「たばこ屋」チェイサー(2008) クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
たばこ屋
「元刑事で風俗店経営」ジュンホは、
最初は柄の悪い、“警察クビになって正解”な人物で、
ヨンミン捕まえたのに逆に疑われちゃったりするのだが、
失踪したミジンの子どもと会ってからの心境の変化に、
あれあれ?随分な変わりようで?とも思うのだが、
ハゲドーせずには居られなくなる。
それくらい話の転がり方が見る者を急かす。
ヨンミンに対し「あれ?いきなり殺しちゃうの?」と疑問視したが、
こいつが犯人なのに何で誰も現場押さえられないんだ!と、
終始こちらのイライラが募っていく。この展開は上手い。
釈放されてからのドキドキも堪らない。
あのたばこ屋に入るところ、ゾクゾク。
基本的に警察が愚鈍過ぎて、ていうかそういう風に映していて、
だからジュンホが活躍?するのだが、
彼は異常に強すぎないか?
それでもラストまでの救い用の無さ、あー胸糞悪い。
ジュンホの、風俗店の元締めという感じの悪さを、
全く忘れさせてくれる絶望感。
ヨンミンは最後、正装して何しようとしたのか。
神父も殺そうとしたのかな。
ミジン母子が可愛かった。そこだけが救い。
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