手が参加したものなので、“ボーン”直系の企画とも言えますが)

そのシナリオテンポアップの影響は、アクション映画のみならず、ホラーやサスペンスなど各ジャンルにも波及しました。多くの作品において展開が前倒しにされ、お約束が省かれ、中にはジャンルにおける脱構築の域にまで達したものもありました。
以上のように、公開当時、観客の求めるスピード感を初めて提示した本作の意義はとても大きかったのではないでしょうか。
この構成は今のスタンダードとなっています。

※勿論、シナリオ構成の割愛やスピードアップについては諸説あります。『アンストッパブル』など実話ベースの作品もありました。

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ソドム対ゴジラ

4.5悪に容赦なし。完全燃焼の痛快娯楽

2024年3月27日
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いやあ、最近どんでん返し狙いの、ひねくれた映画ばかり観ていたので、
こんな、痛快な映画は久しぶり。
悪党には容赦なし。
悪党を拷問にかけるわ、白状してもお目こぼし無く 地獄行き。
悪党の大物を次々と駆除しまくり。
それでいて、お咎めなし。

アクション映画はこうでなくては。

人が殺される映画を観て不謹慎かもしれんが、
いやぁ、スーッとした。

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ビン棒

4.0ナメたらいかん、このオヤジ!

2024年3月9日
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鑑賞方法:TV地上波

興奮

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しゅうへい

4.5パパが最強系アクション映画の金字塔

2024年3月3日
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白石黒井

3.0無敵のおっさん

2023年12月31日
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プライア

4.0リーアム・ニーソンを

2023年12月11日
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知ったのはこの映画。
離婚した奥さんの行いも酷いもんだ。自分の無責任な行動が原因の一つなのに。

しかし、主人公の行動が早い。
テンポよく進む。

アルメニアって、なんか悪い印象を持っちゃう映画だな。

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myzkk

3.5スピード感ある作りで、ドキドキしながら楽しめます。

2023年10月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

興奮

異国で人身売買組織に誘拐された娘を助け出すという、非現実感満載の設定なのですが、見始めたら夢中で観ていました。
自宅でフィットネスバイクを漕ぎながら見始めたのですが、夢中で見ていたので予定時間をオーバーして漕いでしまいました。

何が秀逸なのか?
・スリリングな展開
・リーアムニーソンの万能さ
・勧善懲悪なわかりやすさ

このあたりだと思います。
涙が出るような感動はないですが、とても楽しめました。

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ねりまっくま

4.0リーソンの作品で一番好きかも

2023年9月2日
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あらためて観直しましたが、やっぱりめちゃくちゃイイ。さすがベッソン作品。
スピーディーかつリアリティ溢れるシーンの連続。
まだこの頃はリーソンもアクションにキレがあり、カッコいい♡

これと、フライトゲームが好きです。

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Mariko

4.0リーアムニーソンを確立したような作品

2023年7月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

一作目で止まっていたので、改めて最初から見直してみました。
ご存じリーアムニーソンをアクションスターとして確立したような作品。
表向きにはどうしても脚本・制作のベッソンが際立ってしまいますが、観てみるとやはりうまいなと感じます。
それにしてもやっぱりこれは面白い。
リーアム扮するブライアンが元CIA工作員で、サーチ能力が半端なくてとにかく万能なんですよね。
あと、ファムケがやっぱり美人ですね。
物語は96時間という制約もあり、目まぐるしい展開でテンポも良いです。
ですが、それはもう無理だろう?な展開の連続でしたね。
ほぼ失速する事がなく、最後まで突っ走る疾走感たっぷりな作品。
改めて面白かったです。

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白波

3.0うまく行きすぎ映画

2023年6月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なぜこんなに評価が高いんだろ。
苦手な主人公贔屓の都合の良い映画。
サクサクと核にたどり着けちゃうわ、あれだけ人殺しといて普通に帰国しちゃうわ‥。唯一、長くないのは良かった。
評価:3.1

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bigsuke

4.5舞妓さんが性接待を強要された‥との内部告発を思い出した

2023年2月22日
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公開時、映画館で見た以来、ディズニープラスに追加されていたので見てみた。

公開時は「親父強すぎ!」と思ったが、今見ると全然違う。
それは舞妓さんが「性接待を強要された」との内部告発のニュースだ。
本作で娘はオークションで金持ちに売却されるが、ギリギリで父親に救出される。

あれ、これって、舞妓(未成年)さんの「水揚げ」(上客に処女を売る)と何が違うんだ?

映画のデブ金持ちは「上客」だし、
映画でオークション主催者は「置屋の女将」だろう。

「そんな風習は随分昔に無くなり、現代ではあり得ない」
「現代では水揚げに限らず、未成年に酒を飲ませたり、性的サービスをすることもない」
と堂々と否定して欲しかったが、煮えきらない回答のみ。
「今もやってます」と白状したも同然。

映画は「裏社会」の話だが、
日本の舞妓さんは「表社会」の話。
今回見た感想は「日本やべぇな」ということ。
「悪いコト(性的サービスの強要)」を、
「それは悪いコト」と批判することすらできないなんて…

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みっく

3.0大学の講義中にみた。こう言うアクションものは本当に最高の娯楽映画。...

2023年1月11日
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大学の講義中にみた。こう言うアクションものは本当に最高の娯楽映画。良い意味でも悪い意味でも楽しいだけ

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久保田栄一

4.0パパを怒らせたら怖い

2022年12月22日
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パパが強すぎる。
パパが娘を好きすぎる。

誘拐された娘を助けるというシンプルな作品だがおもしろい。娘を助けるということに決めた瞬間から、行動に迷いがないのがかっこいい!

ほとんどアクションシーンで見ている間、ずっとハラハラドキドキという感じ。

最後のシーンは、ほっこりした。

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おはな

5.0哀愁。怒涛。

2022年8月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

アクション映画で泣けるなんて思いもしなかった。起承転結がわかりやすく、物語のテンポも良い。まさに疾風怒濤のストーリーで飽きさせない。そしてとにかく我らがマスター、リーアム・ニーソンの演技が上手すぎる。あんなに強いのに娘の前では猫背になるなど、娘の前では弱いが娘を溺愛しているというのがこれでもかというくらい伝わってくる。
マギー・グレイスも娘役にピッタリでキャスティングを称賛したい。
近年でこの作品を超えるアクションはほぼない。

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スティーブン・セガール大好きな平成生まれ

3.5束縛激しい父親

2022年8月8日
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鑑賞方法:VOD

興奮

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ゆい

3.0旅行先で誘拐された娘をパパが救出するというお話。 ストーリーもわか...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

旅行先で誘拐された娘をパパが救出するというお話。
ストーリーもわかりやすくて、おもしろかった。
パパなのにいくら娘のためといえ容赦ない。何でもお構いなし。そんなパパにちょっとビビリます(笑)

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よっしー

5.0主人公の設定が本作の成功のポイントでしょう

2021年9月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

面白い!問答無用の痛快アクション映画です!

ボーンシリーズに感じが似てます
2007年8月アメリカ公開のボーン・アルティメイタムの半年後の2008年2月フランス公開です
カメラワーク、アクションの展開、カースタント
音楽まで似ています
ボーンシリーズ好きならオススメです

主演のリーアム・ニーソンと同じ年齢と仮定したら、主人公は56歳
日本だと会社で働かないおじさんになってしまっている年齢設定ですね

かっては秘密情報部の敏腕現場工作員
狭い業界で持ちつ持たれつやってきた昔馴染みのフランスの現場工作員のジャン=クロードは今では管理職のかなり偉いさん
でも主人公は管理職には全く向いてなさそうです

現場仕事は抜群なんだけど、年も食ったし、上級管理職の試験には通りそうもないし、そもそもそんな柄じゃないのは自分が一番良く知っている
仕事し過ぎで離婚されて、娘の誕生日にも会えないのでとうとうブチ切れて職場放棄したものだからアラスカに飛ばされてしまい、ここらあたりが潮時と秘密情報部を辞めたおじさんという設定です

辞めたものの、結局娘にもなかなかあえないし、金持ちと再婚した元妻からは邪険に扱われるのは可哀想過ぎです

そもそも何の為に頑張ってきたのか
国を守ることが家族を守ることだと信じて、夜も昼も身を粉にして働いてきたのに

男やもめの一人暮らし
悠々自適とはいうもののなんかとっても虚しそう

でもそんなおじさんでも、実は愛する娘の為ならものスゴく頑張っちゃうんです
というのが本作の内容

この辺が世界中の冴えないおじさんのハートをギュッと掴んでしまうポイントでしょう
自分もハートを鷲掴みにされました
この主人公の設定が本作の成功のポイントでしょう

元秘密情報部員じゃないけれど、
こんなおじさん、世界中に山ほどいるんでしょうねえ

団塊の世代、海外ならベビーブーマー
本作は彼らがリタイアしようとしている頃の公開だったのです
タイムリーな作品といえるでしょう

あとパリの暗黒面のリアリティが半端ありません
ビビります
エプスタインなんてこと本当にあるんですから

とにかくスカッとします!
アクション娯楽映画はこうでなくちゃ!という見本です

タイトルが時間ものの有名どころで思いだすのはこんなところ

24、2001年放映
36時間、1965年公開
48時間、1982年公開
72時間、2008年公開
96時間、2008年公開(本作)
でも本作の原題はtaken で時間では無かったのでした
「連れ去り」ぐらいの意味でしょうか

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あき240

3.5尋常ではない娘への愛

2021年8月13日
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鑑賞方法:VOD

異常なまで行動は愛なのか?
自分ならできるというだけでここまでやって、後始末は誰がするんだ?
と、野暮な事は考えないでサラッと観よう

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千恵蔵

4.0愛娘のためにボコボコにする父さん

2021年7月18日
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鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

興奮

愛娘を誘拐した犯罪組織をお父さんが完膚なきまでにボコボコにするお話。

お父さんが無敵すぎて笑ってしまいます。単身で組織のアジト乗り込んで無傷で生還。しかも逆に拷問して情報聞き出して始末。この父さん怒らしたら怖すぎ。

ただ誘拐された先の凄惨な現場を見たらボコボコにしたくなる気持ちは分かる。これが現実にある話というなら海外旅行がしたくなくなる。
こんな娘想いの無敵父さんに守られていたい。

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パンダマン

3.524を思い出した。

2021年5月26日
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rem2101