キング・オブ・コメディ(1983)のレビュー・感想・評価
全42件中、1~20件目を表示
Artsy Comedy: Sticks out on Scorsese's Resume
Having watched The King of Comedy for the first time, I was surprised to see how much Philip's Joker borrowed from the film, to the point of remake status. De Niro's character is quite similar to the Taxi Driver in his maniacal disconnect. Falling in the category of Scorsese's playful films, the plot and character are handsomely constructed so that the climax is sincere and less so over the top.
【”どん底にいるより、一夜の王になりたい。”誇大妄想狂のコメディアン志望の男と、人気コメディアンの熱狂的ファンが惹き起こした事を描くブラックコメディホラー。ロバート・デ・ニーロの怪演が物凄い作品。】
■コメディアン志望のパプキン(ロバート・デ・ニーロ)は、人気コメディアン、ジェリー・ラングフォード(ジェリー・ルイス)の大ファンで、執拗に彼に自分のネタを売り込むが相手にされない。
同じくラングフォードの熱狂的なファンであるマーシャ(サンドラ・バーンハード)と知り合ったパプキンは、2人でラングフォードを誘拐し、交換条件で、パプキンがテレビショーに出演しようとする。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・中盤までのパプキンの異様なまでのジュリーに対し、自分を打ち込もうとする姿は、コメディと言うよりホラーに近い。
序に言えば、マーシャも同様である。
二人とも、完全に常軌を逸しているからである。
そして、ジェリー・ラングフォードを演じる喜劇俳優であるジェリー・ルイスの苦り切った顔が真実味があるのである。
・二人が、ジェリーを誘拐して椅子にテープでぐるぐる巻きにして縛り付け、マーシャが彼を見張る中、パプキンが意気揚々とTV番組に乗り込んで行く姿も、デニーロ・スマイルが炸裂していて、怖い。
■だが、パプキンがTVで披露した小咄の数々が、結構面白くて、凄いなロバート・デ・ニーロと感心してしまったモノである。
<当然、パプキンは逮捕されるのだが、彼が刑務所に入っている間に書いた自伝がベストセラーになり、早期釈放された彼は”キング・オブ・コメディ”として大歓声の中、ステージに立つのである。
今作は、実にブラックであると思った狂気性漂う、シニカルコメディである。>
才能と運と。
見ていて居た堪れなくなり、録画だったもので何度も停止ボタンを押してしまった。
「ジョーカー」がこの作品の影響を受けている、って確かにまんまその通り。
実家暮らしの三十代、コメディアンを夢見ており、人気コメディアン・ジェリーに妄執する男。惚れた女にも一方通行、ジェリーにも一方通行、それでも自分が正しいと信じて疑わない。その行動は常軌を逸しており、かなりの歪みを感じる。
ただその常識はずれの行動で手にした一生に一度のチャンス、ジェリーの人気番組を自身が背負う。公開収録の観客・TVの前に座る視聴者は、パプキンが何者か、何故ショーを担うことになったのか、知る由もなく。
そして、ラストはどうなるの?と思ったが、表題「キング・オブ・コメディ」の由縁が明らかに。
芸能の世界に、我々大衆はある種の刺激を求めて触れ、消費している。21世紀の今、大分浄化されてきてしまっているが、クリーンであることってそんなに刺激的ではないような気もする。
ちょっと話はズレるかもだが、松本人志さんが、対文春の訴訟を取り下げたのが昨日。今後日本の業界、オーディエンスは、どのように彼に接するのか、興味深くはある。本作のパプキンよろしく公衆の面前に留まり得るのか?そして、本人はそれを望むのか?
妄想と現実‼️
コメディアン志望の無名の男パプキンは憧れのスター、ジュリー・ラングフォードに近づくことに成功するが、自分の熱意が通じないと理解すると、一転ジュリーを誘拐、身代金代わりに一夜限りのテレビ出演を持ちかける・・・‼️とにかくデ・ニーロ演じるパプキンはとんでもない男‼️野心はあるが、努力はしない、人の気持ちは考えない、現実も見ないし、諦めることもせず、執念深いし、自分のことしか考えない‼️こうなりたい、絶対こうなるという願望と妄想がパプキンの現実‼️しかもタチが悪いことにパプキンはコメディアン志望‼️自分の芸はつまらないのに、自分は面白いと思い込み、ハイテンションになってる‼️ひょっとしたら、最近こういう芸人は多いのかも‼️これはこんなとんでもない男につきまとわれたジュリーの恐怖心理を味わい、そしてそんなパプキンのとんでもないキャラクターを楽しむ映画‼️パプキンの個性とジュリーの個性、もしくはパプキンのキャラクターと社会のぶつかりを描くことで、ブラックコメディとしてもヒジョーに面白いと思います‼️パプキンのラストカットは果たして妄想か、現実か⁉️
オチがいくら素晴らしくとも
本当にまるっきり
「ジョーカー」に影響を与えた映画
注意 大前提を知っておかないと混乱します
『ジョーカー』に影響を与えた
犯罪じみている行動がどうしても気になったり、どこまでがパプキンの妄...
40年前のジョーカー
(^^)
どうも、僕です。いやあ、笑いましたね。映画を見て笑ったのは 初めてかもしれません。デニーロ スコセッシコンビの映画は 好きで だいたい見てますが、この作品は見てなかったので 見たわけです。序盤のシーンで、デニーロ演じるパプキンが 立場を逆転して、上からジェリーに意見するシーンは、イキナリ笑いましたね。パプキンの妄想なんですね。デニーロの表情がいいんですよ。そして お母さんに怒られる。 このお母さんは、声だけで、一度も姿を現さないんですが、ここは、妄想なのか、よくわからなかったです。パプキンが 録音するシーンでも 再び、お母さんに怒られる。一度出てきて欲しかったですね。めっちゃ笑えます。音楽もいいです。ちなみに ロバート デニーロは、トム クルーズと並んで、一番好きな 俳優です。ではまた!!
満ちた妄想
映画史上最高のブラックコメディ。ひとつの作品を、幾つもの切り口から味わうことのできる傑作です。
冒頭のシーンから感じる人々の熱量。そしてラストまで貫かれるエネルギッシュさ。やはりスコセッシの映画は熱に溢れています。
パプキンとマーシャ、2人とも恐ろしい狂気を持っていながらも、全く正反対な性質を持ち合わせているように思えます。超人気コメディアンのジェリーに対して歪んだ愛情を持っているマーシャでも、彼女の考え方は実に現実的で、非常に冷静にジェリーに迫っていくのに対し、コメディアンを夢見るパプキンは常にフレンドリーに振る舞っているようでも、周囲の感覚とのズレと妄想癖による行動が彼の異質感と狂気を際立たせています。
この映画のキャラクターが持つ、異常だけれども観る者を惹きつける不思議な魅力が全面に溢れている作品でした。また、パプキンの「妄想癖」という性質が、物語の解釈の幅を広げているのもこの映画の奥深いところですね。ラストのパプキンの成り行きは事実か、それとも妄想か。最後の解釈が広がってオチがひとつにまとまらないにも関わらず、嫌な後味にならない素晴らしさ、、大好きです。
ジョーカー
タクシードライバー、思い出さずにはいられない
もうロバートデニーロが孤独を演じることに意味があるとすら思える映画
ジョーカーはまんまこれの影響を受けてるわけだけど、わたしはマーティンスコセッシの描くラストがすき
変な形で報われる主人公に、人生思うようにはいかないが、夢を信じれば何かは達成する、と思わせる
あと自分のコメディをテレビでバーの女の子に見せるのは本気で名シーンだった
彼の日常を見てきた私達からすれば、全く笑えないギャグばかりだからね…あの瞬間、ほんとに彼がコメディを愛してることを知るし、そんな彼が猛烈に愛しくなる……
事務所でのやりとりも面白いしな〜
ママと一緒に住んでるとか、録音したりとか、別荘乗り込んだりとか、ギリギリ保ってた普遍性が本人と会ってから崩れていく感じとか、たまに狂気を感じるのが堪らなく良かった、映画的だよね
しかも狂気も割と普遍的な狂気で、誰にでもありうるなと思わせるからすごい
レイジングブルも観ないと。
ストーカーチックな彼女の歪んだ顔が秀逸。細すぎる身体も病的。
妄想を続ける先に
全42件中、1~20件目を表示