「前途茫々(ぜんとぼうぼう)」人間失格 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
前途茫々(ぜんとぼうぼう)
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映画「人間失格」(荒戸源次郎監督)から。
ストーリーとは、まったく関係ないことが気になることもある。
今回は、会話の中に「ぜんとぼうぼうさ」という単語があり、
気になって、慌ててメモした。
帰宅して、ネットで調べてみると「ぼうぼう」は「茫々」と書き、
意味は「広大なさま。広々としたさま。遠いさま。はてしないさま。
盛なさま。明かでないさま。目のはっきりせぬさま。」といろいろ。
また、違う辞書には
「広々としてはるかなさま。「―とした大海原」「―たる砂漠」
ぼんやりかすんではっきりしないさま。「―たる記憶」
草・髪などが伸びて乱れているさま。「髪の毛を―とさせる」
波や風の音が激しいさま」とやはり、多くの意味が・・。
私は「前途」と言えば「洋々」が続くものだとばかり思っていたので、
「前途洋々」ならぬ「前途茫々」が、やけに私の記憶に残った。
物語としては「将来が全く見えない絶望に近い窮境」という場面で
使われていたように思うが、違うだろうか。
太宰治独特の暗い作品だったにも関わらず、気になる台詞は多かった。
しかし、もう一度観るか?と訊ねられたら、う〜ん・・(汗)
私の場合「原作、太宰治派」より「原作、伊坂幸太郎派」だからなぁ。
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