「人生は勘違いの連続」キング・オブ・コメディ(1983) kmさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は勘違いの連続
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誰しも、
「自己評価としての自分」と「他人から評価された自分」は少なからず違うもの。
まさに人生はこの差が大きければ多いほど失望が多くなると思う。
パプキンは自己評価しか判断基準になく、
その像に近づくために平気で相手の言葉を曲解し、都合よく捉え、人の話を聞かず、
あげくの果てには犯罪を犯してしまう。
特に、ジェリーの別荘に乗り込んで、最後まで粘り続ける姿は狂気そのもの。
ブラックジョークを超えていた。
しかし、
狂気の先にあった光は勘違いしまくった、勘違いの向こう側にあった、
常人では行き着けない結果だと思う。
「最後まで諦めない人が勝つ」「勝つまで諦めない姿勢」
は諦めがちな人間が見習うべき要素であり、たった一回のたった一夜の博打で辞世の大逆転を果たす様はまさにアメリカンドリームであり、日本では絶対に受け入れられることのない奇跡ではあるが、夢を掴むための腹くくりには感嘆した。
ジョーカーをみて、この作品に出会うことになったが、
これもジョーカーがくれたプレゼントであるとすればありがたい映画だった。
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