「娘にとってパパはヒーロー」96時間 77さんの映画レビュー(感想・評価)
娘にとってパパはヒーロー
“ヒットメーカー”リュック・ベッソン印作品二連発。またまた面白かったです。
「娘さんを僕に下さい」→パンチ
が定番(?)なほど娘ラブなパパという生き物。w
“最愛の娘が誘拐されたら”
この“if”は多分私が男性で娘がいたら自分に重ねて五指に入るほど大好きな一本になっていた気がします。
私にもL・ニーソンには似ても似つかないけどすごーく心配性の父がいるのでたまに脳内で父の顔をコラージュして「ないないww」と一人遊びながら観てましたw
まず誘拐されるまでのシーン。これが後味すごく利いてくる。
2008年の映画なのにインスタントカメラだったり、元妻の今のパーフェクトな夫の出現が妙に切ない。
そしてバカ娘。
自分も親の心配をよそに遊び歩いていたバカ娘のくせにいつの間にか親サイドの目線でみるようになっていて少し大人になったのを感じましたw なんだかあの頃の父の気持ちがわかったようで申し訳なさで胸が痛みました。
誘拐だとわかった途端、“心配性のパパ”は覚醒モードに入ります。
先程までのちょっと口うるさい普通の父親が元とはいえCIAエージェントの顔になり、娘まで一直線に爆走しはじめる。スイッチ入ったパパさんかっこよすぎ!
猶予は96時間。
100分超えがスタンダードな昨今で本作は93分。(私が監督なら96分とかいかにもなことをしてしまいそうw)
A級大作を一時間半にまとめてくれるのってすごくうれしいし、本作はこれがすごく利いていてスピード感と緊張感が凄い。
ハッピーエンドだとわかっている題材だけど過程を楽しませてくれます。
英語以外の外国語に字幕を入れたりしないことで余計臨場感が高まってハラハラさせられるし、
やりすぎ感もあるけど(特にあの奥さん…)生易しくないから憤りと一刻を争ってることがダイレクトに伝わってくる。
93分を上手く料理してあります。
…なのに時間が経つにつれなぜか少し眠くなった。特に欠点が見当たらないのに本当になんでだろう。。。
親バカだしバカ娘だしみんな突っ込み所満載なんだけど、ブライアンや周りの人に本当に嫌な人がいないのがまたいい。空港のシーンは本当にこの人たち素敵な関係だなぁと思いました。
ラストシーンで緊急事態じゃなくても娘を想うブライアンに嬉しくなりました。
人のことなら目にみえるようだけど当たり前のように親はいつでも親バカでいてくれるんだから、子供ももっと子バカ(?)でいたいですw 向こうの日常的なキスとかハグとかI LOVE YOUの文化ってつくづくいいと思う。
世の中あんな強いお父さんばかりじゃない(というかほとんどいないしブライアンは逮捕くらいはされていいw)けど、愛のあるお父さんは娘にとっては初めて&一生のヒーローなのです。こんな目線でも楽しんでいました。
77さん、こんにちわ。
私もこの作品観ました。
リュック・ベンソンらしい。スピード感があるいい映画でした。
私は父親の気持ちでみましたが娘の視線だとこうなるのですね。
なるほどと思ってしまいました。
ブライアンは半端ない暴力親父なんだけど、思わず感情移入してしまいました。
自分はアクティブではないので外国ってこえー所だと娘をマインドコントロールするしかない(笑)