劇場公開日 2009年8月22日

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「単純明快な親父の暴走にシビれる」96時間 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5単純明快な親父の暴走にシビれる

2009年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

はじめはただの、普通の親父、それもかなりの親バカが、いざ娘が誘拐されたとたんに、元秘密工作員として豹変する落差が面白い。というか、それしか見どころがないし、要所要所は都合のいいデキ過ぎの展開なのだが、96時間という制約が念頭にあるのと、93分という上映時間のなかでノンストップのアクションを見せられると、ツッコミを入れる暇もなく観終わってしまう。これはリーアム・ニーソンのもつキャラクター性と、邦題「96時間」が成功している。単純明快な親父の暴走にシビれる。
この作品、なんといっても怖いのは、パリの暗部を攻撃的に描いているので、てっきりアメリカ映画かと思ったら、母国フランスの作品だということ。そして、アメリカの工作員だったブライアンが犯罪組織のひとりを拷問したときの台詞。「こういうのは、よその国に任せていたが・・・」。アメリカの暗部もひと刺し。

マスター@だんだん