チェイサー(2008)のレビュー・感想・評価
全68件中、1~20件目を表示
鬱映画好きにおすすめできる?できない?
サスペンスドラマにありがちな警察の無能さが
ひどすぎてリアリティに欠けるのでは?
韓国警察って2000年代が舞台でもこのレベルなの?
役者は巧いし、スリルはある。
一回希望を持たせてからのこの結末は予想を裏切るという意味では悪くない。
しかし、とにかく終始警察にイライラしてしまって
胸糞展開が胸に沁みる、、とはなりませんでした。
ストーリーテリングの上手さ
コクソンでも思ったけど、本当に意地悪な監督だと思う。
誰もがどこかで思ってる「そこまでは行かんだろ」っていうラインを軽々と超えてくる。
割と正統派な序盤・中盤から、その既存の枠みたいなものをぶち壊してくる終盤。
希望を見せてから突き落とされる、より深い絶望。
ほんと胸糞なんだけど、悔しいんだけど、ストーリーテリングの上手さは間違いない。
公開当時に観てたけど再鑑賞。多少ツッコミどころはあるけども、流れる...
公開当時に観てたけど再鑑賞。多少ツッコミどころはあるけども、流れるような展開に巻き込まれて最後まで引っ張られる。これが監督デビュー作ってことに驚愕、えげつないセンスだわ。
迷路のような路地だらけのあの町へ行ってみたい
クズばかり出てくる作品だが面白い、実話なのが驚きではあるが。
僕が好んで観るような韓国映画にはクズが沢山出てくるがこの映画のクズ連中も凄い。そして(これも韓国映画ではよくある話だが)実話がベースとのこと。後で知って驚いたのが、こんなグロい映画が国内で500万人もの観客動員数を記録したということ。"哀しき獣"主役の2人か全く同じ俳優だが、2人ともメイクもあるのだろうが観終わるまで気が付かなかった。実話ベースなので辛いが、この作品でも警察の無能さと人権派弁護士のクズさが表現されている。最後だけ少し救いがあったが、あの女の子はこの後どういう人生を送ったのだろうか?
展開読めんかった
犯人がすぐ逮捕されたり死なないと思っていた人が死んだり展開がまったく読めませんでした!今までに見たことがない映画。
ただ、割と的を得た行動をする主人公に対して警察が無能すぎてちょっともやもやしました。
ラストシーンの主人公が殴られて空間認識できなくなって朦朧としている演技はすごかったです。ああやって視界の定まらなさを表現できるのかあと感動しました。
何度見ても…
連続殺人犯とデリヘル店員の行方を追う元刑事の話。
韓国映画で殺人の追憶から一時流行した、サイコサスペンスものの一作品。
この頃の韓国映画は残虐描写が売りになっていて、グロい作品が多かったが、この作品も含まれる。
この作品に限らずだが、警察が間抜け過ぎてイライラしかしない、それにこの作品は最後まで不条理だから虚無感を感じるが、作り手の狙いはそこだからそう言う意味では成功している映画だと思う。
絶望9割、希望1割の映画。
実話が1番残酷
2004年に韓国で実際に起こった連続殺人事件が
元になっているというのだから韓国の闇の深さよ😫
シリアルキラーヨンミン→ハ・ジョンウ🤣
ずいぶんとほっそりしているから見過ごしておりました。
あの不気味な表情と行動が怖すぎて
あとからハ・ジョンウだとわかれば
さすがとしか言いようがありません🥶
とても悔しく悲しい結末、無念😭
【物凄い残虐描写と、鑑賞後の後味の悪さと切なさが異様な程心に残ってしまう、クライム・サスペンス。脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品でもある。】
■元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリヘルの女たちが相次いで失踪した。
怒り心頭のジュンホが捜索を開始すると、ある共通の電話番号に行き当たる。
そして、たった今出掛けて行った女もその電話番号の先だった。
怪しい男に遭遇したジュンホはその男を追う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・恐るべし、イ・ホンジン監督である。デビュー作にしてこのハイレベルな作品。
・ハ・ジョンウは「テロ・ライブ」を劇場で観た時以降、好きな韓国俳優の一人だが、今作の異常な連続殺人犯を、端正な顔で演じる姿が怖すぎる。(褒めてます。)
・無能な警察と、それに対し警察を首になったジュンホが命懸けで犯人を追い詰める姿はある意味シニカルである。
ー 証拠不十分でもないのに、面子を気にして犯人を釈放する無能な警察の上級職の連中には、頭が来る。-
■殺されかけたミジンが、懸命に犯人に捕らわれていた建物から脱出し、雑貨店に逃げ込んだ時はヤレヤレと思ったが、そこからの展開が怖すぎるし、哀しすぎる。-
<狂気のサイコパスの性的不能者の犯罪動機も納得がいくし、脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品である。
けれど、2度は観たくないなあ。ミジンの七歳の残された女の子が可哀想すぎるよ。>
降りしきる雨と共に血が流れる!! 殺害された女性の無念さが語る作品
韓国であった連続殺人事件をベースにしたストーリーでした。
風俗店で働いてる女性を殺害する動機に
青年ヨンミの行為に及ぶことができない
コンプレックスのようなものを感じました。
元刑事のジュンホに警察時代の勘付く感覚がありました。
殺害の方法、鋭く尖った凶器を使う場面は、
死体を軽く運ぶためだけではない、
前職に何をしていたかが伺うことができました。
失踪した女性の娘、ミジンが
なんでママの髪を取るの?
と言う台詞、母親の怖くてこのままでいられないと言う残された音声が韓国の社会の闇を
反映していました。
たばこ屋の女性、買いに来るお客の青年
何も知らない女性に迫りくる恐怖がありました。
降りしきる雨の中、いくつもの死体が発見された!
どうしようも無い気持ちになり、最後まで
追跡、犯人を追い詰めていく緊迫感を感じるストーリーでした。
残念な映画
せっかくよく描いてあるが無情である。救いがなく結局最後には子供の犠牲が際立つ。無常だけが際立ち何も残らない。映画として優れているが描かれた対象としての内容がどうにもならない・・・残念である。
胸糞悪い
韓国の風俗業界も中々闇が深そうな気がするが、本作はそんな社会の闇をテーマにしたサイコサスペンス。「お前が消えても誰も探しやしない」と言い放ち、ノミで頭に穴を開けて殺そうとするシーン。人を人と思っていない、最悪の1シーンである。
こんなシーンの連続かと身構えたが、拷問等の不快感が高まるシーンは多くなく、風俗の元締めで元警官の主人公と、それを取り巻く人のドラマである。犯人は直ぐに殺害を自供するのだが、どれが真実でどれが嘘なのかが分からない狂気に満ちた青年だ。警官の尋問にのらりくらりと答える一方、自分のハンディキャップに触れられると大激怒をする豹変っぷりだ。
犯人は基本警察署で留置されており、犯行を繰り返して警察を翻弄する様なことは無かったが、その落ち着いた態度と言動で警察を手こずらせる。主人公はカッとなると直ぐに手を上げる暴力的な一面がある一方、犯人の餌食になり拘束されている所属孃の娘を一旦保護したところから、金などの関係を忘れて彼女の居所を突き止めるべく奮闘する。主人公と保護した少女の凸凹コンビの胸が熱くなる展開はさほど描かれていなかったが、警察の無能さと犯人の賢さが顕著に描かれたサスペンスとなる。主人公は頼る人間もおらず、ほぼ1人で犯人と対峙する訳だが、周りの人間が無能すぎて週番はかなりイライラしてしまう。売店の女性の一言が無ければ、警察がもっと動けていたら、こんな結末にはならなかっただろう。やや極端に描きすぎな気がするが、良質なサスペンスを味わえる作品だ。映画好きには是非ともおすすめしたい。
最期まで集中して見れた。 ラストの窓からのビルの大群の夜景で、余韻...
最期まで集中して見れた。
ラストの窓からのビルの大群の夜景で、余韻に浸る30秒のシーンが印象的でよかった。
主人公と一緒にハラハラドキドキで鑑賞後はめちゃくちゃ肩が凝ったけど。
犯人役がフルーツポンチの村上に似ていて、ちょっと怖い。
こんなにハラハラする映画中々ない
元々何回見たか分からないぐらい好きだが今更になり感想をまとめる
寡作ではあるものの全作とてつもないパワーで満ち溢れているナホンジンの一作目。
ぶっ飛んだ韓国映画は数あれど、この映画はやはりその中でも最上級に凄い。
最も素晴らしい点は端的にいうと 次どうなるのか、次の瞬間何が起こるのか というほとばしるハラハラ だろう。
何回見ても鳥肌が立つのは 主人公側 と 犯人側 で別れて展開されていたストーリーが突如交わるあの車の衝突シーン! 音の使い方とか間合いとかもうとにかく全てがワンダフル過ぎる。
二つの切り離された物語が一つになり映画がドライブし出した瞬間のカタルシスはまさに 映画のマジック と言える。
サイコキラーの正体を追う主人公 という、そこまでの話から観客が予想していた物語構造が崩れ去って以降はもうとにかく どーなんの! どーなっちゃうの! というハラハラヒヤヒヤパワーが溢れて出てもーうたまらん!
犯人が警察署でツラツラと脈略もなく自白し出すところとかも本当に度肝を抜かれる。
テンポの悪い映画だとここで
犯人の正体に気がつかない警察と信じてもらえない主人公
みたいな構図で引っ張りそうなものを、そういう ダルい 展開に行かずにグイグイ行くのも本当に好み。
そしてヒヤヒヤがピークに達した先に待ち受ける
最も勘弁してほしい展開
の数々の切れ味も最高で
韓国ノワールここにあり!!
という佇まいは圧巻の一言。
ナホンジンはせめて3年に一本ぐらいは作ってほしいものです。
抜群に面白い!
2004年に韓国で実際に起きた殺人事件をベースに脚本も手掛けたナ・ホンジンの監督長編デビュー作。
なるほど!
こりゃ熱狂するのもわかる。
殺人犯のクソっぷりもさることながら警察及び体制側のボンクラぶりもハンパない。
主人公がなぜ刑事を辞めたのか直接の理由は分からないが、これは確かに馬鹿馬鹿しくて辞めたくもなる。
哭声/コクソンの時もそうだが、シリアスなストーリーのはずなのに警察官は極端にコメディタッチで描かれるところがすごく特徴的だと思う。
子役の演出も素晴らしい!
もうとにかく劇場で鑑賞出来なかったことが非常に悔やまれる作品だ!
125分全力疾走
2020年の映画3本目はナ・ホンジン監督作品「チェイサー(2008年)」。キム・ユンソク主演ですね。知ってる風ふかせてますが、もちろん監督も役者も知りません。しばらくは、敢えて韓国映画を勉強せずに望もうと思うのです。
しかし、この優れた韓国映画のクオリティは何なのか?起承転結なんていうセオリーを盛大に無視した「起転転結承転結承!!」みたいな非常識。序盤から心臓をググッと生で掴まれて、そのままズリズリとマラソンで走る距離ほどを上下前後左右に揺り動かされながら完走させられた。
自然と拳を握り(手汗いっぱい)、奥歯をギリギリと噛み締め(顎疲れた)、足の親指を攣る寸前までピーン伸ばして(意味不明な緊張感)観切った。こんなに消耗する作品は記憶にない。
真っ暗闇を方向もわからず走り抜けた先にあるのは、救いようのない現実。世の中にヒーローなんていないのよ。例えそうありたいと願っていても、実際には映画みたいにはいかない。ド派手なコスチュームに身を包まずに、血と泥に塗れた情けなくも激しい男をアベンジャーズ(観たことないけど)に入れてくれないだろうか?
現実にあった事件をベースに組み立てられているという衝撃と共に、隣国のエンターテインメントの底力に感服。そして嫉妬。こいつら狂ってるよ(褒め言葉)。この事実を受け止めないと、日本映画は前に進めない!!
二度見てもドキドキ
ナ・ホンジン監督のクライムサスペンス。長編デビュー作とのこと。
同監督の『哭声 コクソン』がなかなか気に入ったので、期待しながら見ました。始終ドキドキ感あって、なかなか良かったです。犯人はわりと早くに判明しているのに、証拠不十分ですぐに釈放され、展開から目が離せない! 『暗数殺人』で刑事役のキム・ユンソクssiにやられた私ですが、この映画はまだ若い時で、ぽちゃぽちゃしています。(^^)
最初、主人公のジュンホが悪役なのかな?と思っていたのですが、とんでもないサイコなシリアルキラー(ヨンミン)登場。元刑事で売春斡旋の元締めジュンホは商売道具の「女を売り飛ばされた!」と、ものすごい勢いでお金を取り戻すためだけに、犯人を追跡。でも、ラストに至るまでに、ジュンホの心が少しずつ変わっていき、ミジンを助けるために命がけで突進。その心の流れ(変化)が自然な感じ。特に説明的なシーンがあるわけでもないのに、すーっとわからせてくれるというか。ラストも余韻が残ります。雨がしっぽり降るソウルの街の映像もちょっと切なくて、ガラス越しに雨に打たれながら、ミジンの娘が涙を流すところも見逃せないシーン。
韓国ではR18+だけあって、バイオレンス描写も激しく、グロい残虐なシーンがあります。そしてミジンのつらい最期。でも、この救いようのない結果だからよかったんだと思わせてもくれます。
ミジンは、元締めのジュンホに忠実で、「オッパー」とも電話で言ってました。風邪で熱があってもジュンホに従います。娼婦は何人か登場しますが、生意気だったり蓮っ葉だったり。でもミジンは格別、しおらしい。ヨンミンの家でも、遠慮がちに「シャワー浴びていいですか?」と聞いたり。後の留守電メッセージには胸が詰まります。これもうまい持って行き方だなと思ったりしました。
シリアルキラーのヨンミン。神共の、あのカッコイイ黒いロングスーツをまとった地獄の使者ではないですか!?
とぼけた感じの「えぇ?」は、くせになりそう。 恥ずかしそうに笑みを浮かべて小さな声で「殺した」と言うところが、本当に怖い狂った野郎でした。早速お仕事といった感じで、黒い鞄を持ってミジンが横たわる風呂場に入っていったときの、ヨンミンの白のブリーフ姿が妙に印象的で、サイコな感じ。
韓国で実際にあった連続殺人事件がモチーフになっているようですが、ドキュメンタリー感はあまりないように思いました。役者さんにも恵まれた作品だったと思います。
<備忘録>
元刑事の売春斡旋元締め:ジュンホ(キム・ユンソク)
普通の青年風連続殺人犯:ヨンミン(ハ・ジョンウ)
ジュンホの元で働く女性:ミジン(ソ・ヨンヒ)
ミジンの娘ウンジ:(キム・ユジョン)
韓国推薦映画
最新映画のハズレが多い事もあり過去の作品へ
Amazon prime会員無料観覧、作品の中、古い映画なのに有料の作品があった。「チェイサー」である。
有名な作品なので有料でも需要があると判断したのでしょうか?「悪魔を見た」でも無料です。
Amazonの戦略に乗って見ましたが、また見ても面白かった。悪役が凄い。邦画の役者さん達も本気で取り組んでいるのだろうが韓国の役者は本当、鬼気迫る演技で本物っぽい、かたや邦画は、いかにも演技っぽい10年以上の前の映画ですが邦画の50年先、行ってます。
何なんでしょうか?
ガンバレ日本。
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