「究極の芸人論」キング・オブ・コメディ(1983) okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
究極の芸人論
シナリオがすばらしい、そしてデニーロがすばらしい。
高めのテンションを自然に持続していて、コメディアン志望、という役に違和感はない。デニーロは硬軟ほんとうに幅が広くてうまい。
夢を叶えるために手段を選ばないという過剰な行動力はデタラメなフィクションのようでいて現実味がある。一夜で頂点に上りつめてしまう、という非現実はたぶんこんな常識を越えた向こう側にしかないんだろう。
スコセッシはそのことをよくわかっているんだと思う。名声を得る人間は狂気と紙一重のところで生きている、と。
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