「ひねくれた見方をすれば」96時間 parsifal3745さんの映画レビュー(感想・評価)
ひねくれた見方をすれば
主人公は元CIA工作員で、妻や娘ともほぼ連絡を取れなかったほど仕事ができる。妻から離婚切り出され、再婚相手は富豪。娘の誕生日プレゼントでは差をつけられ、立場なし。娘が友人とパリへ旅行に出かけ、そこでアブバニア系の人身売買組織に連れ去られ、それを取りもどす物語。世の中には、仕事人間で上手く家族との関係をつかめない父親も多いのだろう。物の見方が、仕事を通しての見方になりやすいし。CIAの仕事していたら、機密多すぎて、話ができんだろうな。
ひねくれた見方をすると、あれだけ銃撃受けて1発も当たらないって、マトリックスのネオのような能力持っているの?パリ警察の知り合いを脅し、妻を怪我させてお咎めなし?犯罪組織の方をほぼ壊滅させることでは、罪に問われないにしても、カーチェイス等では器物損壊罪にはなるだろう。
リュック・ベンソンは、独特の疾走感をもった映像で、カット割りが細かいせいかテンポが良く、見るものを高揚させる。ただ、自分は、最近は家族を救うためだったら、悪党を何人殺そうとも問題ないっていう映画をいいと思えない。
大体にして、CIAこそがアメリカの利益を最大にするために、世界中の国に入りこんで、潤沢にお金とつぎ込んで、民衆扇動し、政権転覆、親米政権を樹立し、腐敗した金権体質、犯罪国家を作ってきたと思っている。西洋諸国が正しいとプロパガンダする映画をこれでもかこれでもかと強化する映画を何も考えずに見ることができない。
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